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また面白いの来ちゃったね!
あれからなんやかんやあって、朝になった。
私は、ほとんど寝ていない。大嫌いな学校の制服を着て、スマホをいじる。
裏アカウントで呟くことにした。なにも考えず、今思っていることを書き出す。
『学校行きたくない。こうなったのも全部お母さんのせいだよ。』
そう投稿して、まだ寝ているお父さんに行ってきますと声をかけ、家を出た。
12月の外は寒かった。他の生徒たちが話しているのを横目で見ながら小走りで学校に向かう。しばらく走っていると、大嫌いなアイツらが前にいた。
私をいじめてくる人たち。主犯は高い位置で結んだポニーテールを揺らしながら仲間と楽しそうに話している。
「でさー、アイツまじでキモかったよw」
「まじ?やっぱ陰キャは邪道だねw」
そう言って笑う彼女達。恐らく私の悪口だろう。私がアイツらに虐められるようになったのは、あの日からだ。
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高校1年生の春、私は本を返すために図書室へ向かっていた。すると、気味の悪い笑い声と、静かな泣き声が聞こえてきた。図書室に近づき耳をすませると、こんなことが聞こえてきた。
「ほらほら、金出せよ」
「早くしないと、本のページ破っちゃうよ〜?きっと、お前がしたと思われるだろうね〜w」
「可哀想、停学になっちゃうかもw」
「ごめんなさい、お金は持ってないんです…ッ」
「あ?ウチらに抵抗すんなよ」
「もういいや、力づくでいくよ」
図書室の窓から、いじめっ子達の1人が拳を振り上げたのが見えた。虐められているのは学級委員長の蒼井さん。学級委員長になったのも、いじめっ子達に脅されたからだ。
私は耐えきれず、思い切りドアを開けた。
そして、大きな声で叫んだのだ。
「ちょっと、やめなよ!嫌がってるじゃん!」
すると、いじめっ子達が一斉にこっちを向き、にやりと笑った。
「なになに、正義のヒーローごっこ?w」
「そういえば、アンタ母親に逃げられたんだって?可哀想に〜w」
「きーめた、次からアンタがアタシ達のおもちゃね!」
いじめっ子達は私に近づいてきた。鳥肌がたって、逃げようとしても怖くて足が動かなかった。
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我に返ると、いじめっ子達は随分先の方に進んでいた。私は気づかれないように木の影に隠れた。すると、聞きなれない声が聞こえてきた。
「あのー」
後ろを見ると、ボブの女の子が立っていた。
(うちの学校にこんな可愛い子居たっけ?)
と軽く考えながら返事をする。
「あ、はい!どうしましたか?」
「えっと、木野葉高校の子ですか?」
「そうですけど…」
「良かったー!ここ通る子みーんな友達と行ってるから喋りかけずらかったんですよー!」
と、女の子は笑いながら手をひらひらさせる。
(失礼だなぁ)と思いながら何とか話を切り出した。
「それじゃ、私はこれで…」
「待ってください!」
女の子はいきなり私のバッグを掴み、私を引き止めた。
「木野葉高校への行き方を教えて欲しくて…」
「……分かりました。着いてきてください」
少しイラッとしながら、高校へと向かう。
「そういえば、名前なんて言うんですか?」
女の子がそう喋りかけてきた。
「鈴木凛です。あなたは?」
「斎藤佳奈ですっ!これからよろしくお願いします!」
佳奈さんはそう言い、ペコッと頭を下げた。
「えっと、凛ちゃんって呼んでいいですか?あと、タメ口でもいいですか?!」
「別にいいですけど…」
「やったやった!ありがとう!凛ちゃん!」
「う、うん、佳奈…」
なんだかちゃんをつけて呼ぶのはおかしい気がしたので、呼び捨てで呼ぶことにした。
「じゃ、いくよ」
「うん!!」
そして私達は学校へ向かった。
学校へ着いて、佳奈を職員室へ案内してから、私は教室へ向かった。私の学校ではスマホOKなので、教室で裏アカウントを見ることにした。最近、裏アカウント仲間ができた。
「な〜」と言う名前で、親しみやすい。
いつか、会えるといいな…
〈アトガキ〉
ども!えふです!
今回の話はどうでしたか?自分で読み返してみても、おかしいなとおもいましたw
次の話の主人公は斎藤佳奈ちゃんです!キャラ紹介の方も致しますのでお楽しみに!
それではさよーならー!