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※木兎光太郎の夢小説
※キャラ崩壊注意
※原作とは関係ありません
「」→夢 『』→木兎光太郎 〔〕→その他キャラ
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〜翌日〜木兎光太郎side
『...夢、なんで。』
ベッドの上に寝転んでも、昨日の光景ばかりが頭に浮かんで離れなかった。
笑ってた。泣きそうなのに、笑ってた。
最後まで俺の前で泣かなかった。
まるで、俺を気づかってるみたいに。
『...っ』
夢に連絡しようと思ったけど、怖くてできなかった。
部活に行っても、ボールが手につかない。
声を出しても、心が乗らなかった。
〔木兎、どうした?〕
『...どーもしてない!笑』
いつも通りに笑って返したけど、赤葦には全部見透かされてる気がした。練習が終わって、人気のない体育館で一人座り込む。
汗で冷えたシャツが肌に張りついて、息が荒い。
『俺、何がいけなかったんだろ...』
何も悪くないって言われたのに。それが一番、わからない。”何も悪くない”なら、なんで離れたんだよ。
夜になって、家に帰っても静かすぎた。いつも鳴っていた通知も今日は静かだった。テレビの音すら遠く聞こえる。
『...俺のこと、もう見たくないのかな』
そんなこと思いたくないのに、心のどこかでそう思ってしまった。だけど、夢のあの笑顔が頭に焼き付いて離れない。
泣きたくなるくらい優しい笑顔だった。
窓の外に、昨日と同じ夜風が吹いていた。あの夜、夢が泣かなかった理由を思うと、胸がきゅっと痛くなった。
『...夢。会いたいよ』
小さく呟いた声は、誰にも届かないまま夜に溶けた。