僕の身体はまだ休みたいらしい…。
「…痛い…」
全身(特に足)が痛い。まだ寝よう…。そう言ってまた寝t…
「おーい。起きたか?」
あの女性の声だ。
「起きはしたけど…身体がまだ痛いです。」
「ふーん。じゃあ討伐に出かけるのは今日ではない、ということだな?」
「…うん…そうしたい…」
「了解した。閣下にも伝えておこう。」
「うぅ…ありがとうございます…」
そう言って本当にまた寝た…。次の日は完全復活していることを願おう…。
「…よし…。動ける。痛みも別にない…な。」
僕はなんとなくドアを開けた。本来起きたらすぐにあそこに向かう予定だったのだが…昨日は相当遅かったらしい。僕はそんなことを考えながら1階に行く。
「お、来たか。」
「えぇ。身体はもう復活しました。」
「じゃあ腹はへっ…てるだろう?」
「はい…。とても…。」
なんか恥ずかしかった。なんで?
「こっから少し先に料理屋が在るんだ。そこに行こう。」
「そうします。」
…早く食べたい。
着いた。割とでかいな…。
「2人。」
「了解しました!」
!?!?!?
「…え?敵が、、喋った、、、?」
「?普通だろう?」
「え、いや、上の層には喋る敵なんて居ないんだ…。」
「ふぅーん。意思疎通はどうやって取るんだ?」
「…取りません。」
「え?」
「取らずに急に襲い掛かってきます。」
「ふーん。ちょっと見てみたいな。」
「…まぁ、席につきましょう…。」
「あぁ、そうだな。」
「メニューは〜っと。」
メニューを見てみる。
「うぅーむ。困った。」
「?どうした?」
「何もわからん…」
「ふふっ」
「今笑ったな?」
「いや、笑ってないぞ」
「いや笑ったな?」
「笑ったぞ」
「認めんなよ」
「本当の事を行ったまでだ」
「…とりあえずおすすめ教えて。」
「これとかどうだ?ゴブリンのステーキ。」
「どんなやつ?」
「肉を焼いて味付けしたもの…かな。」
俺が最近食べてた奴の上位互換か…。ぜひとも気になるな。朝に食うのは少しん?ってなるがまぁこの際どうでもいいだろう。
「じゃあそれにしよう。」
「わかった。私は、サンドイッチにしよう。」
料理が決まったので定員に
「すみませーん」
「はい!ご注文がお決められましたか?」
「はい。僕がゴブリンのステーキと…」
「私がサンドイッチだ。味は何でもいい。」
「わかりました。では。」
そう言ってスタスタとキッチンに向かっていった。
…不思議だな…。なんか全然これに慣れないんだけど…。
料理が来た。
「なんで、こんなにも美味しそうな香りがするんだ…⁉」
「?当たり前だろう。ここのステーキは最高にうまいからな。」
「返答になってなくね?」
そう言いながら一口食べる。
「うま、」
「どうしてそんなに驚いているんだ?」
「なんでこんなに上手く作れるのか不思議でしかたない。」
「まぁ、強いて言うなら調味料とか焼き加減が凄い、くらいしか言えないぞ。」
「調味料ってなんだ?」
「…は?」
「え?」
「うーむ、調味料とは、料理の味を引き立たせるもの、とかかな?」
「へぇー…そんなのあるんだ。」
「まぁ食べよう。」
「そうだな。」
そう言って僕は人生初美味しいステーキ食べ終えた。
「一生忘れないわ、この味。」
「そんなに感動したか。」
いや、感動なんかじゃない。感激だな。
「とりあえず宿に戻ろうよ。身支度しなければ。」
「そうだな、行こう。」
宿に戻ったあと僕は歯ブラシを取り歯を磨いた。磨かなかったら歯が腐るからな。
そんなこんなで身支度が終わった。もうすぐあの魔術が使えるのか…。ワクワクしてきたな。
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