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瑠衣_.rui
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ars side_
薬だけ飲ませてすぐに部屋から逃げ出した。だって、あの薬が効く条件は──
『一応何かあったら教えて?ぼくはもう1回作り直してくるから』
それだけ言い残して楽屋を出てから、魔導書をもう一度調べ直した。何が間違ってたんだろう。そう思って見てみれば、効果が出る条件があった。
【相手へ少しでも恋慕があること】
それと、魔力を持った人間や魔族には効きにくいらしい。
これを見て、だから自分には効かなかったのか、と納得はした。
……だとしたら、薬の効果が出るかも。
解毒薬を念の為作りはじめた。
解毒薬が完成する頃に、イブラヒムから「お前の薬ちゃんと効果あったんだけど」と連絡がきて、既読もつけずに事務所へ向かった。
『イブラヒムっ!!』
イブラヒムが囲まれている様子と、効果が出てるメンツを見て、妙に納得してしまった。
『!……やっぱり!』
「やっぱりって、何がぁ?」
『ぼくには効かなかったのに効いたって、どういうことかなって調べたら……』
『……まぁとりあえず解毒薬作ったから飲めっ!』
危うく条件が口から漏れかけた。危なっ…
「ちょっと待って理由あんなら知りた…んむっ!?ん、、んん…っ、(ごくっ」
それについて聞こうとしてきたイブラヒムの口に解毒薬の瓶を押し付けて塞いだ。
「っぷは、、聞いちゃいけないってことね?…わかったけど…、」
聞かないでおいてくれるあたりが好かれる理由なんだろう。干渉しすぎず、でも大切にしてくれる居心地のいい距離感。
『それ即効性だから、ぼくはもう帰る!』
飲ませるだけ飲ませて、急いでその場を立ち去った。
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