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ぽまえの心情の書き方好きだよ 😸 🫵🏻 ‼️ うちの子達も進めてください不足してます 。
やっと 落ち 着いた 俺ら は 、 早く 帰ろう と いう 事 に なって さっき 別れた 。
『 今日 』 は 、 事故 が 起きなかった 。
胸 の 中 が ずっと 気持ち 悪い 。
もう 、 終わり が 近い の かも しれない 。
そんな 思考 が 俺 を 蝕んで いる よう だ 。
薄紅色 の 風船 は 、 いつ の 間 に か 紐 が ちぎれて しまって いて 、 帰る とき に は 俺 の 手元 には なかった 。
ただ 、 紐 を 強く 握った 跡 だけ が 、 あの 温もり の よう に 残って いた 。
『 今日 』も また 、 日記 を 開く 。
この ページ 、 何回 見た の だろう 。観察日記 は 相変わらず 、 俺 に 書かせる 気 は ない みたい だ 。
ページ を ぼんやり と 眺めて いる と 、 悪戯 な 風 が ページ を 捲って 俺 に 見せた 。
「 … 幸せ だ な 、 俺 は … な 、 桃 。 」
今 まで 桃 と 過ごして きた 時間 全て が 綴られている 。 ページ が 捲れ 上がる 度 、 思い出 が 鮮明 に 蘇る 。
その 中 で 1つ の 言葉 が 、 目 の 前 に 浮き 上がった 。
『 また 明日 』
毎日 日記 の 最後 に 必ず 、 この 言葉 が ある 。
『 今日 』 の 日記 は 、 もう 何回 つけた の だろう か 。
桃 が 居る 事実 を 形 に する ため に 毎日 ペン を 握って いた 。
… でも 、 俺 が したく ない って 言ってる ん だ 。
俺 の 指先 が 拒む 、 俺 に は 許されない 言葉 。
ペン が 動かせない 。 紙 は 書かれる の を 待って いる 。 ただ ずっと 、 ペン 先 が 紙 と 擦れ 合わさる 音 だけ が 響いて いる 。
… 『 明日 』 って 書かせて 。 お 願い だ から 。
「 明日 は 、 来る … 来る ん だ よ … 」
「 桃 と だって 、 変わらない … これ から も 、 毎日 … 」
毎日 … 『 今日 』 を 繰り返す ん だ 。
飽きて いた 『 今日 』 に 、 縋り つく 欲 まみれ の 俺 が 醜く て 汚い 。
でも …
失う の は 、 怖い こと だ 。
そう 。 失う の は 、 怖い 。 きっと 桃 も 。
「 事故 を 繰り 返して 、 もし 桃 を 救えなかった ら … ? 」
「 桃 … そんな の 、 耐えられない … 」
日記 に また 染み が できる 。 今度 は 、 何粒 も … 止まらない 。
胸 が 苦しくて 。 桃 の こと を 思い 出す 度 に 、 忘れられない 記憶 が こびり ついて 。
桃 の どんな 表情 も 、 声色 も 、 全て を 愛して いる 。
だから … 『 今日 』 に 俺 は 生きてる 。 なくなる こと の ない この 世界 で 。
「 桃 … 俺 、 っ … 何 も できねえ … いや 、 したく 、 ねえ よ … 」
「 繰り 返す の が 、 こんな に つらい … なあ 、 桃 … 会いたい よ 。 隣 に 居たい ん だ よ 、 ずっと … 」
視界 が 歪む 。 ペン を 強く ゞ 握り 直す 。
震える ペン 先 から 、 真っ黒 な インク が 滲んで 、 日記 に 溶けて いく 。
「 桃 が 、 生きて さえ いれば … 良い … 」
声 が 震えた 。
俺 は 、 欲張り で 傲慢 だ 。
俺 が 桃 の 隣 に 居る 意味 を 、 濫用 して いる 。 桃 の 笑顔 を 守る ため に 、 事故 から 救って いた はず だった の に …
もう 本物 の 笑顔 は 『 今日 』 に は ない 。
「 … 俺 の せい で … 桃 は 『 今日 』 に 留まってる の か … ? 」
ふと 、 よぎる 思考 。 受け 止めきれない 現実 を 、 桃 が 回避 して いる と した ら 。
俺 の 呼吸 は 荒く なる 。 考えたく ない こと が 次々 頭 に 浮かんで 消える 。 身体 の 震え 、 視界 の 歪み 、 インク の 滲み も 徐々 に 酷く なる 。
違う 、 嫌 だ … こんな の 。
っ … 助けて 、 桃 …
まだ 、 お前 と やれてない こと たくさん ある の に 。