コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
「嘘~! すごいじゃない! あんな超イケメンと花火デートなんて、うらやまし過ぎる! いいなぁ~」
そんなに言われると何だか照れる。
電話で連絡があった時はすごく驚いた。
まさか慶都さんが花火大会に誘ってくれるなんて。
あんな素敵なイベントには、普通は友達、家族、恋人同士で行くものでしょ?
私と慶都さんは……そのどれでもない関係だから。
いったいどんな顔で会えばいいのか、今からすでにドキドキが止まらなくて、毎日ソワソワしてる。
「1週間後、雪都も一緒にって言ってくれたんだけど、ちょっとまだ不安で……結局、おじいちゃんが見てくれることになったんだ」
「いいんじゃない? まずは2人でさ、いろいろ話しておいでよ。私、もう断然応援しちゃうから! あ~もう、何だか私までドキドキする~デートの話、絶対聞かせてよね~」
目をキラキラさせて、弥生は私以上に喜んでくれた。
「今からすごく緊張してて。でもせっかくの機会だから、ゆっくり慶都さんと話してみるね。そこで自分の正解、見つかるといいんだけど……」
「うん、きっと見つかるよ。いっぱい2人で話して、いっぱい楽しんできて。彩葉の正解、私は慶都さんとのシンデレラストーリーに1票~!」
弥生は人差し指を立ててニッコリ笑った。
その笑顔に、心がポワンと温かくなる。
「ありがとう、とにかく頑張るね」
「うん、こちらこそだよ。ご飯も美味しかったしね~また来ようよ」
「絶対だよ」
弥生、今日は有意義な時間をありがとう。
あなたがいてくれて、私、勇気を持って前に踏み出せそうな気がしてる。
弥生も必ず、1番良い正解、見つけてね。
唯一無二のその可愛い笑顔、いつまでもずっと見ていたいから。