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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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まずは一郎に頼んでからにしよう。

ピッ

『おお、乱数か、どした?』

『あのね、イチローにお願いがあってさ!』

『お願い?依頼のことか?』

『そうそう!あのね、イチロー聞いてよ〜最近変な夢見るんだよ〜「飴村さんッッッ!!」ってボクの名前呼んでさ〜』

『マジか?それ、』

一郎は驚くように聞いてきた。

『ん〜?どうしてー?とにかくイチローなんか知らない?』

『心当たりならあるが…すまんちょっと弟達に相談してくる。これは受けていい依頼かが微妙だ』

『おけまるだよん☆』

ピッ

心当たりがあるなら教えてくれればいいのに。とも思いつつも返事を待っていた。受けていいか微妙な依頼なんてあることにもビックリだ、ところが数十分後

『おっそぉーい!!!』

ボクは待ちくたびれてしまった。少し外に出て空気でも吸いに行こう。せっかくの休みもこんなもので潰れてしまっては台無しだ。

『ふんふっふふーん!!』

外に出てみれば今日は天気が良くお散歩日和だった。

『ウウッヒッグ』

目の前にはある親子がいた。ただ子供は何故か泣いている、親は何をしているんだろう?

『お母さんはどうせっ僕なんか大切じゃないんだろッッッ!!』

『そんなことないわ!!』

ただの言い合いだが…この光景どこかで見たことがある気がした。気の所為なはずなのにとても胸が苦しくなる……

『だって貴方は』

唯一無二なんだから!!

声が鳴り響いた。普通ここは通り過ぎるところだろうが聞いたことある言葉にどう反応していいのか分からない。通り過ぎるのか話しかけるのか何をしていいのかが本当に分からない、ちょうどその時

プルルルル プルルルル

一郎からだ、ようやく答えが聞けると喜んで出たが、

『ごめんな乱数、この依頼は受けれない。』

何故だ?心当たりもある。一郎なら何か知っている。弟達も優秀だ、人探しならきっとすぐ見つけられるだろう……一体なぜだ?

『なんで?弟君達も優秀じゃん!!』

『その答えが今、辻褄がほとんどあったんだ。だが乱数を傷付けるようなことは出来ない……』

傷付ける?人探しはしているが、知らない人だ。有栖川帝統の時だって夢野幻太郎の時だって探して情報をくれたのに……そして答えも出ているなんで教えてくれないんだ?

『それってどーゆー事?イチロー』

『とにかく無理なんだッッッ!!本当にすまねぇ!!』

プツン

『勝手に切ったな』

✩.*˚✩.*˚✩.*˚

『あのね、イチローにお願いあってさ!』

そう乱数からは伝えられた、確かに心当たりはある。まず、乱数のことを苗字で呼ぶ。乱数の為に叫ぶ。乱数が覚えてない存在。この答えはすぐに出た、だが何かの間違いだと思いすぐには言わなかった。第一言ったとして乱数が悲しむだけだ。思い出させない方がきっと楽だろう。

『なぁ三郎』

『なんです?いち兄』

『××××の事なんだけど、乱数に話していいと思うか?』

『はぁ?何を今更!いち兄が飴村乱数に言うのはやめようって提案してきたんじゃないですか!!』

『そうだが……』

流石にそう言われるだろう。乱数を悲しませないよう。みんなの前でそう言ったのは俺だ、でも、本当に今のまま乱数が探すのか?それもそれで可哀想だ。

『どうしたの兄ちゃん?』

『おお!二郎か、ちょうどいいところに!』

『?』

『乱数に××××の件を依頼されてな、どうすればいいのか分からないんだよ』

『だからダメですっていち兄!!』

『兄ちゃんがそうしたいならいいんじゃない?

『こんの低脳!ダメに決まってるだろ?』

相変わらずの口論だ、話が脱線しかけてる。

『とりあえず会議をしよう。二郎、三郎』

『はい!いち兄!』

『分かったよ兄ちゃん!』

結局答えは言えなかったけど、××××のことを思い出さないように願おう。

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