死者のヴィーナス
死者のヴィーナスは最近滅びたとある村で見つかった古代造形だ。僕もどんな物かは知らないが、死者を粘土で覆ったヴィーナスだと聞いている。それならミイラだと思うが、いかにもヴィーナスっぽいから死者のヴィーナスと呼んでいるそうだ。僕は飛行機の中で死者のヴィーナスについての資料を見ながら、いつのまにか眠ってしまっていた、、、
死者のヴィーナスはヨーロッパのとある国のスーナヴィーという町にある。スーナヴィーは都会!って程でもなく、どちらかと言うと天然の針葉樹林で囲まれた自然いっぱいの町だった。僕は死者のヴィーナスについて研究を依頼されたのでスーナヴィーまでやってきた。
死者のヴィーナスはスーナヴィーの端にあるらしく、そこまで歩くことになった。ただただ一方へ歩いていく。家が減っていく。元々少ないけど。
しばらく歩いたら少し土地が盛り上がった場所を見つけた。穴のような物が空いていて中へ入れそうだ。滅びた村の近所にあると言ってたけど、村が見当たらない。
「村があったのは大分昔だからね。今はもう僅かな跡しか残ってないよ。」
スーナヴィーの案内人の人は言った。
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