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第十七話
今日は、クラスメートがフレンドリーパークに行く日だ。
アザラシ「う~ん、、、、。う~ん。」
僕は唸っていた。
考えていた。
フレンドリーパークに行くか行かないかを、、、、。
ブーーーーブーーー
丁度そこへ、シロクマ君から電話が。
アザラシ「はい?」
シロクマ〚フレンドリーパークに行くか迷ってるんだろ?〛
アザラシ「えぇ?!なんで知って、、、!?」
シロクマ〚知ってるも何も、、。そう思うだろうが?〛
アザラシ「うん、、、、そうですけど、、、、。」
シロクマ〚なら、良い所に連れってってやる。〛
アザラシ「んぇ?其処は何処!!―」
ツ―――――ツ―――――
良い所で電話の電波が途切れた。
アザラシ「何処なんだろう、、、。」
僕は疑問に思いながらシロクマ君の家へ。
アザラシ「お邪魔しま~す。」
インターフォンを鳴らして、家へ。
シロクマ「おう。入って。」
シロクマ君は普段とは違ってラフな格好で出迎えた。
部屋に来て、、。
アザラシ「それで、良い所ってどこですか?」
シロクマ「フレンドリーパークに行けば良いだろうが。」
アザラシ「へ?!」
シロクマ「そんじゃ、行くぞ。」
アザラシ「ちょっと待って―、、、いたっ?!」
シロクマ「そんな慌てると怪我するぞ?」
アザラシ「ええ?!」
そう言ってシロクマ君は自転車を取り出した。
シロクマ「じゃ、準備できたか?」
アザラシ「うん。」
そして、足を地面から放し、ペダルをこいだ。
車輪が高速で回りだし、風も吹いていないのに
風が吹き、心地がいい。
住宅地、商店街、街路樹、様々な場所を抜け
気づくと海の近くの道路を走っていた。
車道には車が走っていく音と、海風がなびいた。
髪の毛は、車の走行の風と海風でなびいた。
太陽が少し斜めに寄った頃、
僕たちは駅に着いた。
ここから電車で行くそうだ。
シロクマ「はぐれんなよ?」
アザラシ「分かった。」
そう言って、目的の電車に乗り込んだ。
電車の中は、空いていて周りの景色も見れていた。
今日は晴天の空。雲は余りなく太陽が照らしていた。
ピロリン
そうぼんやりと眺めていると、アザラシ君の携帯が鳴った。
アザラシ「なんだろ、、」
そう言って携帯を開く。
すると、お母さんからのLINEだった。
アザママ〚アザラちゃん、、どこ行ってるの?〛
アザママ〚もしかして、どこか遠い所でも行ってるの?〛
アザママ〚そんなのありえないわよ!?〛
アザママ〚もし帰って来ないんだったら、警察だわ。〛
と四通の通知。
その他にも、不在着信も届いていた。
アザラシ「電話もしてたんだ。」
どうしようと、思っていると、
シロクマ「気にするな。」
アザラシ「え?」
シロクマ「楽しい事は、最後まで楽しめ。
他人の意見に応えなくてもいい。」
そう言って澄んだ笑みを浮かべた。
なんだかそれが、儚く見えた。
アザラシ(、、、、、ッ!!)
自分は何を考えているんだろうと思って切り替える。
アザラシ「ねぇ、シロクマ君。」
シロクマ「ん?」
アザラシ「シロクマ君の所には、お母さんとかお父さんとかいるの?」
シロクマ「、、、、、、。」
シロクマ君は一瞬息を止めて、目は一瞬開いたが
すぐに元に戻った。
シロクマ「いるけどよ、、?なにか?」
アザラシ「えへへ。聞いただけだよ。
だって僕の前でシロクマ君の親なんて見たことなかったし
話してもくれないでしょ?」
シロクマ「それは忙しいからだ。」
アザラシ「あ~そうやってでたらめ言う~」
シロクマ「でたらめじゃねぇよ。ほら、降りるぞ。」
僕ら二人で話していてもうとっくに降りる時間だった。
僕たちは急いで電車を後にした。