テラーノベル
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※創作BL / 捏造 / 善炭
episode 1
○主人公視点 : 我妻善逸
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俺は生まれつき耳が優れていた。
人の心臓の音を聞き分けることで、感情を読み取ることさえ可能であった。
一見便利な能力であるように聞こえるが、俺の場合そうではない。
弱虫で醜い、手間のかかる厄介者__
人々は俺を見ては嫌味を吐き捨て、ある人は暴力を振るい、俺が愛した人は金を巻き取った。
…こんな自分が情けなくて嫌いだった。
炭治郎と出会うまでは__
曇りひとつないその目、爽やかな笑顔、聞いたこともない心地の良い音……
炭治郎はこんな俺にも嫌な顔を見せず、むしろ温かく受け入れてくれた。
最初は炭治郎のことも警戒してたよ、‥そりゃ。
鬼を連れてたし、この世に善良な人間なんて存在しないと思ってたから。
けれども一緒に時を歩んでいくうちに、なんだか炭治郎を怪しむのが馬鹿馬鹿しくなってきたんだ。
それと同時に、俺の炭治郎に対する見え方も変わっていった。
✂ーーー
ある日の夜、俺と炭治郎はそれぞれ寝具にくるまり、互いに向き合った形で話していた。
炭治郎「善逸?…俺の顔に何か付いてるか?」
俺がしばらく炭治郎を見つめていると、彼は困ったような笑みを浮かべて頬を掻いた。
ドキッ‥!! ))
善逸「はっ… !! ぇ、いや‥なんでもないっ」
[掛布団で顔を隠す]
(まずいっ、見すぎた… !)
炭治郎「えぇ~ ? 、なんだそれ笑」
炭治郎は俺の顔からゆっくり掛け布団を剥がし、
「…布団に潜ったら暑苦しいぞ?」
と、眠たげな顔で微笑みながら言った。
善逸「………」
……本当に、罪な男だ…。
俺が炭治郎を気にかけ始めたのはこの頃からだった。
…しかし、あれから何ヶ月と経った今、俺はもうその恋心を半ば諦めている。
なぜかって… ?
俺は炭治郎に値しないからだ。
炭治郎は…もっと、誠実で…おしとやかな女性と結ばれるべきだ。
臆病で弱虫な俺とは違って…
それに、炭治郎は鬼に家族を殺され、残った禰豆子も鬼化して…、自分のことで手いっぱいなはずだ。
ここで俺が炭治郎に打ち明けると、余計に負担をかけてしまう気がする。
だから俺はこの想いを本人には伝えず、心の内に秘めておくことにした。
thanks for 150 followers!! ᡣ𐭩
❥・• episode 1 / complete.
コメント
11件
最 近 鬼 滅 に ハ マ っ て ,テ ラ ー も 初 心 者 な ん で す け ど ,た ま た ま 表 紙 が き れ い だ な ~ と 見 て み た ら す ご い … も う 見 る 専 に し よ う と お も い ま す w (*´꒳`*)
本当にいつもnaさんの夢小説読んでて大好きです本当に🥹🥹夢小説じゃなくて一種の小説だと思って読めるほど、スッキリしていて読みやすいし脳みそに刻まれます!!本当にフォローしてよかったと思ってます😇今回の作品も超好きです、、もうわかる、、、
なんかさna.ちゃんの作品ってすっごい話に吸い込まれそうになるの分かってくれる人いるかな😭😭 言い回しが綺麗?な感じ 絶対今回も神作ですねだーーーいすき!!!!!!!