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保「はぁ、はぁ、はぁっ」
(ズキズキ
保「っ」
何でですか神様
こんな気持ち与えて、僕にどうしろと言うんですか
せめて、希望がある相手ならどれだけ良かったか
相手が悪いねん。全部が最悪や。
男同士で、互いにいつ死ぬかも分からない環境。
しかも第1部隊隊長様やぞ。
あの人 色恋沙汰(いろこいざた)に興味無さそうやしな
周りからは犬猿と言われるくらいやから当然嫌われとるやろうし
ほんまええ性格しとるで。
神様っちゅーもんは
あの人はあの人で
なんで分からんねん。
僕がどれだけ必死に耐えてると
そんな贅沢言っとらんやん。
姿見れるだけで満足やのに
彼に、焦がれた思いを向けた罰なんやろか
そうやんな
他人に関心を持たない彼が、怪獣災害で死んだ人の遺族や、多くの隊員達を気にかけていること。
実は意外と世話焼きで子供にも好かれやすいし動物にも優しいこと。
メディアや人々から浴びせられる批判にもまっすぐ目を向けていること。
それでも彼は自分の弱さを決して見せようとしないこと。
優しくて、不器用で、それでも多くの人を照らす明るい光。
僕がその光を隠さないように、純粋な彼を汚さないように、背を向けなければならないのに、
離れなければならないのに、
こんな僕でも包んでくれるから、逃げられない。
保「…アホは僕やったか」
保「はは…。明日、どんな顔で会えばええねん」
おかしいな
表情を隠すのは得意なはずやのに、あの人の前ではボロが出る。
_いや
あの人が鋭いんや。
普段はどうしようもないほど鈍いのに
ああいう時はよう頭が回るお方やな
…なんかダルいわぁ
この部屋、少し暑いか?
今って10月やんな?
保「…」
保「体調管理もできんとか、副隊長失格やわ笑」
ホンマにだるいわ。
仕事、まだあったよな?
…….少しだけ仮眠とるか