テラーノベル
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ATTENTION
このお話は夢小説になります。
実在の人物のお名前をお借りしていますが、ご本人様とは関係ございません。
※無断転載、この界隈を知らない方への拡散は絶対におやめ下さい。
テラーノベルを初めて知ってお試しで投稿してみようと思います。
snさんの楽曲の歌詞を沢山描写に取り入れたので、見つけていただけると嬉しいです!
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「すまん!そのまま頼むわ!」
忙しそうに私に片手を上げてからすぐに別のことに取り掛かったのは、さっきまでライブで見ていたはずの志麻さんだ。
「俺らこの横のホテルやから、そのままセンラのこと連れてったって!!」
「はっ?え、えっちょと志麻さんっ!?」
「俺もそこまで手回らんって!大丈夫センラが死んでないかは明日の朝俺が見に行っておくから」
まぁ、俺は生きてたらだけど…
なんて遠い目をした志麻さんは、ぐちゃぐちゃになった居酒屋のテーブルを片づけながらsumさんと共に店員さんに謝り、べろべろに酔っ払ったうらたぬきさんと坂田さんを抱えていた。
「ホテルの部屋のカギは多分ポケット、さっきセンラが自分で突っ込んどるの見たし、」
「いや、あのっ問題はそこじゃっ」
そこ、と志麻さんが指さしたのは一番酒臭い酔っ払い。
私の肩に腕を回してぐでんぐでんの自担、センラさんだった…。
これは一体どういう状況っ!?!?
「じゃあ、おつかれー!!」
浦島坂田船のライブの連番と居酒屋で盛り上がっていた時間も終わり、解散したのが23時頃だったと思う。
帰り道で友達と別れた私は、スマホを忘れたことに気づき急いで店まで取りに戻った。
それにしても今日のライブやばかったなぁっ…
志麻センの絡みエグいし、ハイタッチ会なんてやばすぎだよっっ
席順的に私と連番は一番最後だったハイタッチ会は少し時間に余裕があったのか、みんなより長い時間両手がセンラさんと繋がっていた気がしたし、疲れているはずなのに甘い声で胸元の名札を呼んでくれるなんてっ…
『○○ちゃん、かわええね、ありがとぉな?』
ギャーっっ!!むりむりっもうやばいっセンラさんまじでリアコ製造機すぎるっっ!!
まぁ私は同担拒否でもリアコでもないし、楽しく推し活させてもらってる身なんですけど。
「いらっしゃいませー、何名様ですか?」
「あ、すみません。さっき出た者なんですが、スマホを忘れてしまって」
「あー!まだ片づけてないんで席探しに行っていいですよ!」
戻ってきた居酒屋、スマホを回収して早く帰ろうと個室を出た時だった。
ドンッ!と体に何かがぶつかりそのまま壁にぶつかった。
ぶつかったのは大きい人、多分男の人。
「いったぁ…っなにっ…?」
ちら、衝動的につぶった目をうっすらと開けると、私の肩の辺りにもたれかかるように倒れてくる茶色と金が混ざったような明るい色をした背の高い男性。
えっこわッ!!
唯一マシなのは、スタイルいいしちらっと見えた顎のラインが綺麗だし、キモいおっさんではなさそうってことだけ。
マジせっかくライブ後の幸せを噛みしめていたのにキモいおっさんに壁ドンされるとかマジで笑えない!!
「おいっ大丈夫か!?何しとんねんセンラ!!」
「えっ…?」
あれ?もしかして幻聴…?
今、推しの名前が聞こえた気が…
「ちょぉ…叫ばんでまーしぃ…、頭に響くやろ…」
居酒屋の廊下で男と壁に押しつぶされている私。
私を挟んだまま個室の中の人と会話をする、センラと呼ばれた男の人。
センラ、まーしぃ、聞き覚えがありすぎる名前。
そう思うと、見覚えのありすぎる髪色と髪型、丸い後頭部。
特徴的な伸びるような高めの声と方言。
酒臭さにまじり香るのは、今日ハイタッチで感じたばかりの香水の匂い。
「センラまじでしっかりしぃや、人巻き込んどるって。おい、あんた大丈夫?俺の連れがすまんなっ」
視線を個室へと向ける。
何があった!?ってくらい酒やつまみで荒れたテーブル、そして私に話かける暗めの髪の左目のなきぼくろがセクシーなイケメンと、その腕に抱えられて半分寝かけている少し小柄で細い顔の整った人。
ヒュッ…と息が詰まった。
数時間前まで連番と湧き散らかしていた相手が目の前にいる。
いや、自担に限っては密着してしまっている。
「あ、すみませんっ大丈夫ですっ…あの、お兄さん大丈夫ですかっ?」
瞬間、考えたのはcrewだとバレてはいけない、ということ。
メンバーも私もいいことがない。絶対に。
幸い一度もホテルで着替えているのでツアーTシャツでもないし、痛バも置いてきているのでcrew要素はゼロ。
私は一般人…センラさんなんて知りませんっ…
知りませんっ…
「あれ…?○○ちゃん…?」
「はっ…??」
耳元で、酔っているせいで気だるげな吐息ましましに、推しに名前を呟かれる威力っ…
いやそこじゃなくてっなんで、名前っ…
センラさんはだるそうに私に寄りかかっていた体を起こすと、私の顔を見て確信したように口を開く。
「やっぱり○○ちゃんやんなぁ!センラ覚えとるよ。さっきのハイタッチ、最後の最後でごっつい可愛い子きたな思ってん」
「え?もしかしてその子がセンラがずっとうるさかった子なん??」
「えっえっと、なんの、ことでしょうかっ…っ」
にこにこと楽しそうに顔をのぞきこんでくる自担。
酔ってる…100%酔ってる。
だって普段のセンラさんならいろんなデメリット考えてこんな危ない発言しないでしょっ!?
それになぜか納得したように返事をする志麻さん。
床に捨てられるように転がされたうらたさんと、sumさんに抱えられたふらふら坂田さん。
そして、一人でパニックの私…地獄絵図すぎる。
「○○ちゃん今日はありがとぉなぁ…今日の俺、かっこよかったやろ?ソロ曲、めっちゃうまくいってん。」
ハイタ会でセンラさんの列にならんでいたので私がセンラーっていうのはバレバレだ。
最後ってのがよくなかった。まさか認知されてたなんてっ…
でも普通あんなに人数いるのに覚えてる!?
「セ、センラさん…酔いすぎですよっ…この後、配信ではっ…?」
「んー?今日はないってさっきツイートしたやん。え?○○ちゃん俺のこと通知設定してくれとらんの?」
ちょっとシュン、とした表情で首をかしげたセンラさん。
う”っ…そういう可愛い担当はうらさかではなかったのですかっ!?
やばっ顔面が強すぎるっすきっ…かわいいっ
ハイタ会よりもずっと近すぎる距離、肩に手を置かれて顔をよせてきた自担、後ろには壁。
逃げられないっ…
「ぁ、う~~~っセンラさんっだめですっあんまり近くだめっ…!」
手を前に突き出すようにして顔を逸らす。
やばい私もお酒飲んでるし、センラさんのせいで絶対、飲み配信の坂田さんなみに顔真っ赤な自覚しかないっ…
「ははっ耳まで真っ赤やで?」
前に突き出した右手がセンラさんに取られて、ハイタの時みたく指を絡められる。
楽しそうに笑うその顔は、いつもセンラーをいじめる時の意地悪な顔。
「なんや○○ちゃん、ちゃんと俺のこと好きやん?」
ふって力を抜くような笑顔。
その顔、センラーには効果抜群すぎますってっ…
そーんなかっこいいムーブかましまくってるセンラさんだが、所詮酔っ払いには敵わない。
私から体を離そうとしたセンラさんはバランスを崩して床とお友達になりそうになる。
あっぶなっ…とっさに支えられてよかったっ…
「しっ志麻さんっ志麻さん助けてくださいっ」
「俺やってこいつらで手一杯やって」
「そんなこと言わずにっ相棒でしょっ!?」
「なんや○○ちゃんセンラの前では乙女なのに俺にはあたり強いやん、おもろ」
志麻さんも絶対お酒入ってるっ…
面白いものを見るように笑う志麻さんは、まったくこちらを助けてくれる気はなさそうだ。
そして、冒頭の問題のシーンになるわけで…
「まぁ、センラかなり○○ちゃんのこと気に入ってるみたいやから寝るまで相手したって」
疲れ切ったような志麻さん、ホテルまで行くならとスタッフIDの書かれた首から下げる札を渡してきたsumさん。
え?私ただのファンなのにこんなもの渡して大丈夫なのっ!?
IDを片手に固まった私にセンラさんが追い打ちをかける。
「センラとホテル行くん、そんなに嫌?」
「いや、じゃっ…ないですっ…」
「んふふっ、かわええ。ほな…俺と抜けだそ?」
志麻さんたちには聞こえないくらいの声で、耳元でそういわれれば私はうなずくことしかできなかった。
店を出て風にあたると、センラさんは気持ちよさそうに両手を上に伸ばして伸びをした。
志麻さんに教えてもらったホテルへの足取りは、なぜか私に支えられなくてもしっかりしている。
驚いて見つめる私に気が付いて、いたずらっ子のような笑みを見せた。
「酔ったフリしとった方が楽なこともあるんやで?あんな無法地帯、年上に任せとけばええの」
ホテルのロビーにはツアースタッフさんやダンサーさんがたくさんいる。
そこを通る前にセンラさんはまた店にいた時の酔っぱらいに逆戻り。
私にはほとんど体重を預けて足を引きずるふりをして、わけのわからない「ふるさと」の歌を口ずさむ。
そしたらほら、私の首から下げたスタッフIDを見て。
「お疲れ様です、大変ですね」
「あらら、センラさんだいぶできあがってますねー」
なんて同情の目を向けられるだけでセンラさんと共に部屋に向かう私を誰も不思議に思う人なんかいなかった。
オシャレなエレベーター、高そうな廊下を抜けた先、センラさんが指に輪を引っかけるようにしてきた、まるで溺愛のMVに出てきそうなホテルのキー。
部屋番号は “ 1003 ”
私に体重を預けるフリをしていたセンラさんは、囁く。
「○○ちゃんが開けて?」
震える手でキーを受け取り鍵穴に差し込んだ。
もう24時、静かな廊下にガチャ…と小さな音が響く。
開いたドア、2人で足を踏み見れた。
後ろで、重たいドアが閉まる音がする。
それと同時に、体にかかっていた体重がすっとなくなり、頭に手がぽんと置かれた。
「ええ子やね、ありがと」
固まってしまった私をよそにセンラさんは慣れた様子で部屋の奥へと進んでいった。
羽織っていた解釈一致すぎるロングコートを脱いでソファーに掛ける。
着ていたシャツは見覚えがある。確か、にぎにぎの最終回で着ていた白シャツに黒い模様なかかれたやつ。
シャツのボタンをひとつ外して黒いスキニーに通していたベルトを抜きさって、腕時計と、指輪を外して
「センラさんっ…酔って、たんじゃ…?」
「言ったやろ?酔ったフリをした方が都合がいい時もあるって。
打ち上げを抜け出したい時とか、
興味のある子をお持ち帰りしたい時とか」
細く白い手首によく映えるシルバーのブレスレットを外して、部屋の中央に置いてあるダブルサイズのベッドに腰かける。
「まぁ、まーしぃにはバレとったみたいやけど」
「えっじゃあ、志麻さんもっ…グルですか…っ?」
「まーしぃは俺の好み、よぉわかっとるからね」
ほら、こっち
って慣れた口調で手招きするセンラさん。
ベッドサイド、淡いオレンジのランプだけがついたうすぐらい部屋。
ライブなんかよりもずっと大人で色っぽい私のただ一人の最愛の推し。
「こっちって、私はセンラさんは部屋に送っただけですよ…」
「ほんまに?そう思っとるなら店の外にでた時点でわかっとったやろ。俺が一人で平気なこと」
「みんなに、言ってるんですかっ…?」
「○○ちゃんだけやで、こんなこと。…なんて俺が言っても、センラーのみんなはうさんくさいって信じてくれへんやろなぁ」
ずるい、大人のよゆう。
結局どっちかわかんないし。
でも、別に幻滅したりとかはしないけど…まぁ、4人とも少なからずそういう想像できるし…。
なんて言うと友人のうらたさんに夢を抱きすぎてるこたぬきに殺されるんだけど。
少なくとも志麻セン、まぁ。
「ええやろ?一夜の夢やと思って」
「センラさん、本当にそういう曲合いますねぇ」
それと、さすがの自信。
私が絶対センラさんを振って逃げないってわかってる余裕。
「でも、こんな俺が好きやろ?」
あーもうほんとにこの人はっ…
どれだけ私を沼らせれば気が済むんだっ…。
ほら、はやく。
っ右手を私に差し出してくる。
決して腕を引っ張っていかないのがセンラさんらしい。
あくまで手を取る判断をしたのは、私の方。
本当、悪い人…。
「ええ子やね。○○ちゃん」
ゆっくり足を進めて、センラさんの座るベッドの前。
差し出された手にかすかに震える手をかさねる。
お互いの手がさっきのハイタッチ会よりも熱いのは
「そうや、○○ちゃんって呼び方キモいよな?」
えっ?
と思った時には、強く腕を引かれていた。
ベッドの上、顔にセンラさんのあつく広い胸板にぶつかる。
右手はセンラさんの左手と指を絡め合って、緊張で固まっていた体は軽々と抱きしめられていた。
「これから求め合うって言うのに」
「ッ…え、」
「なぁ、○○?」
体温が一気に上昇する。
開いた唇から、はくはく、と短い呼吸しか出てこない。
くらりとするくらいに香るのは、いつかのグッズのロールオンフレグランスのあの香り。
「ええんやろ?」
流された体は、そのままホテル特有のパリッとした真っ白なシーツの上に倒される。
「俺の手を取ったのは、○○やで」
夢ですら見たことのなかった光景。
見上げた先には、いつもの優しい顔じゃない、もちろんライブの顔でもメンバーとの配信中の顔でもない。
一人の男の人の顔。
視線を逸らす。
シャープな顎、本気も気にしていた太めの首、見たことのなかったその先。
いつもより開けたシャツから見える鎖骨と、胸元、その中心でゆれる少しごつめのネックレスがエロい。
「センラ…さん…っ」
「ん?」
大好きな声。
大好きな目元が少し細められて、大好きなふっくらとした唇が緩く弧を描くように口角が上がる。
頬に触れていた指先が、なぞるように私の唇を撫でた。
あ、キス…される…
「んッ…」
目を閉じるのはもったいなかったけど、開けたままでいられるわけがなかった。
だって今でさえ、心臓が破裂してしまいそうなのに。
「○○、緊張せんで?…少し力抜いて」
無意識に力を入れて閉じてしまっていた唇をセンラさんは軽いバードキスを落としてから舌先でつついた。
驚いて聞いてしまった口、待ってましたと言わんばかりに厚くて艶のあるセンラさんのそこに、食べられた。
「んっ…ふ、ん…はっ」
「ふふっキス、慣れてへんの?」
「はっはぁ、センラさんがっうますぎるんですっ!私だってセンラさんじゃなかったらこんなにっ」
その私の言葉に、センラさんの口角が下がる。
少し、雰囲気が変わる。ずっと優しく繋がれていた右手がベッドに強く押し付けられた。
「へぇ?俺以外に相手おるん?」
低くなった声。
じっと私の目を見つめる切れ長の瞳。
「っ…センラさん、だけ、です…」
ずるい、その独占欲。
だからリアコが増えるんだよっ…。
あなたは、私だけじゃないくせに。
くすり、と笑うセンラさんの耳でピアスが揺れる。
昨日は誰を抱いてたの?
なんて、私の一番好きな貴方の曲を思い出して。
「逃げるなら今やで?」
逃がすつもりなんて最初からないくせに。
もう一度重なった深いキス。もう私だってついていける。
くちゅっと舌先が絡むたびに体が疼く。
この行為自体は初めてではないけれど、こんなに深くて熱いのは初めてだった。
「脱がすで?」
そう言ったころにはもう私のブラウスのズボンは半分くらいまで外されていた。
センラさんはきっと、見てるより、自分がする方が好き。
志麻さんのあの言葉に「脱がしたれよ」なんて返すくらいだし。
「なに余計なこと考えとるん?こっち、集中しい?」
履いていた黒のタイトスカート。
下から這わせるように指先が肌をそっと上がってくる。
先にストッキングが降ろされて、足先から抜かれる。
「さすがに、破くなんてできへんからね」
ってくすくす笑いながら。
「別に、いいんですよ?したかったら、」
「だめ、帰りに履くもんなくなるやろ?」
「こんな薄いの、あってもなくても変わりませんよ?」
「俺が嫌なんよ。大切やから、俺以外の前で生足なんて晒さんで」
センラー全員、大切。
私は同担拒否ではないから、その言葉すっごいぎゅってくる。
スカートのファスナーを降ろされて、腕に引っ掛かっていただけのブラウスが抜き取られる。
センラさんの前に晒されたのは、貴方を思わせる薄い黄色に百合の花が咲いた下着。
「っ…センラさん、恥ずかしいから、ニヤニヤしないで…」
「いや、俺、愛されとるなぁ…って」
「ぁっ…ちょっと、」
黄色いブラからはみ出たふわりとした胸のふくらみに、センラさんは口づける。
チクリ、とした痛みに驚きを見ると、しっかりとついていた赤い痕。
「やめてよセンラさんっ…こんなの、夢じゃ終わらせられなくなるっ…」
この痕を見るたびに今日あったことを、この熱を思い出してしまう。
徐々に薄れていく痕跡に朝、目覚めて鏡を見るたびにきっと涙がこみあげる。
お願いだから、このまま最低な夢で終わらせて
「ええやろ、もっとセンラだけを見て。俺だけだって言って?このまま俺から離れられんくなればええんよ」
「んっ…センラ、さっ…」
もちあげられた右手、足の付け根にちゅっとキスを落とされて。
「ここ、染みてきとるよ?まだ触れてもいないのに」
センラさんに焦らされた体、大好きな人にこんなにされて、濡れない女がいないわけない。
ゆっくり足から抜かれた下着。
センラさんの深く切りそろえられた爪、その指先が私の異常なほど濡れたそこに触れる。
「すごっ…触れるたびに溢れてくるんやけど」
「んっ…あんまりっ…いわないでっ」
「シーツまで濡れとる…これは俺の寝る場所ないなぁ」
「ぁっ…ごめん、なさっ…」
「ええよ、自分の手でこんなになっとるんやって思うと、こっちも興奮する」
ぐっと太ももに押し付けられたセンラさんのそこは、ズボン越しでもわかるくらいに昂っていて。
思わず、ごくっと喉を鳴らした。
「物欲しそうな顔やね?○○、触って?」
くちゅぐちゅっとと私のそこをかき混ぜて濡れた指先を自分の口で舐めて綺麗にしたセンラさんは、まるで次は自分の番とでも言うようにズボンを降ろす。
黒のボクサーパンツ。その下で主張する、大きなソレ。
「触るって…どうやって、」
「そやね、どうやってでもええけど、できるなら、ここで」
起き上がった私の顎を指先で持ち上げる。
誘導されるように、下着の上からちゅっ、ちゅっ、とそこに口付ける。
そこから香る汗の混じった雄の香りにくらくらして、いつの間にか理性を手放していたんだと思う。
はむはむと唇で啄みながら両手でゆっくり下着を下げた。
白くて、美人なセンラさんには似合わないほどの狂気がそこにはあって。
「センラさん…これ、全部入らない…」
「入るとこまででええよ、苦しかったらやめてええから」
「んっ…ぅ、んッ…っ」
「はっ…上手やねぇ…っ」
はじめて乱れたセンラさんの呼吸に、嬉しくなって。
必死に舌を動かす。
半分くらい咥えたらパンパンの口内。
この息苦しさと口の中、上あごや舌の奥が擦れるたびに気持ちいい。
「ンっ…もうええよ、」
「…私、下手でした…?」
「気持ちよすぎたからもうええってこと」
もう一度、するっと指を絡められて2人でシーツに倒れこむ。
私を押し倒して微笑むセンラさんの額から汗が落ちた。
「あとで一緒にシャワーあびよか?」
「えっ…いいんですかっ…?」
「ははっ、最初は何にでも恥ずかしがってたくせに、えっちやなぁ」
「ッ…からかってます?」
「ちゃうよ。そういうところも俺好みってこと」
センラさん手が腰を撫でる。
それだけで反応して小さく腰を跳ねさせてしまう私は変態かもしれない。
でも、これは全部センラさんのせい。
「私が今日のこと、誰かに言ったらどうするんです…?」
「○○は言わんよ。信じとるから」
呪いのような、押し付けられた信頼。
闇夜に咲いた許されぬ想い、もがくほどに自分を締め付けて。
堕ちてく嘘は、貴方にすぐに見透かされる。
「すぐとばんでな?」
「ッ…ぁ、あッ…っせんら、さっ…」
持ち上げられた足。
今すぐ欲しいと水音を立てたそこに、センラさんは腰を押し当てた。
わざと焦らすようにゆっくり入ってきた熱いもの。
馴染ませるように、奥を何度もノックして
「ひっ、ぅあっ、せんらさ、おく、くるし…んっ…っ、」
「っ、まだ全部入っとらんよ、ほらっ」
「ぁあッ…、」
暴力的な快感とは反対にその手は優しくて。
両手を恋人のように握ったシーツの上、私に覆いかぶさるようにして息を吐いたセンラさんは、口寂しさを埋めるようキスを繰り返した。
甘いだけじゃ満たされない、ほのかに香るビターな大人の味。
「寝かさないよ、今夜は」
隠し味はSweetなキスで。
一夜限りの甘い夢を体に刻み付けて、朝なんか来なければいいのに
なんて。