・太×中
・22歳軸
・太→←中
太 宰 宅
太 ん、((起
太 いまなんじ、、
だるい身体を起こし、時間を確認する。
am8:00
昨夜は4:00頃に寝たはずだから4時間程睡眠を取っていることになる。
太 もうそんな時間かぁ
太 って言ってもする事ないし、、
そんな呟きだけが虚空に吸い込まれて消えていく。
太 …
太 久し振りに中也に会いに行こう。
元相棒の事を思い出し、会いたくなった。
会いに行くのは久し振りだが、片時も忘れる事はなかった。
太 準備しよ
太 葡萄酒と、あれと、これと…
中也へのお土産を準備する。
太 行ってきます。
自分以外住んで居ないこの部屋からは、返事は返ってこない。
太 中也。久し振りだね。
中 あ?その声は太宰か、久し振りだな。
太 今日はね、花と君の好きだった葡萄酒持ってきたよ。
中 花?手前花好きだったか?
太 花は、ミヤコワスレとジャスミンと赤のリコリス。
太 綺麗でしょ。
太 ワインはペトリュスの89年物。
中 まじか、懐いな 笑
太 ふっ、君も覚えててくれてたんだ 笑
太 嬉しいなぁ 笑
中 まあ、そりゃあな 笑
中 んで?手前の事だ、話聞いて欲しいんだろ?
太 …飲みながらでいいからさ、話聞いてよ。
ワインを2人分、グラスに注ぐ。
太 …私ね、探偵社辞めたの。
中 は、?手前、なんで、、
太 やっぱり中也のこと忘れられなくてね。
太 君と過ごしたあの場所。
太 喧嘩したりすれ違ったりしたけど、やっぱりあの頃は楽しかったよ。
中 …手前にしては珍しい事言うじゃねえか。
中 俺も思うけどな。
暫しの間、沈黙が流れる。
太 …それとね?
太 これが1番大事な話。
煩わしい心臓の音を紛らわすように、ワインを少し口に含む。
ペトリュス特有の、深い香りに熟した果実の甘やかな風味が広がる。
こんな味だっただろうか。
ペトリュスは昔、1度だけ中也と飲んだ事がある。
ふと、その時のことを思い出す。
中 何だ?
太 私、ずっと君の事が好きだったのだよ。
中 は、///
太 あの時からずっと。
中 …
中 …手前、遅ぇよ…///
中 もっと早く言って欲しかったな、
太 もっと早く伝えて於けばよかったなぁ、
太 なんて。後悔しても過ぎた時は戻っては来ないのだけどね。
中 …そーだな。
太 あとね、私、…。
太 …ごめん、何でもないや。
中 手前、どうしたんだよ。
中 何か可笑しいぞ。
太 まあいいか。
中 良くねぇよ
太 でね?
中 …おう
太 さっきの話の続き。
太 やっぱり私、中也のことが大好きすぎるみたいなのだよ。
太 だからね、?
太 私も中也と一緒に居たいなと思って。
中 …は、?おい、それって、
中 ……
中 ッ手前が決めた事なら止める事は出来ねぇ。
中 …だが後悔だけはするなよ。
太 だから、…。
太 またね。
中 ッ嗚呼。
中 俺の声が太宰に聞こえてたらな、