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総司side
兄弟子達との苛め口論が終わった後、僕は二人に助けてくれた御礼と二人に何処からきたのかを話した。
総司(幼少期)「あ、あの、助けてくれてどうもありがとう…。💦」
この時の僕は、出会ったばかりで初対面の人とはそう上手く話せなかったのか、内心では迚緊張していた。勿論、風香ちゃんもそうだったけど、その中の一人である悟君だけは違った。
風香(幼少期)「うん、どういたしまして。💦」
五条(幼少期)「御礼なんていいって。それよりお前、彼奴らに苛められてたけど怪我とか大丈夫か?」
総司(幼少期)「ま、まあ、竹刀で殴られたりはしたけど、それ以外は大丈夫かな。💦」
五条(幼少期)・風香(幼少期)「そ、そうなんだな。💦・そ、そうなんだ…。💦」
僕は二人にこれ以上心配されたくなかった為、二人が居ない方に目を逸らした。だって、二人が出会う前に負った痣《あざ》とかを見られたくなかったから。僕は会話の内容を変えて、二人の名前はなんて言うのかを聞いた。
総司(幼少期)「それと、さっきから気になってるんだけど君達はなんて名前なの?」
五条(幼少期)「俺は五条悟だ。」
風香(幼少期)「私は姉小路風香だよ。」
総司(幼少期)「へ〜、珍しい苗字だね。僕は沖田総司って言うんだ。」
五条(幼少期)「へ〜、総司って言うのか。これから宜しくな!」
風香(幼少期)「へ〜、総司君って言うんだ。これから宜しくね!」
総司(幼少期)「うん、これから宜しくね。」
こうして、僕は二人と出会って人生で初めての友達と呼べる子が出来たのが何よりも嬉しかったのを今でも良く覚えている。そして、僕は二人に好きな食べ物の話や好きな遊びだとかを話した。また、僕は二人が何処から来たのかを話したこともあった。
総司(幼少期)「ねえ、二人は何処から来たの?」
僕がそう質問すると、二人は一瞬だけ何故か考えていた。ただ何処からか来たのか聞いただけなのに二人は何で考えていたのか、大きくなった今の僕でも理由は全く分からなかった。でも、大きく違うところと言えば無い訳でも無かった。最初に答えたのは悟君だった。だけど、謎だった発言を言ったのは悟君ではなく風香ちゃんの方だった。
五条(幼少期)「えっと、俺は向こうにある平原からやってきた。」
総司(幼少期)「へぇ〜。」
悟君は、向こう側にある何も無いだだっ広い平原を指差した。あんな何も無い平原から来たの?それだけでも謎なんだけど。次に、僕は風香ちゃんが何処から来たのかの返事を待った。
風香(幼少期)「えっとね、私は向こうにある森から来たの。」
総司(幼少期)「え?森から?」
風香(幼少期)「うん、そうだよ。」
風香ちゃんの話を聞いた僕は、思わず目を見開いてしまった。何故って、風香ちゃんが言っていた森は子供が入ると危ないと言われている森だった。その理由は、人喰い獣が棲みついている為特に子供は入ってはいけないと恐れられている噂があるんだよね。でも、そう考えると風香ちゃんがあの森から生きて帰って来れたのは流石に有り得ないと幼い僕でも感じていた。それに僕にはまだ、僕だけしか分からない、いや僕達だけしか分からない謎の疑問があった。それは、二人の服装だった。当時の悟君は和服は着ているものの、見たこともない柄(当時の僕の記憶だと、確か蜻蛉《とんぼ》が施された柄だったかな。)であり、風香ちゃんは見たこともない服装をしていたからだ。 ちょっと待って、この子達本当に普通の子供なのと僕は更に疑問に思っていた。
だけど、僕が最も驚いたのは二人の妙な服よりもこの後の二人の発言だった。