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MAKO
主(🌸):まだ10代でデキ婚するも相手がDV野郎で死にかけてた。
子ども(🌼):ママそっくりの女の子。ハイハイできるくらい。
🌸は夫から殴られ、壁にもたれて座り込んだ。
もともと女癖も酒癖も悪い男だったが、会社をリストラされてから暴力を振るうようになった。
まだ小さい🌼だけは守ろうと思っていたが、もう限界が来てしまった。
🌸は泣きながら🌼の首に手を掛ける。
この子を殺して自分も死のうと思ったのだ。
最後に抱っこしようと🌼を持ち上げると、🌼の下敷きになっていた指輪を見つけた。
旦那の浮気相手の物だろうか、と虚ろな目で指輪を見て最後まで指輪を嵌めることのなかった左手を見やる。
最期くらい・・・と🌼を抱えたまま指輪を左手の薬指に嵌めた瞬間、景色が歪んだ。
「お待ちしておりました主・・・えっ!?大丈夫ですか!?
ルカスさん!!ルカスさん!!」
🌸はぼんやりする視界と胸にずっしりと乗る🌼の重さに混乱する。
知らない男性の叫び声を聞きながら、久しぶりにフカフカの布団で寝られることに安堵し、🌼を撫でてやりながらまた眠ってしまったのだった。
新しい主様がベッドの上に現れたかと思うと、思い切り後ろに倒れてしまった。
幸いベッドから落ちることはなかったので、怪我はしていないだろう。
抱えていた赤子はきょとんとした表情で主様の顔を覗き込んでいる。
しかし、主様の体には無数のアザが見え、赤子を撫でている手には小さく丸い火傷の跡が転々と散らばっている。
これは只事ではないと判断したベリアンはすぐさまルカスを呼んだのだった。
「これは・・・」
ルカスは主の怪我を少し見ただけで眉を寄せた。
「一旦赤ん坊は離してもらいたいね。ベリアン、抱っこしててくれるかい?」
「はい」
ルカスは慎重に主の腕を解いて赤子を抱き上げ、ベリアンに抱かせた。
ルカスは主の服を脱がせて怪我の状態を確認する。
特に背中、腹、足などには殴られたような跡がいくつも残っており、色とりどりのアザが痛々しかった。
また、手から腕にかけて小さく丸い火傷の跡が無数に付いていた。
「多分・・・夫とか恋人・・・親かもしれないけど、そういう近しい人から日常的に暴力を振るわれているようだね」
「そんな・・・」
「それに、この火傷・・・痛かったろうに、手当もされていないよ」
ルカスは化膿しかけている火傷の跡を指差し、ベリアンに見せた。
ベリアンが今にも泣きそうな顔をしているなか、ルカスはテキパキと手当をして、先程殴られたらしい頬に氷嚢を当てた。
「お可哀想です・・・もうこちらでずっと暮らして頂けないでしょうか・・・?」
「そうだね・・・今のところ赤ん坊には被害は無いようだけど、被害が及ぶのも時間の問題だろう。
医者としても元の世界に返すことはできないよ」
「はい・・・」
「とりあえず・・・この子の世話はハナマル君がいるからなんとかなるかな?」
「ミヤジさんも居ますし・・・ハウレス君も妹さんが居たはずです。
ベレンもロノ君も居ますから、きっと何とでもなるでしょう!」
ルカスとベリアンは赤子を世話できそうなメンバーを考え、声を掛けに行くことにした。
コメント
1件
読み終わりました。これは……冒頭からかなり重いですね。🌸が自ら子を♡♡♡て心中しようとした瞬間に異世界転移、というのがもう救いようのない現実からの脱出で、胸が締め付けられました。あの指輪が鍵なんだろうな、というのがまず気になります。 そして異世界側のベリアンとルカスの反応が優しすぎて泣けます。怪我の痕を見て「もうこちらでずっと暮らして頂けないでしょうか」って……初対面でそこまで言えるか、と。設定の丁寧さと、登場人物の温かさがこの重い展開を支えている印象です。続き、絶対に読みたいです。