naの締めの言葉で本日の動画収録は終わった。
今回は長時間かけて撮ったから皆んなクタクタ。正直僕も限界。
br「じゃぁ、解散でいいー?」
そう言うと他のみんなもお疲れーと挨拶を交わし一人一人と抜けていく。そんな中shkだけ抜けずにそのまま残ってた。
br「あれー?shk抜けないの?」
sh「あ、うん。先に抜けていーよ。」
br「了解ー、お疲れー。」
少し歯切れの悪い返事が気になりはしたが僕も疲れてたので聞くことはせずに抜けた。
次の日になるとグループラインに一件のメッセージが送られてくる。
sh「ごめん。体調崩して、編集少し遅れる。」
それはshkからだった。メンバーから返信が続く中僕は返信をせずそのまま外へ出る準備をした。
僕は何故だか自然とshkの家を目指してる。
自分でもわかんないんだけど、心配でとかじゃないの。うまく言えないけど何なんだろうね、、、これ。
shkの家に着き、インターホンを鳴らす。
いつもより少し低音な声で返事をしモニターを見たであろう彼の家の中からはバタバタと慌ただしい音が微かに聞こえた。
br「やほー!来ちゃった。」
sh「いや、え?何で?」
br「ほら、体調悪いんでしょー?中入れて?そんで寝てなさいー。」
玄関で狼狽えてるshkを無視して中に入る。
扉を閉めた後も後ろの方でえ?とかは?とか呟いてる声が聞こえる。
sh「え?本当に何できた?」
br「うーん、、、何でだろ?僕もわかんなくて」
sh「何だよそれ」
br「まぁまぁ、それよか寝てなー。」
と、寝るように促す。混乱してはいるがどこか嬉しそうな彼の声色に僕も嬉しくなった。
寝室に着きベッドに横になるshk。
sh「brだけ、返事無かったから怒ってんのかと思った。」
br「えぇー怒るわけないじゃん。ただ返事するよりも勝手に体がshkの家に向かってたんだよねー。」
sh「よくわかんないけど、、、有難う。んで、ごめんな?」
br「謝罪の言葉いりませーん。」
sh「ははっ。うん、本当に有難う。」
弱ってるからなのかな?表情がいつもより柔らかくてこんなに優しい笑い顔は初めて見た。
その瞬間自分の中で知らない感情がふつふつと湧き上がってくるのがわかる。
br「(あー、、、誰にも見せたく無いなぁ、、、)」
第1話終わり
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