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薔薇埜 紗奈
(はらの さな)
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「 紗奈ってさ 、ビッチだよね 笑」
ピピピピ
嫌な夢だった 。私 、紗奈は容姿に恵まれている 。
街を歩けば皆振り返り 、声をかければ 、皆赤面する 。
私は嬉しかった 。私は心満ちていた 。
でも 、
「 お前のせいだよ。 お前が 私の彼氏と話すから」
「 __ちゃんが可哀想だよ」
「 ねぇ ? 謝ったら ?」
容姿が害虫な女の戯言を当時私は 、重く受け止めていた 。
話すだけで何が悪い 。勝手に私を好いてるだけで 、私はちっとも好いていない 。
泣き喚いていた女の名前なんか忘れている 。
「 あ 、ビッチな紗奈ちゃんだ 笑」
翌日からそう呼ばれるようになった 。
自分がビッチと呼ばれることに抵抗はなかった 。
ただ 、この渾名に恥じぬようにしないとな 。と 心の奥底で思わせた 。
それから私は 、自分でも思うほど屑だった 。
「 __くん ! 髪型カッコイイね 。」
「 今日 家行ってもいいかな ? 」
男は皆1つ返事で家に入れてくれる 。
私が部屋に入れば 皆同じように 身体を重ねようと頼んでくる 。
抵抗はあった 。ただ 、そういう事に興味があった 。
初めはクラスの男子だけだった 。
3週間で 全ての男と身体を重ねた 。
噂が広まった 。
1年間で何百人もの男と身体を重ねた 。
次第に女は離れていった 。
1年が経ってからは私からは仕掛けなくなった 。
自分の行いが気持ちが悪いことに気づいたから 。
でも 、男はそんな事情は知らない 。
「 ねぇ 。家おいでよ 」
誘わりは断れず 、また家に行き同じ結末 。
次第に男達はエスカレートした 。
無理やり 家に連れ去られたり 。
公共の場で 重ねてきた 。
気持ち悪い
「 紗奈ってビッチだよね 笑」
隣の席の女が言ってきた 。
「 悪い ? 」
「いや 、心配なだけ 。
アンタの裸の写真や動画 、クラス全員に出回ってるよ」
「 え 」
男たちは私との行いでは満足しないのか 、クラスに広めていたらしい 。
「 まっ 嫌 私 の ? 」
「こんな行為もう嫌だよね 。。?」
「 私の言う通りにしてね 」
「 私 、妊娠したみたい 」
身体を重ねた男全員に言い回った 。
どいつも顔を青ざめて
「 二度と会わないで 」
とだけ言って去っていく 。
効果は抜群のようだった 。
それから数日経ってからは男たちは寄ってこなくなった。
「 ほらみた 」
女が笑う 。
「 ありがとう 」
「 いえいえ 」
そう言ってピースする 。
「 家くる ? 」
女が言う 。
「 いいの ? 」
私たち友達でしょ?と笑う 。
とても嬉しくて家に行った 。
結末は同じだった 。
𝑒𝑛𝑑