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俺、ナブナブの目の前でスティンガーフリンは俺のベットに座っていた
さっきフリンがうちにきてあんなことを言ったときは流石にビックリしたよ
「あー···、ねぇフリン。えっと···俺に『抱いて欲しい』って急にどうしたの?」
そう。フリンが俺の家に訪ねてきて言ったあんなこととは『抱いて欲しい』って一言
びっくりしたけどとりあえず家に上げて、いま事情聴取···なんてね
でも俺に抱かれたいなんて、フリンはバンバンと付き合ってたはずだけど
だったら俺にこんなこと頼むわけないよね
夜のお楽しみは恋人同士の特権だよ?
まあ···俺なんかは特定の恋人とか作れなくてふらふら遊び回ってるんだけど
「普通はそうゆうことは恋人に頼むんじゃないの?···それとも、なんかあった?」
俺の質問にさっきまで黙っていたフリンがゆっくりと口を開く
「いや···特に喧嘩とかそういったことではない。ただ、私はそうゆう経験がないから···処女はみっともないしあいつも面倒だろう////」
やっと口を開いたかと思うとフリンは言いづらそうにそんなことを言い出す
つまり処女は恥ずかしいし、攻め側に面倒くさがられるだろうから俺で処女を捨てたいと
いやいやいや···違うよフリンサン。多分バンバンは面倒なんて思わないだろうし、そもそも自分以外の奴で処女を捨てたなんて知ったらバンバン大激怒だよ
もしこのまましたら俺バンバンに何されるか分からないって
でもそれを言った所でフリンは聞いてくれないもんねぇ
フリンってば頭は良いのにこうゆうところでは鈍いというかなんというか···
「えーと···」
「こんなことを頼めるのはお前位しかいないんだ」
困ったように眉をハの字にしながら頼んで来るからさすがにことわりづらいよなぁ
···うーん···そうだ
俺はフリンがうつむいてこちらを見ていないのを確認してスマートフォンを操作する
···よし、おっけ
そして、俺はフリンをベッドに押し倒す
フリンは急に押し倒されてびっくりしてるみたいだけど俺は少し強引にベッドに押さえつける
フリンの頬を優しく撫でるとフリンはむすがゆそうに顔を背けた
その仕草にドキッとしてしまったのと雰囲気作りのためにキスをしようと思ったけど少し迷う
さすがにディープじゃなくても口にはキスしちゃ駄目だよね··· あはは···
そんな逡巡の後に結局フリンの頬にキスを落とす
それにピクリと体を震わせるフリンはやはり後悔や後ろめたさを含んだ気まずそうな表情をしていた
やっぱりフリンも良くないとは思ってくれてるみたいかな
俺はそんなフリンの罪悪感に追い討ちをかけるようにわざと音を立ててフリンの首元にキスをする
本当は噛みつきたいところだけど流石にね
俺はフリンの上着のボタンを一つずつ外していく
ボタンが外れていく小気味いい音をフリンは聞いてるかな
いま、恋人じゃない男に抱かれてるんだよ?フリン。
上着をはだけさせて今度はシャツのボタンを開けていく
そうしてシャツのボタンを開けたことにより露出した鎖骨を指でなぞる
俺の手冷たいからちょっと申し訳ないなぁ
そんなことを思っているとフリンは恥ずかしさや気まずさが限界まで来たのか腕で顔をかくしていた
今からセックスするってのに全然楽しそうじゃないね
まあこの状況で楽しそうでも困るけど
その時、玄関の方からがチャリと扉が開く音がした
来たね
それを聞いて俺はフリンに顔を近づけて耳元でささやく
「いいの?ほんとうにしちゃって」
ちゃんと自分で駄目だって言わなきゃ
「っ!」
と、同時に誰かが寝室に入ってきて、俺の頭をパシッと叩く
「あいたっ」
「ウスマン!?」
軽く頭をさすりながら振り帰るとウスマンことバンバンが立っていた
「痛いよバンバン」
「君が僕のスティンガーをこんな姿にしたんだろ?妥当なお仕置きだよ」
バンバンはすねたようにそう言って上半身を起こしていたフリンに向き直る
「スティンガー。帰るよ」
「···何故お前がここにいる」
俺たちのちょっとしたおしゃべりの間、何故バンバンがここにいるのかという疑問から抜け出せていなかったらしいフリンがそんなことを聞く
「あー。ごめんねフリン。俺がバンバンに連絡した。こうゆう事は2人で解決しなきゃ」
俺の話を聞いてフリンは諦めたように苦笑いをこぼす
「···そうだな」
俺がフリンを抱くふりをしている間に、ちゃんとこのままじゃ駄目だって理解してくれたみたいでその表情はすっきりとしていた
フリンが服のボタンを止め直しながらバンバンと何か話している
そして俺はそれを少し離れた所から見ている
多分大丈夫かな?ちゃんと話し合ってるみたいだし
そして俺が乱した格好をちゃんと整えたフリンは俺に『面倒かけて悪かった』と言ってバンバンと、俺の部屋を出て行った
しかし俺はふと玄関あたりでフリンを引き留めた
「ねぇフリン。もしもの時は俺のとこに来ても良いからね」
俺が冗談半分に小声でそういうとフリンはその冗談をちゃんと理解して苦笑をもらした
「そうする」
「何してるの?早く帰るよ。」
俺とフリンが笑いあっているとバンバンがさっと割り込んできた
俺が近めの距離でフリンと話してるのがきにいらなかったのかな
さすがにちょっと笑っちゃうね
バンバンもフリンが心配になる前にちゃんと誘ったりすればよかったのに
二人とも変なところで不器用なんだから
そうして帰っていった二人を見送って俺は室内に戻って小さくため息をつく
俺としては美人でかっこいいフリンが抱かれてくれるっていうなら···ね。据え膳食わぬは男の恥って言うし。
ほんと、巻き込まれただけだったなぁ