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「ねぇスティンガー。それ外してみてよ」各々することもなくくつろいでいるとバンバンもといウスマンが急にそんなことを言ってきた
私が彼の方を見て固まっていると彼は私の口元を指差す
「それ、口元の包帯」
「何故だ」
私は少し食い気味に聞く
私は常に口元に包帯を巻いているが、だからといって 何故わざわざ包帯を取って見せなければいけないのだ
「だって僕は君の素顔を見たことがないんだよ?長く一緒にいるのに」
「だからといってみる必要性も無いだろう」
私が目を反らしてそう言うと唐突にウスマンが距離を詰めてきた
「だってさ」
「···っ!」
至近距離で目が合う
「このままじゃ軽率にキスも出来ないんだよ?」
ウスマンに包帯越しに唇を触られる
彼の目線が私の口元を這ったかと思うとまた目が合う
私はピクリとも動けない
「それとも僕が勝手に取って良いの?」
そう言われて私はやっと動けるようになった
さっと目を反らしてうつむく
自分から外して見せるのも抵抗があるのに人に取られるのはさらに嫌だ
「···仕方ない」
私は仕方なく包帯と肌の隙間に指を滑り込ませて包帯を引き下げる
普段露出させていないところを出して見せているから落ち着かない
少しコンプレックスがあって隠していた部分だからなおさら恥ずかしい
「···」
目を反らしていたため見えてなかった彼は少しぽかんとした表情をしていた
そして私の口をなぞる
「思ったよりも素直に見せてくれるんだね。可愛いじゃないか」
「っ!?っお、お前の目はおかしいんじゃないか///?」
私の悪態にしかしウスマンはくすくすと笑っていた