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次の日の朝
僕が学校に着くと、ミナさんが手を振っていた。
ミ「おはよう、保科」
保「おはようございます、ミナさん」
ミ「…昨日、何か良いことがあっただろう」
保「!?」
ミナさんに言われた事が図星過ぎて、思わず固まってしまう。
ミ「ふふっ、図星みたいだな。そんなに驚くことか? 」
保「そりゃ、びっくりしますよ。なんで分かったんですか?」
ミ「保科の顔にそう書いてあるからだ」
僕、そんなに分かりやすいかなぁ。隠すのは上手いと思ってたんやけどなぁ。
ミ「それで、何があったんだ」
保「…兄貴と、少し話をしまして」
ミ「ほう。…確か君は、お兄さんとはあまり仲が良くないと言っていたはずだが」
保「そうですね。…確かに兄貴の事はまだあまり好きではありませんが、頼りになるなとは思っています 」
ミ「…そうか」
保「では、そろそろ失礼しますね」
ミ「ああ。またな」
保「はい」
昼休み
僕は、友達と一緒に昼ご飯を食べていた。すると、教室のドアが開き、見覚えのある黒とピンクの頭がのぞいた。 僕は咄嗟に身構えた。
その人は僕の姿を見つけると、ちょいちょいと手招きをした。
保友「呼ばれてるぞ。行った方が良いんじゃないか?」
友達にそう言われたら、行くしかない。
保「…ちょっと行ってくるな」
保友「おう、行ってこい」
僕が廊下に出ると、その人は僕の耳に顔を近づけて、こう言った。
?「放課後、屋上来い」
それだけ言うと、その人は自分の教室に戻って行った。
今あの人、放課後屋上来い、言うたよな?
え、何、どういう事や?取り敢えず放課後に屋上行けばええんか?
僕は悶々としながらも、教室に戻る。
保友「おーおかえりー」
保「ただいまー…」
保友「どうした?さっきのヤツに、なんか言われたのか?」
僕、感情出やすくなったんか?
保「…いや、大丈夫。なんもない」
保友「なんもないようには見えないけど…まあ、お前がそう言うならそうなんだろ」
やっぱ、コイツはええ奴やな。
保「…ありがとうな」
保友「ああ。…でも、あんまり1人で抱え込むなよ。お前はいつも1人でやろうとするから」
保「…分かってる」
午後の授業が終わって放課後
保友「保科ー、帰ろうぜー」
保「…ごめんけど、今日は予定あんねん」
保友「ほーん、そうかーじゃあ、また明日な!」
保「また明日ー」
僕はそう言って、屋上に向かう。
ギィー…
重たい屋上への扉を開くと、
?「…」
あの人が、フェンスに手をついて、景色を眺めていた。
僕の足音が聞こえたのか、その人が振り向く。
?「…遅かったな」
保「そうか?君が早いだけちゃう?」
その人は僕の目を真正面から見つめて、口を開いた。
?「保科」
保「…何?」
?「…」
その人は、一瞬躊躇った後、何かを決意した目でこちらを見た。
?「ボクの名前は、『鳴海弦』だ」
コメント
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みぅです🥀 第8話、読みました。 保科くん、自分でも気づかないうちに顔に出るようになってるの、なんかぐっときました。兄さんと話せたことがちゃんと彼を変えてるんだなって。 それでラスト、屋上で「鳴海弦」って名乗るシーン…今まではっきり名前が出てなかったから、こんなにドキドキするんだなって思いました。重い空気と向き合う覚悟が伝わってきた。 次がすごく気になります…!
#保科宗四郎