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ひなの
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#死ネタ
いゆ
1
鳴「ボクの名前は、鳴海弦だ」
……え?
保「…鳴海…弦」
その名前を聞いた瞬間、僕の足は無意識にその人_鳴海くんから一歩距離をとった。
鳴「…こうしたら分かるか」
そう言って、鳴海くんは片手で重たい前髪をかき上げた。
保「…っ!」
あれは、中学校の入学式から1ヶ月程経った時だった。
ガッ!
保「うっ…」
腹を思いっきり殴られて、思わず壁に背をつく。
鳴友「おらっ!」
ドゴッ
保「っ…」
鳴友「ケッ、醜い面だなぁw」
鳴友2「ほんとだな!ww」
2人に殴られて、蹴られて、罵られて。そんな拷問みたいな時間に耐えられなくなり、目尻から涙がこぼれる。
保「ヒグッ…もうやめてやぁ…」泣
鳴友「『やめてやぁ…』だってさ!ww」
鳴友2「キモすぎだろ!w」
_そんな時
鳴「お前ら、もうやめろ」
鳴海くんが来た。
鳴友・2「!ウッス…」
保「……!」
鳴海くんは座り込んでいる僕の方につかつかと歩み寄り、僕の髪の毛を掴んで上を向かせる。
鳴「…酷ぇ面してんな」
それだけ言って、僕の髪の毛をパッと離す。
鳴「お前ら、もう帰れ」
鳴友・2「ウッス」
鳴海くんは友達を帰らせた後、僕の方を見た。
鳴「さて、やるか」
そう言って、指の関節をぽきりと鳴らす。鳴海くんの目は暗くて、底が見えなかった。
僕はのろのろと立ち上がる。だってそうしないと、余計殴られるから。
ドゴッ
保「うっ…」
僕は後ろに倒れそうになりながらも、必死に耐える。そんな僕を見ても、鳴海くんは淡々と拳と足を打ち込んでくる。
そう、僕は鳴海くんたち3人にいじめられている。
そのリーダーが、鳴海くんやった。
僕は急に腰が抜けて、その場に座り込んだ。
保「なんで…もう嫌や…」
僕は鳴海くんを見上げながらそう言う。何故かじわっと涙が浮かんだ。
鳴「…もう何もしない。安心しろ 」
そう言って鳴海くんは、しゃがみ込んで僕と目線を合わせると、震えている僕の背中にそっと手をのせた。
保「…っ!…じゃあ、なんで」
目尻に浮かんだ涙を拭いながら、僕は鳴海くんにそう問う。
鳴「…保科に言いたいことがあるからだ」
保「……!」
僕は目を見開く。鳴海くんは、僕の目をしっかりと見て、こう言った。
鳴「保科。あんなことして、すまない」
そう言った鳴海くんの瞳は、不安と後悔で揺れていたが、強い覚悟があった。
保「…ええよ」
鳴「…!」
僕は笑顔をつくって鳴海くんにそう言う。
鳴「…ありがとう、保科。…もう一つ、言う事がある」
保「…何?」
鳴海くんは一瞬目を逸らしたが、やがて覚悟を決めたように僕の方を向いて、こう言った。
鳴「好きだ、保科。ボクと付き合ってくれ」
コメント
3件
ああ〜第9話、読んだ読んだ! まさかあの鳴海くんが、昔のいじめっ子だったなんて…冒頭で名前聞いた瞬間の保科くんの距離の取り方、めちゃくちゃ胸が痛かったよ。回想パートの暴力シーンも生々しくて、読んでてこっちまで息が詰まる感じがした。 でも最後の「あんなことして、すまない」からの「好きだ」は予想外すぎて叫んだわ。覚悟決めた瞳の描写がグッときた。2人の過去が重すぎるだけに、今の関係がどうなるのか気になりすぎる…続き楽しみにしてる🔥