…こんなことなら最初からあいつに会わなきゃ良かった…グス」
疲れから倒れた体制になった竜胆はさっきの自分を殴りたい衝動に駆られましたが
自分はタイムリープとか出来ないのでそんなこと考えても仕方ないと絶望しました「…狼さん♡」
うわぁぁぁぁぁ!びっくりしたぁ執拗い!もうあいつと会って
かれこれ数分経つけどあいつマジ嫌い!
兄貴と一緒に肉片にしてやる!
あっ…でも兄貴にあいつの肉食わせたくないな…
あーだこーだ行ってる間に春千夜は草むらの中に入ってきました。
「早く出てきたら口枷くらいで済ませてあげますから出てきてください〜」
口枷くらい…
っていやもっとすごいえぐい事しそうじゃん何仰ってるのこの悪魔出てきてやるもんか
しかも口枷なんてものをしたら兄ちゃんと飯食いに行けないじゃん…
もう何もかも疲れてしまって四肢(両手は縛られているので投げ出せなかったが)
を土に還すように投げました。
「狼さん」「!」すぐそこまで来ているのがわかりました。
ですがここはさっき言ったように草むらの中。
上から見たら土がどこにあるかさえも分からないような所。
「…手探りで探すしかないか」地面の上を春千夜の手が張って動いています
「…(移動するのはあんまり良いとは言えないな…)」
竜胆は耐えることにしました。
生きた心地がしなくても、生きたまま調教される方がきついと感じたから
「ここ…かな?」腕にちょんと指が触れました竜胆は一瞬白目になって
「拝啓、兄貴お元気ですか?」と遺書を遺すところでしたが「違いましたか」と見逃されました「…?なんでしょうこれ」ぷにぷにとした感触丁度摘めそうな形をしたもの何となくわかった人もいるかもしれません。
そうこれは竜胆の乳首です夜が深まって寒いからか、つんと存在を主張するそれを春千夜は触ってしまいました
「…ふ…ぅん」首を傾げながらなおもくりくりと乳首を弄る春千夜と居るのがバレたくない一心で健気に声を抑えてる竜胆
「…」
(やめて…くれた?)ですが次の瞬間ガリッ「ひゃがぁ、!」
爪で乳首を勢いよく引っかかれました痛みのあまり悲鳴と飛び上がる竜胆。
「…やっぱりいましたか狼さん♡♡♡」
心做しか語尾のハートが着きまくってる春千夜を見ると「なんで逃げちゃったんですか?」
とさっきのように首をこてんと傾けてこちらを見ましたそんな中竜胆の視界は歪んでいました脱水症状?違います。今は冬です竜胆は泣いていました「…!俺ノンケ…なのに…い!」どうやら男に襲われたのが気に食わなかったようです狼は基本一夫多妻制です竜胆には伴侶はいませんが来月お見合いをする予定でした。
「…ノンケなのにこんなにかわいい体をしてたんですか?魔性ですね狼さん♡」
「…狼さんって言うのやめろ…俺の名前は灰谷竜胆だ」
「俺は三途春千夜ですそれでは改めてよろしくお願いします竜胆さん♡」
「…よろしく春千夜」「はい」
「で、手錠を外してくれないか?」「嫌です♡」「なんでだよ」
「それとこれとじゃ話は別です。今日、この時間帯で俺はあなたを抱きますから」
春千夜は、冷めた瞳で竜胆を見ました。「…!」
「ねぇ竜胆さん」
「んぁっ…やだぁやだぁ!」
話しかけられた本人は「キュウン…クーン」と寂しがり屋の犬のようにないてガクガクと腰を子鹿のように震わせながら
竜胆は少しでも快感をどこかに逃がそうとして雑草を必死に掴んでいます
竜胆と繋がっている部位の少し上をとんとんと優しく叩いて
キスを所々に落としながら春千夜は問いかけました。
「なんで竜胆さんはそんなに口がぷっくりして綺麗なのにそんなに乱暴な言葉遣いなの?」
口元に
「なんで竜胆さんはそんなに綺麗な顔なのに俺なんかに捕まっちゃったの?」
頬に
「なんで竜胆さんはそんなに耳が大きいのに達した時に俺の声が届かないの?」
耳に
「ヒッ…知るかよそんなん…お前がこうさせたんだろ!」
「…(ゾクゾクッ)」
竜胆にとっては暴言でも春千夜にとっては興奮剤にしかならなかった
その言葉は竜胆が痛みから少し悲鳴をあげるくらいになって竜胆に帰ってきました。
「それいいですね。もう1回言っときましょ?」
「死ね!しねぇ…!」
「あ”?」 「ぇ?」
「…お仕置きですね竜胆さん♡」
「やめて、ねぇ、はるちよ」と縋る姿さえも愛しい。ぁぁぁ!もっともっとこの狼の乱れた姿をみたい!
いつの間にか春千夜の顔はさっきの顔とは違って眉毛は下がって歪み、目の端は蕩けるように下がって獲物を狩る狼のようなギラギラした目を竜胆に向けていました
竜胆にもそれが伝わりました。
当然です向けられた本人なんですから…
ですが竜胆にできることと言ったら「いやだ!いやだ…ぁ」と声を震わせてただ首を横に振るだけでした。
無力
おしおきはなににする?(しかしカゴの中に入っている物のひとつのみ)
▶︎ロウソクとマッチ
▶︎石
▶︎苺
▶︎葡萄酒
コメント
8件
はい最高。竜胆可愛すぎな
▶︎葡萄酒