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「───ん゙、」
「・・・気が付いたか?」
ふわり、意識が急上昇した。
目を覚ますと、目の前には緑の髪の男の人。
(───あれ、この人・・・)
「ちと待ってろ。ルフィとチョッパー呼んでくる」
「・・・ルフィくん?」
「知らねェのか。
あんたが海に沈んでくのを見つけた瞬間、ルフィの野郎泳げねェのに飛び込んだんだ。
だからおれも飛び込んであんたら二人を助けた」
「・・・ありがとうございます、」
お礼を言ったものの、頭の中ルフィくんでいっぱい。
どういうことだ。どうしていきなり。
「○○~ッ!!!」
「ぅわッ、」
びよ~ん!
伸びてきた腕が私に巻き付き、その主の顔を確認する間もないまま、その人は私に抱きついてきた。
だけど、声でわかる。
「・・・ルフィくん、」
「すげェ心配した!
なんか海に落ちたと思ったら○○で、丸二日全然目ェ覚まさねェしよ!」
「丸二日も寝てたの、私?」
私の首元に顔を埋める彼の声は、心做しか震えてて。
「気分はどうだ?」
「・・・え、何この可愛いの」
「か、可愛い・・・ッ!?
んなこと言われても嬉しかねェぞコノヤロー♡」
「かッ、可愛い・・・ッ!」
はうぅッ!と悶える私と、クネクネニヤニヤしてるこのぬいぐるみ。
「・・・テメェら何してんだ」
「あっ、ゾロ!
ゾロが○○のこと助けてくれたんだぞ!」
「ありがとうございます」
「構わねェ。ルフィが海に落ちるなんざ日常茶飯事だしな」
「・・・え、そうなの?」
そこんとこどうなの、とルフィくんに問い正せば、そっぽを向いて口笛を吹き始めた。・・・わかりやすッ。
「それよりも!
体調はどうだ?どっか痛いとか無いか?」
「ううん、無いです」
「そうか、なら良かった!」
そう言って一旦医務室を出た彼は、たくさん仲間を引き連れて戻ってきた。
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コメント
1件
会えて良かったぁー! 来週も楽しみです✨