テラーノベル
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目の前は真っ暗なのに薄っすらと声が聞こえた。
慌てて動き回る沢山の人の足音。
何やらとひそひそと話している人達。
その声だけははっきり聞こえて、今にも耳を塞ぎたくなる。
?「あの子、死んじゃうのかなぁ…笑」
?「えぇ?笑」
?「これで何人目かしら…」
?「私が数えたときは13人だったわ」
?「あら、そんなの100年も前のことよ」
?「時が経つのは早いわね…」
?「そうだ、あの子可哀想だったわね…」
?「えぇ…そうね…」
?「あの子可愛かったわぁ〜」
?「あの子、かっこよかったわね」
?「あの子はタヒんで良かったわ」
?「あら、そんな物騒な…」
それはきっとタヒ人の声で。
聞いてはいけないものだった。
声は確かに13人であれから増えていないことを悟る。
いや、そうじゃない。
?「私を忘れないで…」
そう、彼がいたから。
忘れられた13人目。
新聞に載った、最後の少年だった。
その少年は数字という概念に囚われて、存在を忘れられた。
––年も前の話だ。
母「莉犬、おはよう」
母「今日はお日様がよく出てるわよ」
母「きっと外に出るのが気持ちいいわ」
父「美味しそうなご飯だね」
父「今日も君のご飯が食べれて幸せだよ」
母「あら、ありがとう…笑」
母「私もあなたといれて幸せだわ…笑」
母「ほら、莉犬も座って?」
母「ご飯を食べましょう?」
莉犬「うん…!」
莉犬「お母さん、お父さん、おはよう!!」
そう言って席に座る。
それは、春の心地よい風が巡り、新しい生命が宿る。
そんな瞬間だった。
밀크 𐙚⸝⸝꙳
コメント
3件
完結おめでとうございます 最後までとてもいいお話で心に刺さっています。 これからも頑張ってください(๑•̀ㅂ•́)و✧
これにて、「寮生活を過ごす」を終了させていただきます。 どこか時間がある時に、もう少しこの話の真相が話せたら良いと思っています。 何ヶ月も続きを待っていただき本当にありがとうございました!! こうして完結できて良かったです!!