テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
※活動してない世界線
ln「これが俺の本心。」
突然打ち明けられたらんの本心。
それは俺らにとって衝撃と涙を流すやつがいる程、深刻な内容だった。
でもそれは桃からすれば長年抱えてきた悩みだ。
俺らはそれを飲み込まなければ桃は戻ってこない気がした。
il「いつからわかってた?」
ln「行動しようと考えたのは3年前。」
ks「、、、ずっと、、、悩んでたの?」
涙目な瑞がそう問うと、桃は笑顔で
ln「ごめん。」
その謝罪は黙っててごめん。
悲しませてごめん。
こんな形になってごめん。
そんな意味を込めてるように見えた。
st「、、、ねぇ、らんらん。」
st「戻ってこれる?」
ln「、、、約束する。」
桃が伝えた内容はこうだ。
父親の不倫、それにより親の離婚、
それに続き母親は再婚、
でもその再婚相手は桃を嫌っていた。
2年の義父からの暴力が続いていた。
母親がある日それに気づいたとき、離婚したが、母親は浮気しており、その新しい再婚相手が子供はいらないとの要望で桃は追い出され、
しばらく一人暮らしをしていた、
が、母親の病気で金を請求。
1年後、桃が癌になった。
それが今だ。
治すために海外での手術をしなければならないが故、母親からの借金でお金がない。
よって国内で手術を受けるとのこと。
だが、3年以上前から違和感を覚えていた桃の癌はかなり深刻なほど悪化しており、
国内ではほぼ希望がない、
それでも、やるだけやりたい。
それがらんの本音。
nt「桃ッ“!!!」
ln「赫、、、?」
手術のため、入院。
その病院に向かうために準備していたところ。
赫が話しかけてきた。
nt「これッ、、、」
赫が私のは50万以上の札束。
ln「受け取れねぇよ、、、」
nt「絶対成功して。」
ln「、、、、。」
nt「約束して。」
ln「、、、ありがとう。ニコッ」
mk「桃々ッ!!」
ln「おわ、、、黄、、、。」
mk「、、、絶対、また逢えるって信じてる。」
ln「、、、うん。」
その1週間後、桃の手術が始まった。
il「桃、、、」
手術は5時間にも渡った。
ランプが消えても、状況が深刻だったらしく、目覚めるかはわからないとのこと。
それと手術中、2度の心肺停止が起きたのとこと。
nt「、、、桃ッ“!」
ks「起きて、、、ッ“」
st「帰ってくるって約束したよッ、、、」
mk「桃々ッ“!」
il「、、、ぜってぇ、帰ってくるって信じてる、、。」
手術が終わってから一週間が経過した。
もう、2度と目覚めないと思っていた。
それくらい諦めていた。
でも、翠は最後まで、約束したからと言って面会時間、ずっと向き合っていた。
俺らは、そんな翠を見て、桃は確かに生命力の強い、優しいやつだと。
俺らは知っている。
だから翠に引き込まれるように、いや、
桃を信じて、俺らも見舞いに毎日行くようになった。
なのに、一ヶ月経っても桃は起きなかった。
医者からはもう植物状態だと、申されてもおかしくない。
そうなれば書類を書かなきゃいけない両親はいない。つまり死亡判定となる。
それだけはなってほしくなかった。
il「起きろよ、、、ッ“ポロッ」
nt「なんで泣いてんだよ、、、ポロッ」
il「お前もだろ。ポロッ」
nt「優しいやつが苦しむ世界なんてッ“おかしいとおもうんだ、、、ッ“ポロポロッ」
ks「、、、グスッ」
st「大丈夫、、、約束したもん、、、ギュッ」
mk「もう一度、、、優しく抱きしめて、、、」
「桃ッ/桃々ッ/桃くん」(ポロッ
医者が申告した内容はこうだ。
検診結果で植物状態のいう診断が出たので、一週間以内に保護者の方にサインいただけなければ死亡判定と見なします。
流石に桃をこれ以上見ていられなかった。
全員して涙を流して、自宅にいた。
ln「、、、。」
植物状態、そう診断され一週間が経とうとした頃、死亡判定が出る前に桃の顔を見に行こうと決意し、扉を開けた。
il「、、、はぁッ、、、桃、、、」
ガラッ
ln「、、、。」
il「は、、、、“、、、ッ」
掠れる声を漏らし、力が抜け、膝から崩れ落ちた。
ベットの上で座った桃がこちらを見ていた。
il「、、、桃ッ“!!ポロポロッ」
ln「、、、、。」《口パク
桃は口をパクパクして話す、
何を言っているかわからなかった。
医者は奇跡だと、運命だとか、幸運だとか。
そんなこといっていたが、
本当にそうである。
植物状態から立ち直れることは滅多にない。
st「、、、ッ“約束したもんッ、、ポロッ」
全員して涙ぐんでいたが、医者は言った。
声帯を失ったと。
il「、、、桃が話せないのはそういうこと?」
腫瘍を切る際、危険状態に陥り、その際声帯を傷ついてしまったとのこと。
ln「、、、。」《口パク
ks「、、、ぁ、翠くん、紙ある?」
st「あるよ!」
nt「ノートのほうがよくね?」
st「たしかに、ペン貸すね」
ln《一生話せない?》
mk「ッ“、、、」
医者は小さく頷いた。
nt「、、、手話とか、ジェスチャーとか、ほら伝える方法はいくらでもあるしっ、」
nt「それに、、、心は通じてるだろっw」
そう赫は励ます。
愛想笑いだろうが、桃が笑ってくれた。
il「桃ー、これやる。」
紫が渡したのは、パソコン。
デジタル派な桃にはぴったりだった。
桃が笑ってくれた。
桃が喜んでくれた。
桃が話さなくても通じる会話、(電通)してくれるようになった。
話せなくてもそれでも、
nt《おなか すいた》
ln《ぱ す た》
お互い指文字だけの会話でも
st「俺は書く方が早いんよ、、、」
ln《打つほうがはやいもん。》
デジタルを通した会話でも
ks《これくらい、まじで。》
ln「、、、?」
ジェスチャーだけでも
mk「桃々ー!!」
ln(ニコッ
通じない会話でも
il「桃は笑ってて。」
il「絶対支えてやる。」
ln(、、、生意気っ、)
il「絶対生意気って思ってる、、、」
心だけで通じる会話でも
桃を一人で悩まさせないって決めたから。