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──とある少女が24歳になった日
彼女は都会に行き、他の人と同様に働き始めた
昔の事もあり、就職出来る所を探すのは難しかったが
彼女は、温かい職場を見つけた
彼女は今、本屋で働いているごく普通の女性として生きている
__しかし、本の整理をしている時に、悲劇は起きた
彼女の眼には、『______』という題名の本が映っている
少し不穏で、ミステリアスさの感じられるタイトルに、彼女は惹きつけられた
彼女は興味本位でその本を手に取ってみた
──彼女は、どんどんページを捲っていくうちに理解した
「…これ、私と” あいつ “の話、???」
本の内容は、彼女の経験してきた過去の話であった
「何これ…こんなのが世間に出てるの、??」
「私の醜い過去を本に…意味が分からない…!!!!」
彼女の頭には、憤怒の気持ちで一杯になった
「…店長、この本買ったお客さんって何人かいらっしゃいます、???」
「ん~…確かまぁまぁ居たと思うわよ??」
「分かりました、因みに店長はこの本、読みました?」
「ちらっとだけね、あんまり内容は覚えてないわよ~?」
「そうですか、貴重なお時間有難うございます」
「貴重だなんてそんな、w…まぁ、役にたったのならよかったわ!」
「はい…では、御先失礼します」
「はーい!またね~」
彼女は一礼して、その場を立ち去った
その後、彼女は本を凍てついた様な瞳で睨み、元の場所に戻した
──数年後、彼女は職場を辞めた
──その後彼女は、消息不明となった
‐第六章∼凍てつく瞳∼‐ Fin