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昼想夜夢
第2話
大我Side
放蕩の限りを尽くしていた両親が作った
莫大な借金のカタに
私は12歳のときに遊郭に売られた。
最初の頃は体を売ることが
つらくて、つらくて
お客様が帰ったあと
毎日部屋で一人で
声を押し殺しながら泣いて
親を恨んだ日もあった。
でも、私の生きる場所は
ここしかないから。
親を恨むのは止めて
涙を隠して
笑顔を増やして
逃れられない運命なら
せめて懸命に働こう。
そう心に決めて
10年の歳月が過ぎた。
そして
私が22歳になった、今。
私はこの置屋で
一番の売れっ子の遊女になって
毎日お店に出るたびに
接客をするお客様が
絶えることがないほど
忙しい日々を送っている。
今まで数え切れないほど
たくさんのお客様と
一夜を共に過ごして
体を重ねてお金を頂いて
でも
なぜか
心から好きだと想える
お客様は誰一人いなかった。
どんなお客様に抱かれても
心惹かれる人は誰一人いなかった。
表面的には滞りなく接客しているけど
私の体も心も
すべてが色褪せて
硬く冷たくなっていくようだった。
そんな日々が続いていた
雨がしとしとと降る
ある夏の宵に
松村さんから初めて
ご指名を頂いた。
松村さんは21歳で
着物の着こなしがいつも
とても素敵で
穏やかな物腰と
落ち着いた雰囲気と
柔らかい口調と
私を見つめる優しい視線と
引き締まった体躯と
目鼻立ちの整った
端正な顔立ちと
私を想って
私の体を大切に想って
決して抱かないと
決めている静かな信念に
徐々に惹かれていった。
お客様からこんなに
丁寧に大切に
想われたことは
今まで一度もなかったから。
朝霧が立ち込める早朝に
松村さんとお店の入口で
お別れをするときは
決して言葉にして
言えないけど
本当は
後ろ姿の松村さんを
引き止めたくて
たまらなかった。
松村さんの
着物の裾を握って
駄々をこねる幼い子のように
泣きながら「お願い、行かないで」と
言いたかった。
言いたかったの。
でも、遊女の私は
松村さんのご迷惑になるような言葉は
結局1回も言えなかった。
「大我
お前に大事な話がある」
お客様が全員帰ったあと
普段は穏やかで
にこやかな笑顔の
女将さんが
真剣な眼差しと口調で
私に話しかけてきた。
その瞬間
私は恋が叶わない
自分の運命を悟った。
(3話につづく)
登場人物紹介☆
☆京本大我22歳
儚げで美しい美貌で
小柄で華奢で細身な体型
街で一番の売れっ子遊女
性格は優しく誰にも分け隔てなく接する
売れっ子になっても周りへの優しい
言葉使いや気遣いを忘れていない。
☆松村北斗21歳
職業は同心(警察官)
プライベートで月に1回
大我に会いに通い続けている。
性格は真面目で勤勉で穏やかで優しい
大我のことを心の底から愛してる。
大我以外の女性には興味がない。
打算も何もなく、ただひたすら
接客を続けている大我の体を心配して
今まで1回も大我を抱いていない。
儚げな美貌と華奢な体型の大我を
まるで繊細なガラス細工に触れるように
大切に大切に接している。
着物を脱ぐと意外と
大我が驚くほどの巨根!!!
そして、大我を抱くと決めたときは
おとなしい外見からは想像できないほど
激しく激しく奥まで突いて抱く!
#きょもほく