ロメが引っ越して来た日の夕方のことである。
「ああ!? 事故!?」
突然の大声に、ロメは驚いて荷物を整理していた手を止めた。
「……命に別状はねえんだな。どのくらいの怪我……バカ、そんなこと心配すんな」
そっとリビングを覗くと、スマホを耳に当てたままウロウロと歩き回るルチオがいた。
「とにかく、仕事の方は他の奴らに振り分ければ何とか……はあ!?」
ルチオの足が止まり、しばらく黙り込む。
「三人でいる時に事故った、だと!? ……全員、動けねえ?」
「(な、なんか大変なことになってるのかな……?)」
「今日の現場は何時からだ? ……分かった、それは何とかする。他には? ……お前、ふざけんなよ!? そういう受け方すんなって前から言って…***********
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