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ここは男女の性とは異なる性__。
domとsubが存在する世界
これは…
元気いっぱいでエメラルドグリーンのような瞳を持つ、”ある人”に信じて貰いたいdom
毒舌でサファイアとルビーのような瞳を持つ、自身の性をコンプレックスとするsub
それに巻き込まれる周りの2人。
__そんな4人の物語
某日某所__
俺たちは、ある動画を撮影するため
事務所に集まっていた。
fu『4人で集まるのいつぶりだ?』
sy『結構久しぶりだね』
最初に事務所へと集合したのは、俺とsy_。
事務所のソファに腰を下ろして、たわいもない会話をする。
自身のハツラツとした声とsyの低く落ち着いている声が、静かな室内に心地よく響いていた。
決めていた集合時間まで残り10分となった時
事務所の扉が開き、『おーっす』と気怠げな声とともにさらさらとした白銀の髪が顔を出す。
fu『おーっす』
俺も同様に挨拶を返す。
kz『sy~…』
そんな俺の挨拶を無視して、kzはsyの元へと真っ直ぐ歩いてゆく。
そして、syの目の前に立ちはだかるとソファに腰かけるsyをkzは抱き寄せる。
sy『わ…』
少し驚いた声を出すsy。
だがその表情は、まんざらでもなさそうに、どこか嬉しそうに緩んでいる。
kzは自身の腹のあたりへとsyの頭を引き寄せ、わしゃわしゃと髪を撫でた。
sy『もぉ…!!、セット崩れる…』
そう言いながらも、syは強く拒む様子はない。
手を払いながらも、どこか甘えるようにソファへと体を預ける。
__ふと、胸の奥が寂しくなる。
メンバー同士の恋模様
別にメンバー同士が嫌なわけでも、男同士に偏見がある訳でもない。
fu『ラブラブだね〜』
軽く茶化すように言いながらも、胸の奥では別の感情が燻っていた
目の前の2人の様子は、俺がこの何年も押し殺してきた恋心を、じわじわと刺激してくるのだ__。
kzはdom。syはsub。
生まれ持ったダイナミクス。
彼らはそれに対して特に葛藤もなく、自然に恋を楽しんでいるように見える。
kz『俺たちも会うの久々だもーん』
〃『久々のsy堪能したい』
sy『前会ったの3日前じゃん…w』
少し曲げた指を口元に添え、くすっと笑うsy。
そんなsyを見つめるkzの目は、愛おしいものを見つめるように、熱を帯びていた
fu『あーあ、俺も恋人ほし~~… 』
冗談交じりに軽口。
__いつもの通りの何気ない一言のはずだった。
けれど、その瞬間、空気がわずかに重くなる。
kz『んー、まあ…』
sy『……んー。』
fu『えー?、なんだよ』
言葉を濁す2人に、違和感を覚えたその時――
__ガチャリ。
集合時間は20分程すぎている。
最後のひとりがようやく到着したようだ。 事務所の扉から水色の髪がひょこりと顔を覗かせる。
rm『………』
その姿を見た瞬間俺は血の気が引いた。
fu『ッ…おま、顔色悪…ッ、』
顔は青白く、血色がまるでない。
いつもは薄ピンクで柔らかそうな唇も、紫がかって乾燥している。
明らかに異常な状態だった。
fu『rm…ッ!!!!』
しかしrmは、そんな様子を気にすることもなく、真っ先に撮影機材の方へと歩いていく。
いかにも体調が悪そうなまま、それでも撮影準備を始めようとする彼。
そんな彼に怒号に近いものを浴びせる。
kz『ッ…!!!、fu…ッ…!!!!!』
背後から聞こえる、焦った声。
kz『Glare放つなッ…バカッ…!!!、syがッ…!』
――ああ、俺、今Glare放ってんのか。
自覚なんてなかった。
ただ、心の奥から溢れた怒りと焦りが、そのまま形になっていた。
sy『ッ…は、っ…ッ…、はッ…、…』
呼吸が乱れ、額に汗が滲む。
syは明らかにsubdropを起こす。
kz『syッ…!!』
kzはすぐにsyを抱き寄せ、背中を優しく撫でながら必死に落ち着かせようとする。
kz『ふざけんな…考えろよfu。俺ら巻き込むなよ…。』
静かな声。
けれど、その奥にははっきりと怒りが滲んでいた
kzはsyの背中を優しく撫で、落ち着かせようと行動を続ける。
それでもsyの状態はなかなか落ち着かず、kzはそのままsyを抱き上げる。
そして、別室へと消えていった。
ふたりがいなくなった部屋に残るのは__
__重苦しい静寂。
fu『お前また…』
その沈黙を破ったのは俺だった。
fu『また…飲んだん。バカかよ』
rmは撮影機材の前で固まったまま、ぴくりとも動かない。
fu『お前限界じゃん。考えろよ…死ぬぞ』
〃『用法用量守れって…!!』
抑えきれない焦りと苛立ちが、言葉となって溢れ出る。
rm『うっせぇよ…お前にはわかんねーだろ』
〃『domのお前なんかに何が分かんだよ…』
その言葉は鋭く 俺の胸に突き刺さった。
fu『ッ…』
言葉が詰まる。
rm『ほら、なんも言えねーじゃん。いちいち突っかかってくんなよ…』
kzと同じように静かな声。
なのに、その奥には苦しさが滲んでいて――どうしようもなく、追い詰められている声だった。
__ドゴッ
気づけば、身体が先に動いていた。
俺はrmに歩み寄り、その肩を掴むと、近くの壁へと押し付ける。
rmは反抗的な目で俺を睨みつける。
fu『死ぬぞ…つってんのッ、』
その目を見ていると、余計に感情が荒ぶる。
rm『だから?なに、お前に関係あんの?』
fu『は…?』
fu『ッ…、関係ねーわけねえだろッ…ッッ!!!!』
抑えきれない怒号。
rmに向けた、はじめての強い怒りだった。
rm『ッ…ひ、ッ…っ、ッッ…』
その瞬間、漏れたのは――怯えた声。
その声に、俺は一気に我に返る。
fu『ッ…!、ごめ…rmごめんッ…』
rmの身体は、壁に沿ってずるずると崩れ落ちていく。
床に座り込んだrmは、小刻みに震えながら、呼吸を荒くする。
fu『rmッ…ごめん、ごめんッッ…っ』
〃(sub dropは起こしてない…ッ、)
謝りながら、そっと肩へと触れる。
だが、その瞬間rmの身体がびくりと大きく震えた。
怯えた目で俺を見上げる。
fu『rm…ごめんな。』
今度はゆっくりと、逃がさないように――けれど優しく、rmを抱きしめる。
rm『やめッ…やめろッ…っ』
殴る、蹴る。
全力の抵抗。
それでも腕の中に閉じ込める。
fu『Good boy…。』
〃『rmはいい子だねー、』
rm『やめろッ…俺はsubなんかじゃッ…っ!!』
〃『ひッ…ぅ、っ…ふッ…ぐぅッ…っ、』
否定の言葉とは裏腹に、rmの腕は俺に縋るように回されていく。
――rmは、自分の性が嫌いだ。
subとしての本能。
支配されたいという衝動。
それを抑えるために、抑制剤で無理やり押し殺している。
過剰摂取すら、当たり前。
本能が表に出るくらいなら、その方がマシだと――本気で思っている。
fu『落ち着いた…?rm、』
抱きしめたまま、優しく問いかける。
ふわふわと頭を撫でると、rmの身体から少しずつ力が抜けていく。
rm『…ごめん。』
fu『ん…』
小さな声。
その弱さが、余計に胸を締め付ける。
しばらく前から、rmの異変には気づいてい た。
異常な顔色の悪さ。
減りの早すぎる抑制剤のボトル。
rm side___
rm『ッ…fu、ぁ…っ… 』
fu『んー、どうした?』
fuの優しさに涙が止まらない
__こんなの耐えきれない。
rm『fu…ッ…好き、っ』
fu『………へ、?』
エメラルドグリーンの瞳が、揺れる。
吸い込まれそうなほど綺麗なその瞳を見つめながら、俺の中に溜め込んでいた想いが溢れ出す。
rm『俺…っ、ずっとfuのこと好きで、好きッ…で、ダイナミクスわかる前からッ…っ』
〃『でも、俺ッ…subってわかってッ…もしかしてッ…本能でdomのfuが好きなのかなッ…って』
〃『ずっとッ…ずっと苦しくてッ…っ、fuと会うのも自分の性を思い出すのもッ…辛くてッ…』
止まらない。
言えば困らせると分かっていても、それでも止められない。
想いが溢れ出して止まらない。
fuの甘い匂いと暖かい体温に触れられて、好きが溢れる。
fu『ッ……俺もッ…俺も好きだよ。rm…っ』
その言葉に呼吸が震える。
〃『ずっと好きだった、でもrm自分のダイナミクス嫌そうで、domの俺なんかにsub扱いされたら嫌だろうなッ…って、』
〃『だから諦めてた…嬉しい、ほんとに…っ』
fuの目には少しの涙が浮かぶ。
rm『じゃあッ…fu、俺にコマンド使ってッ…さっきfuがコマンド使ってから、ずっと身体疼いててッ…っ』
俺がそういうと、fuは少し困惑した表情を見せる。
俺の頬に伝う涙を拭い、少し目を逸らす。
rm『ッ…ッッ、やっぱやだ…ッ?』
fu『いや…そういうことじゃなくて、コマンドはやっぱちょっと…』
やはり、fuは少し違和感が残る表情を見せる。
そして、俺の頬を撫でながら__
fu『コマンドってえっちな気持ちになるから…』
耳元で、いつもより低い声で囁かれる
rm『…はへッ…//』
fu『そういうお店もあるくらいだから、大丈夫かなって…まあ、軽いコマンドなら、』
rm『ぃ、いい…やって…欲しいッ…っ』
太ももに触れ、上目遣いで求める。
その瞬間、fuの目が変わる。
熱を帯びた、支配する側の目。
domの目だ__。
fu『rm…Look』
rm『ふッ、ひゃッ…ぁあ…っ//』
たったそれだけの、軽いコマンド。
それなのに――
今まで必死に抑え込んできた反動が、一気に押し寄せる。
fu『ッ…やば、rmキツイでしょ…やめとこ?』
fuの目はすぐに優しい目に戻る。
rm『ぅ”ッ~~、やだッ…ぁ、』
fu『だーめ、ゆっくりやっていこ?』
rm『ぅ”~…』
初めてのコマンド。
強すぎる快感と、終わってしまった寂しさで、涙が止まらない。
fu『んー、rm泣かないでぇ…』
〃『Good boy』
〃『rmはいい子、可愛いね。』
play後のcareとしてのコマンド。
rm『ふ…ぁ、ッ…あっ』
甘いplayのあとに与えられる、優しいcare。
そのすべてが、どうしようもなく心地よい__。
⋆˳˙ ୨୧…………………………………୨୧˙˳⋆
どうもこんにちは!
実はこれリクエスト作品のつもりだったんですけど、再度確認したらリクエストされたのkzsyのdom/subだったっていうね…
まあ、だからこれはただの作品ということで
これの続編?番外編?でkzsyのdom/sub書きたいと思います(*^^*)
今日の夕方あたりには出せたらなと思っとります。
.:° 🌾🌾╰(ˇωˇ )╯🌾🌾;。:*
コメント
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続き楽しみにしてます!! やっぱdomsub最高です!
初めてdom/sub見ました!!ちょっとハマりそうです、、、相変わらず書くのが上手くて憧れます✨リクエストも答えるのも別の小説を進めるのも頑張ってください!応援してます!!