テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
星を捕まえたい。
それは、誰もが1回は思うこと。
ビルの最上階に登ったとしても、地面に仰向け になって見たとしても、その輝きは変わることなく、
ーーー光り続けている。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
🍆side
チュンッ チュンチュン…
朝を知らせる、嫌になるけど優しい音色に今日も耳が包まれる。
少し目を開け、微妙にあいたカーテンの隙間から入ってくる光をしばらく見つめ、また目を閉じる。
いつなるか分からないアラーム音に追いかけ回されながら。
この、なんともいえない幸福感と緊張感が、平日の朝だと言うことを俺の身体に知らせてゆく。
🍆「はぁ…」
深いため息をつき、俺はまた眠りについた。
ー1時間後ー
☃️side
ぼんさんがこない。
もう待ち合わせ時間から10分もたっている。
まあ、いつものことなんだけどね笑
ドズルさんは呆れたように時計とにらめっこしているし、MENはスマホゲームをしている。
そんなこといってる僕だって、四つ葉のクローバーを探している。
この公園、穴場なんだよな
☃️「おっ!またはっけ〜ん(ボソッ」
ま、これは僕だけの秘密だけどっ
🐷「…〜!…くん!」
お!こっちにもあった〜
🐷「おい!ぼんさん来てないけど行くってよ!」
MENの低くて野太い、そしてどこか安心感のある声が耳に響いた。
☃️「ぁ…うん!」
振り向くと、離れた場所にドズルさんとMENが立っていた。
僕こんなに移動してたんや…
🦍「あと15分!急ごっか!」
☃️「はい!!」
ふぅ…今日も走るか…笑
一体、この走り慣れた道は、いつ歩き慣れた道になるのだろうか。
🐷side
階段を叩きつけるように踏む音が、踊り場と廊下に響き渡る。
🦍「い”そげぇぇ〜ーっ! 」
そしてドズさんの声も俺の耳に突き刺さる。
ふと踊り場の鏡を見ると、朝家の鏡で見た自分とは比べ物にならないくらいの格好悪さをしていた。
🐷「はっ、、笑」
せっかくセンター分けした前髪も、分け目が迷子になっていて、汗で少し髪が顔にくっついている。
🐷「ふぅ、はぁっ すぅ…」
呼吸を整えながら、とにかく足を動かしていると、白くて細い手に腕をつかまれた。
☃️「おぉいMEN!どこ行くねん!1年はこっちやぞ?笑」
🐷「ぉ、おう!」
ああもう、なんでお前は髪が乱れても格好いいままなんだよ…
🦍「じゃ、僕は2年だから!またお昼会おう!」
☃️&🐷「はい!!」
☃️「じゃ、いこうか!(ニコッ」
あーーもう!こいつがモテる理由が今わかった…
🐷「オラァァ!!(クシャクシャッ)」
☃️「えぇぇ!?ちょお何すんねん急に!髪乱れてまうやん!笑 」
🐷「お前はそれでもかっけーんだからいいだろ!笑」
☃️「はッ はぁ!?/ 」
🐷「ふッ…笑」
あぁ、平和だなぁ…
🦍side
ガラッガラガラガラ
読書をしていた皆の視線が、僕に集まる。
この瞬間、気まづいんだよなぁ…
まあ、もう慣れてるけど。
読書をしている皆の邪魔にならないよう、できるだけ音を立てずに席に着いた。
ふと前の席を見ると、その机は散らかっていた。
こんなに色んなものが置いてあっても、そこに人はいない。
🦍「…ぼんさん、今日も遅刻、か…」
そう呟き、分厚い小説本をバッグから取り出した。
1回くらい、一緒に登校したいんだけどなぁ…、笑
🍆side
また寝坊しちゃったよ…
1回目覚めたんだけどなぁ笑
あん時、起きれば良かったか、
もう遅刻は確定。
途中にある公園にでも寄ってくか…
学校は嫌だけど、あいつらに会うためなら頑張れる。
でも、あいつらは俺とは違って、立派な学生。
誰もが1度は憧れるだろう。
ドズルさんは頭が良くて、リーダーシップがある。
多分先生もドズルさんを気に入っているし、生徒もドズルさんを尊敬していると思う。
俺も尊敬しているし。
MENは創造力があって、技術が得意。
学校で直し屋をやっているとか、やっていないとか。
声も顔も”漢”って感じだけど、どこか優しさを隠しきれていない気もする。
おらふくんは、何か飛び抜けて得意な分野がある訳じゃないけど、イケメンで、いつもクラスの中心にいる。
女子からもモテモテだ。
でも、天然すぎるところもある。
そんなおらふくんは、ここの公園でいつも何かを探している。
地面にかがんで、一生懸命。
何してるの?と聞いても、『 ちょっと疲れたからかがんでるだけですよ』としか返ってこない。
なんだろう。
おらふくんのことだから、失くしたものでも探してるのかな、とも思う。
そんなことを考えながら、ふと公園の地面に目を落とす。
いろいろな場所を目で追っていると、
何か小さいものが光を放っていた。
キラン、という効果音が聞こえるような気がした。
それくらい、よく見ると眩しくて、きれいで、すいこまれそうな輝きをしていた。
勝手に足が進み、気づけばその光の前に立っていた。
砂のように小さい物だったけど、本当に美しくて、ずっと見ていられた。
☃️side
☃️「これから、朝のSHRを始めます。起立!」
僕がそう呼びかけると、男子が眠たそうに席をたった。
まあ、女子は違うけど。
ーねぇまって!今日おらぷ日直なんだけど!?
ー最高すぎ!声いっぱい聞けちゃう♡
本人達はコソコソ話してるつもりでも、全部聞こえてるんだよなぁ…
ふぅ…
☃️「今日も一日頑張りましょう。おはようg…」
ガラガラガラッ
👨🏫「あー、SHR中だったか…悪いな。」
先生…?珍しい…何かあったのかな。
☃️「えっと、はい、、 …何かありましたか? 」
ザワザワ
ーえ、なになに?
ーどうしたんだろ〜
ー今日学校ないでーす、とか?笑
ーえ、そしたら最高なんだけど〜!
ちょっと…うるさいなあ
先生怒んないかな…
🐷「おーい!静かにしよーぜ?」
ーあ…
MENの一声で、みんなが静かになり、少し気まづそうに先生の方をチラッと見た。
👨🏫「ありがとな〜、おおはら。…って事で皆に発表なんだけど… 」
やっぱり、いいなぁMEN。
言うことはしっかり言うけど、全然嫌な気持ちにならん。
👨🏫「…ます!!」
ーえーーーっ!?
ーねぇ流石に神!!!!!
☃️「えっ?」
ちょい待て。
全然聞いてなかったんだけど…?
なんて言ってた?マジで。
☃️「ねえ、なんて言って…」
ーマジで最高っっ!!!
ーそれな!!?今日いい事ありすぎ!
ええ…
もういいや。MENに聞こ、、
☃️「MEN、今なんて言って…」
🐷「まじ楽しみーー〜!!!!!!」
☃️「ねえMEN、いm」
🐷「神かよぉぉぉぉぉ!!」
もういいや…笑
どうせそのうちわかるし!
👨🏫「じゃ、日直職員室行ってきてくれ。いるから。」
は…?まってどうゆうことや?
職員室…?僕なんかやらかしたっけ?
☃️「えぁ、MENどゆk」
🐷「えーーー、いいなぁおらふくん」
なんやねんそれ!全然わからんねんけど?
まあ、一旦行ってみるか…
☃️「じゃあ、行ってくるわ…」
ーじゃぁねー!!おらぷ〜
ガラガラガラッ
バタンッ
はぁ…疲れた…
モテるのも意外と大変なんよなぁ…
女子の僕への理想が高すぎて。
男子の間で流行ってる、変顔大会にも参加出来ないし。
前に1回誘われたけど、その時も女子に『 おらぷは変顔なんかしないの!』って言われちゃうし…
あーあ…もっと自由に生きたいよ…
??「…せん!すい…せ…!」
絶対もっとかっこいい子いるだろ!
??「あの!!!」
☃️「えぁ!?」
誰かに呼ばれて振り向くと、そこにはこの世のものとは思えないくらいに美しい子が立っていた。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
“??”誰だろうね〜っ!!
察しのいい皆さんならわかるかもしれませんが!!
次回もぜひ読んでくだーさい!
4000文字
お疲れ様ですm(_ _)m