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テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで
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お久しぶりです。さきいか太郎です。

今回、こばかぶを書かせていただきました。

ざっくり話すと、小林の兄貴とキャバ嬢の事後処理をしていた華太君が不慮の事故により食べられちゃうお話です。

キャラ崩壊が酷い作品ですが、最後までお楽しみください、よろしくお願いしますm(__)m










「じゃあ、カブト。頼むわぁ」


小林の兄貴は、寝癖のついた髪を撫でつつそう俺に告げた。180センチメートルはゆうに超える彼の体躯は、ドアを窮屈そうに通り抜け、どかどかというオノマトペが似合いそうな足音で去っていった。俺は、兄貴と入れ替わるように部屋に入る。そして、目の前に広がる惨劇を慣れた手付きで無かったことにするのだ。


はじめに、そこらに散らばった衣服を拾い上げる。女性物の下着に、煌びやかなドレス、

“今回のは破れていないな”

そう確認すると毎度毎度謝りに行っているキャバクラのオーナーの顔が浮かぶ。あの軽蔑した目を見なくて済むと思うと、この地獄のような行為に少し希望が差した。夢中になって拾っていると、ベットに行き着く。薄いクリーム色のそれは、ぽこっと窪んでおり、人肌を感じさせた。小林の兄貴が直前まで寝ていたのだろう。とりあえず、あちこちにある使用済みコンドームをくずかごに入れ、汗と精液まみれのシーツをテキトーに洗濯機にブチ込む。掃除機をかけ、これで一通りの掃除が終わった。窓から暖かい風がそよぎ、この部屋の生臭さを外へ運び出す。

「……………………」

今日も断れなかった。いつになったら事後処理係を卒業できるのだろう。


俺は喜んでいた。報告書一枚すら乗っていないぴかぴかの机に感激していたからだ。和中の兄貴、須永の兄貴、それに小林の兄貴、事務処理をなすりつけ…持て余す兄貴達はたくさんいる。そんな中、全ての仕事を終えたのは後にも先にも俺1人だろう。ふと時計を見ると、短針はてっぺんを指していた。節約のため止めていた暖房のせいで、手足は信じられないくらい冷たい。一服して帰るか。そう考えていた矢先、椅子に掛けていたジャケットからブブブブ…とか細い音が鳴った。胸ポケットとを探ると、「小林の兄貴」と表示されたスマートフォンが顔を出した。悪寒がする。しかしこのまま出ない訳にもいかず、俺は応答したのだ。

「もしもし…、はい。俺です、小峠です」

「小峠?だっけ。暇か?」

「えっと、「地図送るから、今から来れるな」

電話越しでも分かるこの気迫。死ぬほど怖い。俺みたいな下っ端構成員にバックレるなんてことが考えつくはずもなく、迷っている間に電話はぷつりと切れた。


こんこん

そんな気の抜けた音が訪れたセーフハウス内に響き渡る。しかし応答者は現れず、狐に摘まれたような感覚に陥る。2〜3分間をあけ、再度ドアを叩いたが、返事は来なかった。勝手に入っていいのかわからず、もしくは目的地を間違えた(100%ないとは思うが)と思い、おろおろとしていると、いきなり扉が開く。赤茶色の長い髪をなびかせる女性が飛び出して行ったのだ。そのあとからダルそうに小林の兄貴が出てくる。しっとりとした艶肌から事後であることが容易に想像できてしまう。

「あ〜、小峠?ちょうどイイな」

俺は、状況が上手く飲み込めないまま小林の兄貴に部屋へ引き摺り込まれてしまった。


部屋に入ると、蒸れた臭いが出迎える。上手く言い表せない不快感が気分を害する。胃から這い出てきそうなものを唾液を飲み込み何度も抑え込んでいると、小林の兄貴はほぼ全裸の格好で、今にも壊れそうながたがたなベッドに寝ころび、こう言った。

「俺、掃除したことないんだわー。小峠できる?」

「は、はあ。多少は」

「じゃあヨロシク〜」

恐れよりもこの汚い、自分以外の体液を片さないといけない苛立ちが勝り、いや何でだよ!自分で頑張れよ!そうツッコミが喉から出そうになる。だが俺も極道だ。自分の立場くらい分かっている。自分の内臓とは、まだこんにちなど絶対にしたくないのだ。


「……………………」

「……………………」

すっっっごい見てくる。穴が空くというレベルではない。抉れる。怖い。

さっきの女性が着ていたであろうビリビリに引き裂かれたドレスを拾っていると、さっきまで静かだった兄貴が口を開いた。

「あー、それキャバに返しといて」

「これを…ですが?」

え。これを?ほぼ布じゃねぇか。どんな性行為をしたらこうなんだよ…。

「あ〜?欲しいならやるよぉ」

思わぬ返事に一瞬息が止まった。

「ジョーダン。冗談、極道ジョーク」

そう兄貴はニカッと笑う。全然笑えない…兄貴なりの気遣いか?駄目だ…何考えてンのか分からない。

「なあ、小峠」

「はい…」

「埃ひとつでも落っこってたらグリンなぁ」

「は、はい!」

笑ったと思ったらすぐ怒る。怖い。


「うんうん。やっぱキレーな部屋はいいな」

「こ、光栄です」

手足がブルブルで、汗だくの俺とは反対に、兄貴は満足そうに笑った。

「今度。銃の練習付き合ってやるよ。これでチャラな。またヨロシク」

と言って頭をぽんぽんしてきた。大きな手のひらが頭を包み込んでいるようで、兄貴が「キャバ嬢キラー」と言われているツールが分かった気が する、ような………ん?また?


そう、これで終わりではなかった。


兄貴は、週に3回のペースでキャバ嬢、風俗嬢をお持ち帰りする。その度に精液、血液、唾液、のオンパレード。また、恵まれた見た目の通り、超絶絶倫である。事後は至る所に体液が付着して、俺が部屋だったら出禁レベルの汚さだ。最初の頃は掃除だけだったのだが、最近は店の予約、嬢の選定まで担っている。本当に慣れって怖い。

「カブト〜、今日も」

「はい」

今でも小林の兄貴のわがままがを聞いている。まあ、それで平穏が続くのだからお釣りがくるくらいだ。


いつも通り、女性を手配し、連絡が来たら迎えに行く。ただそれだけであった。

「3秒で来い。来なきゃ殺す」

と言うメールが送られるまでは。普通ならば「10分でこーい。こなかったらころーす」と送られるはず…何かあった?

脳裏に駆け巡るのは、不意打ちで腹を刺された兄貴の姿。もしあの女が刺客だったら?もし兄貴があの時みたいに…

俺はすぐに車へ向かった。



「兄貴ッッ」

セーフハウスには争った形跡が…ない

「よぉカブト、早かったなー」

兄貴はいつも通りの半裸の姿で俺を出迎えた。目立った外傷もない。理解するのに時間はそうかからなかった。


「えーと、兄貴。今の話をまとめると、キャバ嬢に毒を盛られた…ということですか」

「せーかい」

「単刀直入にききますけど、その毒。効いていませんよね」

「いや、効いてる効いてる」

どうやら、兄貴に本気で恋をしたキャバ嬢が、一服盛ったらしい。俺が素行調査を怠ったせいだ、たまたま徹夜が続いて…と言い訳をしようと思ったが兄貴の様子を見てそれは辞めることにした。兄貴は無事…いや、むしろ元気であった。ここから分かることはひとつ。薬なんて盛られていない。俺の戸惑った反応を見て楽しもうとしているのだろう。そう思った瞬間、薄まっていた怒りが急に込み上げてきた。元々、事後処理なんて気持ちの良いことではない。兄貴だって分かっている筈だ。それなのに。

「…俺帰りますからね。仕事があるので」

誰かさんのせいで、そう付け足そうとしたが、さすがに怒られると思い、代わりに嫌味ったらしく言葉を放った。

振り返る。兄貴に背を向け、ドアの方を眺める。引っ掻き傷が目立つ素朴な木のドア。よく見ると血も飛んでいる。早く落とさないと消えないだろう。だが、俺はもう充分やった。親父さんに頼んででもこの役は引退しよう。

ドアノブに手をかけ、捻る。きき…と軋む音と共に俺は足を踏み出した。

はずだった。

「華太ぉ、お前どこ行くつもりなの」

気配を全く感じなかった。ドアを開けようとした俺の手は、何倍もある兄貴の手によってガチガチに固定され、もう一方の手は、背中の方に押さえつけられた。身体は突然かかった負荷に耐えきれず、バランスを崩し、ドアに押し付けられているような体勢になっている。

「ぐ…ッッ」

同時に気がついた。兄貴の身体が熱い。吐息も荒く、熱を帯びている。それに俺の臀部部分に硬い何かが当たっている。とくんと脈打つソレは未だむくむくと膨れ上がっている。

「ひっ」

「今日のキャバ嬢さぁ、薬を盛ったは良いけど、ココに怖気ついて逃げちゃった。まぁ感謝はしてるよ。俺に効く薬ってあるんだーって感動できたしさ……あー、アタマ回んねぇ。めっちゃ興奮する」

兄貴はチェシャ猫のような笑みを浮かべ、俺のズボンを剥ごうとしている。必死に抵抗するが引き剥がせない。むしろ、手がどんどん服に入り込んでくる。

「華太。お前、優しいもんな。許してくれるよな。ちんこ、すげー痛いんだ」

うなじに柔らかい舌の感覚が走る。反射的に身をひねるが、がっちり固定されて無抵抗にしゃぶられる。じゅるりと卑猥な音が耳を支配する。

「ひぅ…ぁあ…、ん」

「助けてくれよ」

だめだ、駄目になる。そんな中、冴えない頭がある解決策を思いつく。

「ちょ、ッッちょっと待ってください。」

「あぁ?」

「俺…、処女ですッッ」

「………」

小林の兄貴は確か事後処理中に「処女ってめんどくさいよな」って言っていた気がする。逃げきれる可能性はほぼ0だが、それでも今はこれしかない。驚いたのか、兄貴の手の力が弱まる。その隙を見逃さず、兄貴の手の引っ剥がしてドアを抜ける。とりあえず、車に乗ったら逃げられる。後のことは後で考えれば良い。その短絡的な考えのせいで周りが見えていなかった。兄貴から、小林の兄貴から逃げられる筈なかったのだ。

「お前って、たまにバカになるよな」

後ろを見ていないが、笑われていることは分かる。廊下を全速力で走る。さっきの気色悪い感覚が残り、足が震える。お気に入りの白スーツからは、嫌な音が聞こえてくる。あと1メートル、あと30センチ。


景色が変わった。黒い繊維物に香水の香り。背景も上下が逆転している。脳の底から流れ出てるようなものは…鼻血か?

「華太。逃げんなよ、萎えるだろ」

「いだッ…ぅうう。ぐ、」

頭から乱暴に落とされる。落下距離が大きかったせいか、痛みが襲う。ベッドだったのがせめてもの救いだ。

「お前、処女なんだ。…処女なら優しく蕩けるように抱いてやらないとなぁ」


「やだッッ、抜い…て、ぬい、てって。ぬけッッあ”ぁぁ…ひっ、いや、…ぉお”」

「まだまだ指だぞー、何回イってんだよ」

「ふ、ざけな…ッッいで、ぐだッ、ぃい”やぁ」

ナカに侵入してくる痛みと快楽に半狂乱になりながらも、必死に頭を働かせる。痛い筈なのに兄貴の指の腹で暴かれるように触られる度に快楽に溺れそうになる。特にぽっこり膨らんでいる部分を突かれると何も考えられなくなる。今まで与えられたことの無い、感覚に自分がぐちゃぐちゃにされてしまう。

「お”ッ。……ぅう、ひっ、おぇ」

「あー早く、俺ので壊してかき混ぜて、もうやめてって無我夢中で逃げる腰掴んで、ハメ殺したいな♡」

指が引き抜かれ、秘部からはローションが垂れてくる。腰を砕かれ瀕死の俺は、兄貴の言葉を聞く余裕がなく、ただ兄貴の戯れが終わるのを静かに待っていた。

「挿れていい?」

「ぅむ、り…むりですッッ」

つぷ…つぷ

先っぽを軽く挿れたり、指で広げたり、楽しむ兄貴とは反対に、余裕のない俺は、兄貴の肩に縋り付き首を横に振るしかできなかった。

「こ、わい…」

「ダイジョーブ。華太はセンスあるから死ぬほど気持ち良くなるから」

「はいってるッッ、や…ぅやだ」

背を引っ掻いても殴ってもびくともしない。入ってきてる。無理だ。しぬ。あんなのはいったら、

ぐぐぐ、、ずぷ

「………………………ッッ」

「ひゃっ…、あ、あぁ…う、」

赤子の腕くらいはあった兄貴の陰部は俺に見事なくらい収まった。空気が吸えず、金魚のように口を開閉していると、キスと勘違いした兄貴が口を合わせにきた。最初は啄むようなキスだったが、舌を唇の凹凸に合わせ舐める。ねじ込んで上顎の粒を一つずつ丁寧に弄られる。ふあふあした気持ちになったが、今貫かれているものに夢から戻される。ゆっくりだった動きが激しくなった。ドンッと1番奥を叩かれ喉の底から悲鳴が出る、さっきの弱いところを潰され抉られる。

「カブト〜、もっと奥に、入りたい」

「お”……ッッ、………〜」

兄貴のものがもっと奥に入ってくる。きゅうとしまった結腸口を無理に入ろうとされる。恐怖と期待でごちゃ混ぜの中、人体から聞こえてはいけないようなものと共に正気を失った。

…がぽん

「あああああああああああああッッ」

「お、ぐ…おくにぃぃ…ぅはいってる…」

生理的な涙が出てくる、我慢汁だらだらの自分のは、もう白濁液は出なかった、代わりに、潮のようなものが出てくる。

「華太。華太。」

「気持ちいの…ッ、やぁ。しぬ、しぬ」

「死なない。おら、出すぞ。孕め」

「〜〜〜〜〜ッッ」


「お”は”よ”う”こ”さ”い”ま”す”野田の”兄貴」

「……………」

「……………」

「………じ、事案な、のだ」

「あ”、兄貴ーッッ」

こうして、野田の兄貴という名のストッパーは胃痛により、入院し、自分は、兄貴たちの全力の愛(物理)を受けることを小峠はまだ知らない。


終わり








あとがき(興味がある方はお読みください)

さきいか太郎です。

ヒューマンバグ大学の小峠華太受けを布教するために活動しています。

これを機にヒューマンバグ大学を知ってもらえると嬉しいです。

この作品はいかがでしたか?

1,249

コメント

10

ユーザー

続きが欲しいと心が叫んでおります

ユーザー

最高👍

ユーザー

神過ぎる最高すぎて口角宇宙まで吹っ飛んでった

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