テラーノベル
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ご本人様関係✕
地雷🔙
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最近、神社で神隠しが起きており、度々小さな幼子が行方不明になっている。
そんな中、5人でお参りに来た一人のらん。
高い階段を登り、鳥居を通る寸前。
らんの見ている景色は瞬きをしたとき、変わった。
大きな鳥居は年期が経っており、地面は草が少し伸びている。
らんは無意識に鳥居の中に入ってしまった。
チリン
鈴が鳴った。
その瞬間、らんは背筋が凍るような寒さに出会した。
とんと肩を掴まれ、細い指の先は尖った爪をらんの服にぐっと押し出す。見なくてもわかる後ろからの不気味さ。らんは息を飲み込んだ。誰なんだ、どうしてここに来たという考え事すらも消え去り、今はただ不安感と戦っていた。
「久しぶりの幼子だぁ!」
??
肩を掴まれたと思ったら、肩に重いものがのしかかる。
先程の緊張感はあまりなく、ふと後ろを向いた。
「えっ、なに、子供?!」
思わずらんは声を漏らす。ぎゅっと掴まれたと思えば、明るい笑みを放ち、らんはこの状況に戸惑いを隠せない。
身体はらんよりも小さく、九歳少し下くらいだろうか。らんのことを幼子と呼び、服は現代のような服ではなく、何百、何千年前のような古い服。らんはまた、疑問が増えた。
「ねぇ、ここはどこなの?俺は友達とお参りに来たんだけど…」
薄暗い神社に、震えた高い声が響く。
すると、後ろにいた彼はすぐさま移動し、らんの前へと移動した。
コツコツと下駄の音がなり、そのたびに緊張感が増す。
「ここへ呼んだ理由はね…」
その瞬間、黒い霧が彼を覆い、数秒とたったところか、黒い霧から顔を出し近くに歩み寄った。
にやっと笑う悪魔のような笑み。らんは声を漏らした。
長く、ピンとした耳に、クルンと丸められた大きな灰色の尻尾、そして小さな身体は跡形もなく、成人男性の少し下といったところに変わっている。
何もが非現実的で、何もが信じられないでいた。
「ふふっ…驚いてるね。これがこさめの本当の『姿』。ねぇ一緒に遊んでよ」
目を細めながら笑い、らんは後退りしようとした。けれど、恐怖心で身体は言うことを聞かず動けない。
「なんで俺をここに読んだの…」
「え〜…それはねぇ、楽しそうな顔をして階段を登ってきたから。最近、ここに来る子はみんなスマホばかり見ていてつまんないんだぁ。だから、ちょっとだけ『道』を曲げてあげたんだよ」
そういうと、彼は幼い顔立ちで眉をひそめ、寂しそうな顔をした。その顔を見ると、らんはぐっと後ずさるのは辞め、はぁと小さくため息をした。
「何をしたらいいの?」
彼はたちまちぱぁっと顔を明るくし、垂れた耳はぴんっと立ち、くすっと笑ってしまった。
「こさめの名前は雨乃こさめ!ここの神社の主なんよ」
「俺はらん。普通の高校生。」
こさめはらんくん…と小声で発した後、こさめはらんの手を掴んだ。こさめの手は雪のように冷たく、温かさは一つもなかった。
わっとびっくりする表情をする暇もなく、こさめの思い切りで鳥居をくぐり抜けた。
…
「じゃあまずは〜」
パチン
こさめは指を鳴らした瞬間、景色は一変。
薄暗い全面に覆われた雲は、綺麗な朝焼けに変わり、ちらちらと降っていた雪は空中で浮いたままで、こさめが指を鳴らしただけで周りの何もかもが停止した。
「綺麗…」
らんはキラキラと目を輝かせた後、ふとこさめを見る。こっちこっちとでも言うかのように手招いた。らんは、こさめについていくと大きな木を見た。
「こっちだよ〜」
気づけばこさめは木の上におり、ぴょんっと小さな足を動かしながら上へ上へと登っていく。
らんも同じく、息を切らせながら上へと登った。こさめよりも運動能力は少ない分、息が切れるのは早かった。
「わっ」
登った先には、大きなビルや町並みの風景が見えた。
「いいでしょ〜ここからしか見えないんだよ」
ニンマリと笑うこさめに、らんはふふっと笑みを返した。
…
あれから何分たったか。
こさめとらんは様々な遊びをした。
不安だったらんは、今ではこさめの隣で笑っている。
…
「さっ、らんくんはもう帰らなきゃだね」
ふと言ったのはこさめだった。
寂しそうな顔をし、まだ遊びたそうとらん自身も感じ取れる。
「もうすぐ日が昇り始める。その前に帰らなきゃ」
パチン
こさめが指を再び鳴らすと朝焼けは消え、止まっていた雪は地面へちらちらと落ちている。
「ねぇ、また会える?」
鳥居の目の前までこさめがぐいっとらんを押した。
するとらんは冷えた声で言った。
けれど、こさめの顔は忽ち顔を顰める。(シカメタ)
「…らんくんは一年もしないうちに忘れちゃうと思う。他の人間もそうだったもん」
そういった時、らんは手を握った。
「忘れるわけ無いじゃん!!覚えたよ?雨乃こさめでしょ!」
冷えた手は仄かに温かいような気がした。
こさめの顔は白く冷たい肌からほんのりと赤く染まっている。
「ほっ、ほらっ早く行きな!この階段を下ったら現世に戻れる!」
「ありがとう」
「じゃあ。」
「うん。」
…
「ぉ…い……こ…っえ」
「おい!聞いてんのか〜?」
「えっあっなに?!」
気づけば友達が心配な顔をしている姿が映る。
らんは遠くの友達に追いつき、笑みを浮かべる。
「…あれ、俺何してたんだっけ」
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あけましておめでとうございます~
また今年も小説がいっぱい書けると良いです(*´ω`*)
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