前回までのあらすじ
わたメルがある特殊な力を得てすべての世界を旅できることに成功した
好奇心馬鹿なわたメルは色んな世界を旅するが力の代償が来てしまったのか目覚めたら知らない場所にいた。警察官の手毬さんの勧めにより児童養護施設に預けられることになったがコンビニに行くとまさかの強盗!退治してくれた女の子がいるらしいが……
(本編ストーリー終了後のわたメルなので読者の皆さんはついていけません。理解が出来なくてもいいよってお方のみ見ることを推測します)
ロンガン「なんですの下民。貴方ごときに見られたくなどないのですわ」
わたメル「…かっ」
わたメル「かっこいい〜〜〜〜〜!!!」
ロンガン「はっ?」
わたメル「今の拘束魔法!?すごいすごい!私まだ拘束魔法使えないの!!すごい!私もあんなの使えるかな!!?」
ロンガン「し、知らないですわよ……そんなの貴方の頑張り次第でしょう……」
わたメル「じゃあ私あなたみたいになる為に頑張る!!」
ロンガン「え、ええ……まあなれっこないでしょうけど。その努力だけは認めてあげますわ」
ロンガン「それで、邪魔ですわよ。私の行く手を阻まないで貰えるかしら?」
わたメル「ごめんなさいっ!!!」
ロンガン「はあ……これから客人が来るのに無駄な時間を浪費しましたわ」
香雪蘭「でもすげぇかっこよかったすよ!」
ロンガン「…貴方まであの民と同じようになるのです?勘弁して欲しいですわ」
わたメル「かっこいい〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
わたメル「ねえねえ邪眼神見た、、?!?かっこよくなかった!!?」
星がついているネックレスをきゅっと握ると手の隙間から黒い光がこぼれる。
“…ミタ”
かっこよかったよねえ!?
“デキル”
邪眼神もあれくらいできるってこと!?邪眼神の力は分かってたけど、あんなのもできちゃうのはすごいね!!
邪眼神みたいに強くなるように頑張るから!
“…キタイ……スル”
うん!
ひそひそと誰かの話す声が聞こえる。さっきの女の子の話で盛り上がっているのかな?
“やっぱりロンガン王女、強いね…”
”みんなの憧れの王女様だよね…!”
……あの子、ロンガンって言うんだ…王女って呼ばれてるあたりこの国を総べる王女様なのかな?
…あれ、わたし王女様に無礼なことしたよね
処刑されない??
早歩きで施設に戻って部屋にこもる
私の命日は今日!あらかた予想がつく。部屋に押しかけて私の腕をあの魔法で拘束して処刑台へ連れていくんだ!!
ふっふーんそんなことするなら私だって本気の力出しちゃうもんね!
使えるかはわかんないし使い慣れてないから別の死因で死んじゃう可能性あるかもだけど
…そういえば邪眼神、姿出さないの?
“ジンタイ……チカラ……セイギョ…コンナン”
あーそっかあ、その姿の方が力の制御はしやすいんだねえ…
何となくその気持ち分かるかも。私も今この通常状態なら全然力なんて抑えれるしむしろ力ないけど覚醒したらありあまった力の制御が難しくなっちゃうんだよね
いつか慣れたいなあ
…
わたメル「何もすることないよー暇だよーねえ邪眼神ーー」
“……セイシュクニ”
“…アイツ…キヅク”
わたメル「アイツ?…ああ、わちゃめるのこと?わちゃめるもここにいるの!?」
“…チガウ”
“ジキニ ワカル”
“…アイツ タヨレル トモダチ”
わたメル「……そっかあ!わちゃめるはたよれる友達なんだね…ふふなんか邪眼神がそんなこと言うの面白いなあ!」
窓から見える景色を眺めて星が着いたネックレスを外す。
わたメル「暇だし寝ちゃお」
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わちゃめる「…微かに、ほんの微かだけど」
わちゃめる「魔力が感じるな…しかも転送魔法の」
霊那「ああ…確かに魔力を感じるね!…ここで倒れた青髪ちゃんを布団で寝かしてたら、急に消えちゃって……」
わちゃめる「上級転送魔法。魔力の跡も感じさせないほど……でもまあこのくらいの魔力琥観くらいのものだとすぐ気づくな」
わちゃめる「相手はかなりのものだろうな。はあ…何したんだわたメルは…恨まれるようなことをしたのか?」
霊那「青髪ちゃんに限ってそんなことは…」
わちゃめる「あいつに限ってそういうのあんだよ。」
わちゃめる「まあまだあいつには邪眼神がいる…命の保証はある。」
霊那「…あの邪神様のこと、信用してるんだね!」
わちゃめる「はあ?ちげーよ」
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警視庁本部庁舎
時間もあっという間にすぎて夜11時半。
薄くらい空間で必死に”セーフティ国”を探す
……だけどどれだけ探してもそんな国は無い
和「…ねむ」
瑠花「わかる……」
壱成「……」
瑠花「私たちは大丈夫ですけど手毬さんとか壱成さんは妻さんや娘さん居ますよね、大丈夫ですか」
手毬「大丈夫大丈夫☺️(激重信頼感情)」
壱成「大丈夫。(すごい信頼している)」
和「……俺も、今も尚カノジョいたら帰ったら明る〜い笑顔で出迎えてくれてたんでしょうね」
壱成「…」
手が止まる。
うるさいほどバクバクとなる鼓動の音、頬を伝う冷や汗
口を開こうにも言葉が出ない
壱成「……っ」
瑠花「和くんっ!」
瑠花「……そ、の…缶コーヒー買いに行こうよ」
和「え〜なんで俺まで」
瑠花「レディ1人で行かせるつもりですかあ!?最低ですね!行きますよ!」
和「あはは、はいはい」
壱成「……は、っ…はぁ……」
やっと出た声。緊張が一気に抜けて額に手を当てる。まだ鼓動がうるさい
手毬「…う、恨まれてんなあ……」
壱成「………うら、恨まれるのも仕方ない…俺は止めれる立場だった、のに…見て見ぬふりをしてしまった……」
手毬「あんま自分を追い込むなよ。お前も言えば被害者の立ち位置にいるも等しいのだから」
壱成「……いや、俺が、全て……っ」
手毬「…」
手毬「もーお家に帰って寝ろよ」
手毬「送ってやるからあ、な?」
壱成「……」
ガチャ、
パタン
家に帰ったらもう日付は変わっていた。扉を閉める音に反応したのかリビングからこちらへ裸足で向かってくる足音が聞こえる
「いっ〜せ〜〜い!!」
ミスティック「今日は早いな!顔死んでるぞ!!」
壱成「…まだ起きていたのか……」
ミスティック「それよりな……」
手を引かれリビングへ連れていかれる
今日あった出来事を嬉しそうに長々と話す。
……最近笑顔が増えて来たな。
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わたメル「…んごっ」
ガバッと掛け布団を跳ね飛ばして起き上がる
……部屋が暗くて周りがよく分からない
起き上がり壁についているであろいスイッチを探して壁を叩いてみる
案外早く見つかってカチッという音が鳴って明かりがつく。
今は何時だろう…?窓を見て見たら真っ暗だけど…
机に置いてあったネックレスを首につけて部屋を出て廊下を歩く。廊下にはロウソクがついているだけでそれ以外の明かりはなかった
わたメル「う〜ん…食堂どこだろ。お腹すいた…」
“ヒダリ”
あっ、邪眼神!教えてくれてありがとう
うわ〜広!ケイオスの魔王城の食堂とほぼ一緒じゃん!凄いなあ……!!
「だれ?」
わたメル「えっ」
わたメル「そ、蒼崎わたメルっす!!」
「……わたメル、ああ。昨日新しく入った子?」
「ごめん、電気つけてくれない?貴方の壁の近くにあると思うから」
わたメル「あっ、はい!」
明かりがついて辺りを見渡すと白髪の…年下かな?私より少し幼そうな女の子が椅子に座っていた
セレネ「はじめまして。わたしは鏡妖セレネ。」
わたメル「蒼崎わたメルです!」
セレネ「……それさっきも聞いたよ」
わたメル「あれ、そうだった?」
わたメル「ねえそれよりどうして明かりもつけずに食堂にいたの?」
セレネ「秘密。それより、」
セレネ「この絵本読んでたの。見る?」
わたメル「見る!!」
「元の木阿弥」
ある所に2人の少年がいました
彼らは共通点がいくつかありました
両親が居ない、自分を理解してくれる人がいない、そんな時出会ったのです
やっと出逢えた自分の理解者。
長い月日を重ね2人は親友も同然
それから2人はひとつの国を建てました
幸せな日常だけが続くと、そう思っていました
でもそれも呆気なく終わってしまいました
国も自分を理解してくれる人がいたと言うのに
国は滅び親友は居なくなってしまいました
1度良くなったものが元に戻ってしまいましたとさ
わたメル「うへえ、友達失うのは嫌かも」
セレネ「……そうだね。大切な人を失うのも嫌だし」
わたメル「そうだねえ……」
セレネ「ねえ、ところであなたはなんの宗教に入っているの?」
わたメル「え、宗教?」
セレネ「この世界では宗教に入ってるのは当たり前のことでしょ?」
わたメル「……あ、えー…ごめん昔は入ってたんだけど今は辞めてて」
セレネ「……じゃあ、モクアミ様を信仰しない?」
……え
これが俗に言う宗教勧誘ですか?
わたメル「えー、そ、そのモクアミ様を進行して何か幸とか…」
セレネ「崇めてるだけで幸せになる。モクアミ様を崇められる幸福に包まれる。モクアミ様以外の神なんてどうでもよくなる。モクアミ様に人生賭けれる」
わたメル「えっ怖モクアミ様狂だ……」
セレネ「それで、どっちなの?」
わたメル「ま、まだ決断が欲しいというか……他の神様の事知ってから決めたいというか…」
セレネ「…そう。ごめん急に。そうよね、急にこんなこと言われても他の神様を知りたくなるよね」
セレネ「じゃあ、私が知ってる範囲で教えてあげる。」
セレネ「努力と運命を司る神、スイホウ・ヴェイン。」
セレネ「スイホウ・ヴェインを崇める宗教は実際に存在していて、信者はかなり多い。」
セレネ「信者の前に現れるのはかなりの稀らしいよ。……それで容姿は黒い髪に金色と白色のグラデーションで、髪はハーフアップって言われてる」
セレネ「表情を見せることは滅多に無くて、いつも無表情で口数も少ない。けれど信者思いっていう噂は聞くの」
わたメル「へえ〜……なんか……」
わたメル「失礼だからやめとく」
セレネ「あっそ。」
セレネ「2人目は無を司る神、スムニ・エンプティ。」
セレネ「スムニ・エンプティを崇める宗教は存在していて、信者はモクアミ様やスイホウ・ヴェインよりもかなり多いらしい。」
セレネ「昔は信者の前に沢山現れていたらしいけど、今は全然。信者に無関心になったのか現れてくれなくなった。信者はスムニ・エンプティの存在を隠蔽しようとしているみたいだけどね」
セレネ「でも確かに徐々にスムニ・エンプティの存在は隠されている。今は容姿すら信者以外誰も知らない。」
セレネ「だから性格とはかよくしらない。」
わたメル「へえ……隠蔽…無を司るなんてすごいね」
セレネ「確かにそうかもね。でもモクアミ様の方がすごい。時を司っているのだから」
わたメル「ああ、うん……」
セレネ「次にココロ様。」
セレネ「簡単に言えばこの世の創造主であるお方」
セレネ「信者は数えれないほど居るらしい。…モクアミ様の次に好きな神様」
わたメル「…す、すごいお方なんだねえ……」
セレネ「むしろ知らないの?」
わたメル「創造主と言えばコミさんかとじん様くらいしか……」
セレネ「…そんな神ここには存在しないよ」
わたメル「ええ……」
セレネ「ねえ、じゃああなたの所の神様教えてよ」
わたメル「ええと、脳天気な鬼の神様にツンデレ魔の神様と唯一の良心の水の神様に、自分の思いをなかなか打ち明けれない願いを叶えてくれる神様」
わたメル「後暴君破壊神に喋り方おかしい時と歴史の神様、後目ェ覚まそうと殺してくる真実の神様……」
セレネ「…馬鹿な神しかいないの?」
わたメル「そうなんだよねえ…(._.`)」
わたメル「私のところの神様達はクセ者揃いで…人間も人外もとても苦労してるんだよ」
長々と二人で話していたらあっという間に時間はすぎる。
話すのが楽しいし、意気投合しちゃって何だかずっと話していたい!
そんなことを思っていたら視界に何かが映る
わたメル「うああっ!?」
セレネ「なに」
わたメル「ご、ごめん……なんか急に見えたからびっくりして……」
セレネ「何が見えたの。」
わたメル「うーん虫なのかな?でかかったけど……」
「おいおい貴様……」
セレネ「あっ…こ、この声!」
モクアミ「この我の翼がムシだとぉ?」
わたメル「…あ、ぅ」
開いた口が塞がらない。上を振り向けばとてもイケメンな人がっ……
空色の髪色に黒いグラデーション。少し長い髪を束ねて青い目に黒い目…純黒の片翼…
あ、あ。!!
わたメル「好きです!!!!」
モクアミ「我は好きじゃない!!!!」
わたメル「でも私は好きです!!!!!」
モクアミ「知るか!!!!!!!!」
セレネ「わたメル。モクアミ様の信者、なろ?」
わたメル「なります」
セレネ「モクアミ様、新たな信者だよ!」
モクアミ「苦しゅうない( `꒳´ )」
わたメル「可愛い〜〜〜〜〜!!可愛いとかっこいい兼ね備えてるとか強!!顔面国宝!!宇宙の宝!!!!」
モクアミ「うるさいな…」
モクアミ「少し静かっ……」
ドクンっ
モクアミ「ッ!!?」
…無数の恐ろしい目に見られているかのように視線を感じる。
激しく鼓動する音が伝わる
敵襲か…?
警戒して周りを見渡すも敵の気配は感じない。その間もずっと無数の目に見られているような視線を感じる。
セレネ「モクアミ様?どうしたの?」
セレネが喋るとさっきまでの視線すっと消える。…はあ、なんだったんだ?
モクアミ「それよりお前たち、もう夜も遅いからさっさと寝ろ」
セレネ「わかった」
わたメル「おやすみなさーい(*>∀<)ノ))★」
モクアミ「…あの人間、なんだ?薄らだが神力を感じる」
モクアミ「さっきの目もあいつの仕業か?…ブツブツ」
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部屋に戻ってベットの上に座る
よくよく考えみれば神様が普通に存在する世界っておかしいよね!?私の世界がそーゆーファンタジーな世界だからすっかり受け入れてた…
この世界もコミさんが創った…嫌でも創造主はココロという人になっている
前にコミさんが言っていたなそういえば…世界は何らかの方法で自然発生するから自分の知らないところで複数の自然発生した世界が存在しているって…この世界もそれの一部かな?
それじゃあ私は今別の世界にいる……異世界に来ちゃった?…状況整理しよう
私は朝目覚めたら特別な力を手に入れていた
それが分かったのは天界に行きたいなって頭で想像したら天界に転送されたから
それから色々試してシェアから創夢界へ転々としていたら急に視界が真っ暗になって気づけばこの世界にいた…
力の代償が働いてなんらかの世界に転送された?でもどうして…力の代償ってこういうもの?普通命に関わるものとかじゃ?
そもそもどうして私は突然特別な力を?何かいい行いをした覚えもないし……
…夜も遅いから寝ろって言われたし、寝よっかな
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第3話突破ですね
今回のお話は不穏が少しありますね
壱成くんと和くんはちょっとギスギスしています
それでは今回でてきたキャラクターたちのざっと解説入りますね〜
セレネ ︎︎ ♀ 14歳
一言で言うなら白髪ロリ
モクアミ♂ 年齢不明
一言で言うならパパ
セレネちゃんが解説していた神様たちは登場したらざっと解説すると思うのでご了承ください〜
それではまた👋
コメント
4件
わーお、モクアミ様普通にかっけぇ!それからどんな展開になるんやろ!