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目覚めの良い朝ー‥
だと思ったのに!
「…はぁ⁈」
どこだよここ‼︎
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一旦落ち着こう…
俺は青鬼っていう種族の人外で…
昨日のご飯はレウさん特製のマッシュポテトで…
お腹いっぱいになって寝たら…
見知らぬ場所で寝てた………と
頭をぐりぐり、と押しながら俯く
「…誘拐じゃね?」
ふと浮かんだ言葉
えヤバい
人外生で初かも
ちょっとうれしい
いやいやそういう事じゃあないんだよ
「………まずは助け呼んだ方がいい…のか?」
連絡手段はまーじでない
俺ら人外だから人間の機器とかもつかえないし
くそ……このまま帰れなかったらどうしよ…
こういう時に人外は不便なんだよなぁ
「あ」
‼︎
黒い薄っぺらい鉄
あった!この家の人携帯?電話忘れていってる!
やった!これで連絡…が……
「うん俺が持ってたとて相手が持ってない‼︎」
冷静に考えると現実は無情だ
悲しい
上げて落とす戦法やめろよ
人外だから人間に会えないんだぞ?
…………
「……お腹減った‼︎‼︎」
さすがに今までの健康生活(レウ監修)の隅で
ご飯抜くとかありえない
どうしよう人の家勝手に歩き回るのは駄目だし…
あ、でももう入ってるのか、ならいいや
私室?と思われる部屋の隅っこにあるドア
古びても新そうなわけでもないドアを開けた
「どーん!」
わ、意外に綺麗で草
薄い灰色のカーペットと白い壁がいいバランス
写真とか、紙?を壁に飾ってるみたい
ていうか家でする仕事なのかな
めっちゃ機材あったし
ピーンポーン
肩が跳ねる
やっぱり聞き慣れない電子音は、中々に良い
音の大きさをしている
うっわビックリした…!
‘お ぃ っだぁ〜’
え?どっから聞こえるのこの声
‘おーいらっだぁ!’
「ぺんちゃん!」
廊下の壁に機械があった
何処かの画面を映してるらしい
前に見たテレビみたいだ
そこに見慣れた顔があって、すっかり安心する
燈かかった茶色の髪、黄色い眼
謎の「ぺ」Tシャツ
ぺ?なにそれ
「なにぺいんと人間の服着る様になったの⁈」
‘え、は?俺元々人間だが?’
「は?」
‘は?’
話が噛み合わない
お前つい前まで人間食ってたくせによ!
‘とりま開けて〜’
トントンと軽く扉を叩く音
ちょっと安心感のある音
「…」
仕方ない、開けてやるか
扉の前まで出て、開け…………
開け………
どうやって開けるの⁇⁇
引っ張っても、押しても開かない‼︎‼︎
何で、どうして!
「ご、めんぺんちゃん‼︎」
‘え?何かあった?’
「ッ開けれん‼︎」
‘なんでだよお前ん家のドアだろ!’
ど、どうしても開かない!
えなに…海老錠とかないのこの家!
‘はッ‼︎お前、その家引き戸なんじゃないか?’
「!…さすぺんだぜぺいんと…」
‘さすぺんだー?’
さすがぺいんと、透徹を使ったのか…!
よし、指を引っ掛けて…
左に思いっきり、引く‼︎
メキョッ
‘「え」’
バリベキョッ
木の割れる音
手に食い込むささくれな感じ
俺は悟った……
「お前ふざけんなよこのクソぺいんと…!」
木の倒れ際に呟いたが、多分聞こえてなかった
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ばばばばばばばば…
ミーンミーンミーンミーーーー
騒々しい昼の林
そこから出てくるまたまた騒々しい人類の敵
心地いいかわからない風をガダガタいいながら
出してくるこの夏の味方
そんななか俺はコイツの家で団扇を仰いでいる
‘そうだよな…こんな暑さじゃ倒れるのも’
‘無理はないよな…’
そうそう、暑さで倒れただけ…ね
ていうか、コイツあんなに力あったか?
もう某スーパーヒーローだろ
床に寝かしているらっだぁに視界を落とす
声は同じ
顔も同じ
でも、何か違う
起きたら何か聞いてみよう
少し様子もおかしかったし
でも、先にひとつ言わせて欲しい
‘夏なのにマフラー着けるのはどうかと思う…’
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一旦切り
&補足
仲の人の世界観は、現実世界だけど
見た目はスキンと同じような感じです
夏仕様☀️
最近マジで暑いので皆さんも
セミファイナルに十分気をつけながら
お過ごしください…