テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
※ご本人様とは関係ありません。
※全て妄想です。
※創作が多く含まれます。
※なんでも許せる方向けです。
※「はじめに」を読んでいただくことをおすすめします。
🦍→「」
🍆→『』
どれくらい時間が経ったのだろう。
俺は1人、癒されない悲しみに暮れていた。
このままでは駄目だと思って、
洗面所に行き、顔を洗う。
水で、熱くなった顔を冷やす。
鏡を見ると、泣き腫らした目の俺がいた。
『はぁ…』
ため息が出る。
心に開いた穴は、どれくらいで埋まるのだろう。
…しばらくは無理だろうけど。
ドズルさんに出会わなかった頃の日常に戻っただけなのに…1人は慣れていたはずなのに…。
『弱くなっちゃったな…』
リビングに行き、ソファーに寝転ぶ。
スマホを見ると、思ったより時間が経っていないことに気づく。
『はぁ…なんだよ…』
まだ来ない連絡を待ちながら、
俺は、目を瞑った。
〜〜〜♪ーーーーーー….
『…ん?』
着信音が聞こえ、俺は目を覚ます。
『…!』
画面を見ると、ドズルさんからだった。
俺は慌てて通話ボタンを押す。
『もしもし…!出るの遅くなってごめん…あっ…えっと…色々終わったのかな?お疲れ様!大変だったね…..』
連絡が来たのが嬉しくて、つい早口で喋ってしまう。
次から次へと言葉が出てきて、ドズルさんに話す暇を与えていなかった。
『….あっ…やば…ごめん』
「…ふふっwはははっw」
笑い声が聞こえ、恥ずかしくなる。
「ぼんさんは面白いなぁw」
『…いやぁ…その…だって』
「だって、何ですか?」
『…声が聞けて嬉しくて』
今の気持ちを素直に伝えた。
「ふふっ…僕も、ぼんさんの声が聞けて嬉しいですよ」
そう言われて口元が緩む。
こんな顔見られたら揶揄われそうだな…、これが電話で良かったと思った。
引っ越し先での作業がひと段落したところらしい。
「やっと終わりました…」
『お疲れ様』
「ありがとうございます。色々落ち着いたら、遊びに来てくださいね」
『うん、そのつもりだよ』
新しい場所に慣れるのに、どれくらいかかるのだろう…。
きっと数ヶ月…それくらいかかるのかな…。
それまで会えない…俺は、また寂しさで心が押し潰されそうになっていた。
「ぼんさん」
『…何?』
「毎日は難しいけど、電話しますね」
『うん…』
「暫くは、今までよりも時間が合わなくなってしまいます」
『うん…』
106
❤︎
799
481
「本当は言いたくないんですけど…、これは最初に言っておかないといけないことなので…」
『うん…』
うん、としか返事ができない。
俺が心配しないように、前もって言ってくれている。
ドズルさんなりの配慮だと思った。
「…寂しいのは、ぼんさんだけじゃないですよ…僕だって…寂しいです」
『うん…分かってる』
「少しずつ…慣れていくしかありません…」
『うん…慣れていかなきゃね』
「一緒に頑張りましょう」
ドズルさんの優しい言葉が安心させてくれた気がした。
寂しがってばかりじゃいけない。
ドズルさんが頑張るって言っている…俺も頑張る…強くならなきゃ。
「実は、正直なところ…もう不安になってます」
『そうなの?』
不安と言ってはいるけど暗い声色ではなかった。照れてるような恥ずかしそうな…そんな声だった。
「はぁ…ぼんさんに会いたい」
『ふふっ…』
「抱きしめたいし…キスもしたいし…、それから…」
それから…の次の言葉に想像がつき、慌てて会話を遮る。
『ちょっと待って!それ以上は言わないで!!』
「どうしてですか?僕は、素直な気持ちを…」
『分かったから…!分かったから…』
困っていると、笑い声が聞こえてきた。
「ははっwぼんさんはやっぱり面白いなぁw」
『もぉ…揶揄わないでよ…』
言葉にされると恥ずかしくなってしまう。
今更…なんて思うけど、恥ずかしいものは恥ずかしい。
「….」
『….』
会話の後、2人共しばらく黙ったまま電話を切れずにいた。
この時間を終わらせたくない…。
きっと、ドズルさんも俺と同じ気持ちなんだろう。
『…電話、切らないとね』
「そうですよね…」
俺から話しを切り出す。
ここで電話を切らないと永遠に終わらないと思った。
『絶対、遊びに行くから。その時を楽しみにしてる』
「はい。僕も楽しみにしてます」
『予定立てれるようになったら言ってね。ちゃんと空けるから』
「はい」
『連絡待ってるね』
「はい。連絡します」
『じゃあ、またね』
「はい…また」
名残惜しかったけど、俺は電話を切った。
『…はぁ』
ため息を吐く。
『…頑張る…か』
明日から、隣にドズルさんがいない日々が始まる。
まだ、寂しい気持ちが癒えたわけではない。
けど、弱くいるつもりもない。
俺は俺なりに日々を過ごす…それだけ。
そう思う事にした。
コメント
2件
遠距離恋愛って……辛いですよね。でも声を聞くだけでも心が飛躍する気持ちがよく描かれていて、心がキューッとなります✨(つд⊂)