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「実は…本当は1/30にオープンだったのに、発注ミスで記念品のハンカチの日付が1/31になってしまっていたんです。
オーナーのミスだったので、従業員には1/31オープンだったと口裏を合わせるように言われました。
そして、1/30に1/31と書かれたハンカチを配ったんです。」
「なるほど…
発注ミスだった訳ですね?
となると?
あれれ?
1/31の一ノ瀬さんのアリバイが崩れましたね?」
証人の上田咲さんが下がった後、先生はさらに続けた。
「さて、近年は科学の発達により、かなり便利になりました。」
「弁論が的外れです!」
検察官が言う。
「認めます。
弁護人は事件と関連づけて話してください。」
「失礼しました。
つまり、街にあるカメラは防犯カメラだけではなく、車に取り付けられたドライブレコーダーもその機能を果たしている、と言う事です。
私は必死にあの時間、青山の裏路地の廃ビルの前を通った車を探しました。
すると、一台の車のドライブレコーダーに、一ノ瀬佳穂さん、あなたの姿が映っていたのです!
時刻は11時25分!
犯行時間の5分前です!」
先生は傍聴席に来ていた一ノ瀬佳穂さんに向かってそう言った。
こうして、この悲しい事件は幕を閉じた。
佐伯友子さんは大学に復学すると言って笑顔を見せていた。
♦︎♦︎♦︎
数日後…
車の中で、私は迫られていた。
「あっ、何ですか、その手は!
キスするって言ったじゃ無いですか!」
「いや…それは…」
「嘘つきはダメ弁護士の始まりですよー?」
「何ですかっ、その例えは!」
「綾乃、僕が嫌いなんですか…?」
「い、いや、そんな事…」
「じゃあ、キスしましょう?」
「で、でも…」
その時、私は宇賀神先生に抱き寄せられた。
宇賀神先生がわずかに顔を傾けて私の唇を攫っていく。
唇に柔らかな感触があった。
「せ、先生…っ!」
「もっと…
綾乃…」
先生は軽いキスを繰り返すと、自身の唇で私の唇をこじ開けた。
隙間から舌をにゃるりと差し込んでくる。
「ふぁっ…」
ディープなキスを繰り出され、私は目の前が真っ白になる。
先生の甘い舌は私の舌を絡め取り、弄ぶ。
「んっ…ふぅ…!」
は、激し…
先生は私の口内を貪るように舐めた。
先生が私の唇から舌を抜くと、銀色のよだれが糸を引いた。
先生はそれをも舐めとると、満足気な笑顔で私の唇を指でなぞった。
「エロ魔人…」
「僕がエロくなるのは、あなたにだけですよ。」
「おまけに嘘つき…」
「バレましたか…笑」
そして、その日も終わったのだった。