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え?最高かよ…✨ 初心者とは思えないっ!!書くのうますぎて森(((? 続きだす?✨
これはきっと、浮気になるのだろう。
いつからだったか、僕は想い人の浮気相手となり、放課後は毎日”あの人”の欲求発散道具として動くようになったのだ。こんなことになるまでの経緯を説明しよう。
数ヶ月前、僕は去年からずっと思い続けていた、寺坂琉真(てらさかりゅうま)を放課後教室に呼び出した。
「寺坂くん、僕寺坂くんのことが好きなんだ。恋愛的な意味で…。」
同性への告白。初めてのことじゃなかったけれど、僕は正直怖くて仕方なかった。今まで男の僕からの告白を受け入れてくれた人は誰1人としていなかった。それに、寺坂くんには付き合って半年経つ彼女もいる。受験生になる前に、想いだけ伝えようと思っただけだけど、それでも怖いものは怖いのだ。
しばらくの沈黙が続いた。喉の奥が段々とつっかえている感覚に涙が出そうになった瞬間、彼はついに口を開いた。
「セフレでもいい?」
…は?思わず声がこぼれ落ちてしまった。
「彼女がアセクシャルってやつでさ、ヤらせてくれるどころか手も繋げないのよ俺。」
だからってそれはおかしいでしょ。僕の気持ちなんて一切考えてないんだ。心の奥の恋情がすっかり冷めていくのがわかった。それどころか、寺坂くんに対しての憤慨の気持ちが芽を出した。口内がすっかり乾ききっていて、声を出しても形にならない。
「ごめん、やっぱりだめだよな。俺おかしくなっちゃったのかも。」
見たことのない、寺坂くんの歪んだ笑顔がそこにはあった。風前の灯のような表情。
それに僕は…。ナニがとは言わないけど、”たった”。僕は前屈みになりながら駆け寄り、思わず寺坂くんの硬い身体を抱き寄せてしまったんだ。