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【キャプション】
soくんって無理するの意味わかってなさそうよね。いや大丈夫!これって無理?違くない?ってなりそうなタイプというか。本当無理しないでね!
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《💫💜視点》
「…ストレスですね」
40分言っていた待ち時間は結局1時間を超え、受診結果が淡々と言い渡された。
「ここ最近ずっと気を張り詰めてたとかありませんか??おそらくそのせいで免疫力が」
うんちゃらかんちゃら。要するに疲れが溜まりそれがキャパを超えたからぶっ倒れたらしい。
((なるほど、ウィルスとかではなくて安心した))
メンバーに移すことはないと胸を撫で下ろす。しかし、隣にいるらいとの顔が暗くなったことが気掛かりで安心し切ることはできなかった。
気がつけ ば看護師さんが左手を触っていて湿布が貼られている。手もあざはできますけどおそらく骨はなんて説明してる声をボケーっと聞き流した。
「しばらくは安静にしておいてくださいね。お大事に」
そう言われてさらに奥のベットに寝かされた。腕に刺さった針に天井を見上げる。ポタポタと落ちる点滴に固い枕。変な感覚にふわふわとしだす。寝返りの打てない枕になんだか眠ることはできずじっと静かに天井を見つめていた。
((どうしてすぐ帰らなかったのだろうか。すぐ帰れば不調は気づかれなかった。倒れるなんてヘマしなかっただろうに。))
点滴の刺さる腕を見て沸々と思う。
((心配して欲しかったのだろうか自分は。))
情けない弱い心に苦笑いが漏れる。効率よく働けなかった自分の落ち度だ。リーダーといえどファミリーのみんなに比べちゃ新米、先輩方の方がよっぽど大変でいろんなことをこなしている。こっちは1つのことにいっぱいいっぱいでそれなのに、倒れるなんてヘマをした。相変わらずのポンコツぶりにやけに気持ちが沈む。
点滴を眺めて、ふと利き手に刺されていることに気づく。普通利き手とは逆に刺されるだろう点滴は、左腕を強打してしまったためか右腕に刺さっていた。
そんな点滴の側にはらいとがいて、ロゼは外だろうか?スマホを片手に静かにそこにいるのは新鮮だった。
((正直ロゼが付き添ってくれると思ってたし))
so「らいとー」
li「なに?」
so「……」
li「??」
迷惑をかけたことを謝りたい。いやただしゃべりたいだけなのか、とにかく静かな状況から脱したかった。喋る内容が決まらず頭の中がくるくると回る。
点滴の落ちる音とスマホのタップ音だけが響くこの空間が気まずくて思考が止まった。
so「あぁーもう、本当最低だね」
li「最高でーすって、何言わせてんねん。俺めっちゃかす野郎になるやろ笑」
いつものように眩しく笑うらいとに気まずさが霧散していく。よかった、笑った。らいとの暗い顔が晴れていく過程に胸が空いていった。
li「あのさ、」
so「??」
li 「あーなんやろ、」
so「??え、どうした?」
笑顔を引っ込ませて口を開いたらいとは、それっきり口をしきりに開閉させて、言葉に詰まり腕を組んで前を見つめていた。珍しい。言いたいことはスパッという熱い男だ。 言い淀むことは大抵ないのに。
そんなことを繰り返して数分、足音が近づいて聞こえてきた。
rz「心音、らいと」
優しく呟く声にそちらを見ればロゼだ。
rz「診察が終わったって看護師さんから聞いてさ。心音はどう?さっきよりはまし?しんどい?」
so「全然!ちょーまし!ありがとうな、ロゼ」 rz「そっかよかった。
……んで、らいとはどうしたの??難しい顔してさ」
so「さっきから唸ったまま固まってて」
しばらく唸っていたらいとはぴたっと音を止めて真っ直ぐとこちらを見つめてくる。なんだか動いちゃいけないようなそんな気がしてでも、気まずくて咄嗟にニコッと微笑んだ。
li「あのさ……
それやめん?」
静かな空間に特徴的な声が響いた。
li「いや、やめんは違うけど、こういう時にはやめてくれん」
so 「…なに、それって?」
らいとにしては珍しい遠回しな言い方に頭を悩ませる。ロゼは分かったのか少し微笑んでらいとをみていた。
li「無理に元気に見せんくてええから」
so「……」
li「……体調悪いんやったら悪いなりにもっと振る舞ってええと。俺ら力ばりあるし、優しいし、思いやりあるし、頼り甲斐はあると思っとる。
だから、、自分こと優先してくれや。俺らんためにって無理に笑顔浮かべたり、 何も言ってくれへんの普通に腹立つ」
少し怒りの混じったような低いトーンは重々しく病室に響いた。正論を叩きつけられて何も言えなくなった子供のように何も言葉が出てこなくて、なんだか泣きそうになった。
腑に落ちた感覚に申し訳なさが募る。 やっとらいとの顔が曇っていた理由が分かった気まずかった理由も。
そんな空気を一新する様に楽しそうに微笑む声が響く。優しい笑い声が空間に響く。らいともロゼにはキツく言えないみたいで、それを咎めることなく居心地悪そうにロゼを見ていた。
rz「らいとはさ、心音のこと心配だから言ってるんだよね。分かるよ、俺だってすごい肝が冷えたもんね
またこの話は後でするとしてさ、一旦心音は寝な?しんどいでしょ」
正直だいぶマシだし、眠たくもない。だがロゼの優しさだろうその言葉にずれた毛布をまたかけなおし今は逃げることにした。
so「…ごめん。らいと、ロゼ」
li「謝んな。俺の方がごめん。今ちゃうかった。」
顔を歪めたらいとはぱっと顔を上げて優しい表情を浮かべる。
li「心音、いらんこと考えんなや。
しんどいとか、気まずいとか、恥ずかしいとかそういうの全部共有してこそのメンバーやろ。楽しい感情だけじゃないと俺らは。
俺はもう家族同然やって思っとるから」
ずっと胸に入ってくる言葉に救われたようなモヤモヤが晴れた感覚を体感する。
so「…あっついな、お前は」
li「定評あるからな」
rz「さっすが、博多の男の子」
それから点滴が終わるまで静かな時間が流れた。たまにコソコソと喋る2人の声を聞きながら点滴を待つ時間は案外苦ではなく居心地がいいものだった。
li「ってかあの看護師ばりかわいくない?」
rz 「俺は医者の方がタイプかなぁ」
li「は?笑笑あれ男やろ、お前っ、」
いや、やっぱうるさいかも。
コメント
2件
らいちゃんわかってるぅぅぅ!! なんかもう全てが尊い(◜¬◝ ) お話ありがとうございます!!