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ぷち
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#命の選択
ぷち
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『彼等が死ぬか。私が死ぬか。』
〜Will you continue to die every day
or will you face Tomorrow?〜
※死ネタです。苦手な方は🔙お願いします。
ベリ主、ロノ主。それぞれの視点でお楽しみ下さい。
Day.15『シノノメ・ユーハン』
私はあの時、1度死んだ。
サルディス家の少佐『シノノメ・ユーハン』として。だからもう一度死ぬくらい大したことは無い。貴方を守って今度は主様の執事。
悪魔執事の『シノノメ・ユーハン』として死ぬ。
○月✕日 ユーハンと東の大地の故郷へ
『……父上、母上。村のみんな…。ちゃんとしたお墓を作れなくて申し訳ございません。今お墓を立てても天使により壊されてしまう。二度死なせるのは嫌です。』
ふわっ。
私はお花を手向ける。
『…平和な世界が訪れたら必ずお墓を作ります。そして、この私の故郷を再興させます。』
『ユーハン。』
『…主様。』
『1人にした方がいいと思って。しばらく声かけなかったの。ご家族へ挨拶は出来た?』
『えぇ。充分です。すみません、主様。付き合わせて頂いて。』
『ううん。いいの。』
私はユーハンの隣に座る。
『平和な世界、かぁ…いつか、いつか必ず来るよね。』
『はい。必ず。私と…執事のみなさんとそして、主様で天使を殲滅させましょう。平和な世界でも…』
ユーハンは私の手を握る。
『主様とずっと一緒にいたいです。』
『ユーハン…。』
その願いは……叶わないと分かってる。だけど、もう少しだけ、もがき続けていたい。この
儚い時間を。
終わりの時間まで、少しだけ。
ヴーヴー!ヴーヴー!
『天使の警報……主様、ここを離れましょう。急いで東の大地の中央に戻らねば……。』
『…いいよ。行かなくて。』
『え……?』
『人もいない、2人きりの場所で死を迎える。これほどハッピーエンドはないと思わない?』
『何をいって……』
『……これからユーハンは私を庇って死ぬの。』
『!!どうして、主様……っ。』
『今日必ず執事が死ぬの。ほんとは今日私が死ぬはずなのに。それを庇って死ぬの。1人ずつ。昨日はハナマル、一昨日はフルーレ、その前はラト、その前はミヤジ…未来は変えられないんだよ。もう庇わないで、私はもう何度も死んでるの。』
バサッ。バサッ。
『ちょうどいいところに会ったな。悪魔執事の主。』
『スローン…っ。主様!悪魔の力の解放をお願いします!』
『ユーハンは逃げて、私が死んで正しい未来に導くから。』
『そんなこと、死んでも致しません。』
『……全部知ってるんでしょ。隠してるふり。もういいよ。疲れたでしょ。』
そんな、そんな顔、させたいわけじゃない。
ただ私は貴方を――。
数年前――ユーハンが処刑される日に遡る。
『ユーハンを助けに来たんだよ。』
『私を…?』
『死なせないよ。ユーハン。悪魔執事として生きて。ユーハン。』
『っ…! 』
ただ、救いたい…それだけなのに――!!
『繰り返されるトリガーは私か、執事の死。
それがいつしか…どっちも死なないと繰り返されなくなったの。歪んでしまった世界で生きているのは辛いだけだよ。天使に殺されることが…このループのトリガー。だけど、もう終わりにしよう。ユーハン。』
私はスローンに向かい歩いていく。
嫌だ、嫌だ嫌だ――!
主様を失い、生きていくなんてそんなの――!!
グシャッ……!!
『…!!』
『耐えられ、ません…。』
ドサッ。
ユーハンは血を吐きながらその場に倒れた。
『ゆー…はん…』
『私だけではありません…貴方のことを…大切だと思う執事は…沢山いるのですよ。だから…貴方を死なせたりなんて…しませんよ…。』
『チッ。余計なことを……まぁいい、ここで死ね。悪魔執事の主。』
『……。』
私はユーハンの剣を抜く。
『貴方に殺されるくらいなら…死んだ方がマシよ。』
震える手で首を切る。
ザシュッ
『あ、るじ、さま……っ。』
『…はん…ゆーはん…またね…』
お互目を合わせ、そのまま目を閉じる。
『後、4人…。テディさん、ベレン、クロウザーさん、そして…ムーちゃん。これが終われば主様を助けられる。主様のことを…助けられるんです。後少し……あと少しで――』
次回
Day.16『テディ・ブラウン』
コメント
3件
ユーハァーン!そうだよね1回死んでいるんだよね サルディス家のシノノメ・ユーハンで…嫌だァ 残り何人か教えてくださり、ありがとうございます! どうなるんだろう...投稿ありがとうございます! 残りも頑張ってください!
読了しました。ユーハンの故郷での墓参りから、あの結末まで……「未来は変えられない」と知りながら、それでも主様を守り抜こうとするユーハンの執着が胸に刺さりました。特に「私だけではありません…貴方のことを大切だと思う執事は沢山いる」という台詞、あれが全てだなと。自分を犠牲にしてでも主様を生かそうとする執事たちの想いと、それを知りながらも「死なせない」と抗う主様のループ、どちらも正しくて切ない。次はテディさんか……もう覚悟しておきます。