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こ の 世 界 に は「 怪 物 」が 出 る 。
誰 が 、い つ 、ど こ で 、何 の 為 か も 解 ら な い 、摩 訶 不 思 議 な 生 命 体 。
人 々 を 喰 い 、人 々 に 寄 生 し て は、ま た 増 殖 し て い く
軟 体 生 物 の よ う な 真 っ 黒 な 巨 体 。
特 に 自 殺 願 望 や 心 の ど こ か に 闇 を 抱 え る 人 物 に 多 く 蔓 延 る 。
世 界 は 絶 望 に 満 ち て い る こ と を 示 す よ う に 。
そ ん な 中 、多 く の 人 々 に 寄 生 し た 生 命 体 を 倒 す 、
こ れ ま た 素 性 も 何 も 分 か ら な い 人 物 が 現 れ た 。
そ の 人 物 は 現 れ て は 消 え 、ま た 現 れ て は 消 え る 。
誰 も 知 る よ し も な い の だ 。
僕は中高一貫校中学一年の間素 結成(ましろ ゆいな)。唯の高校生。
その以上もそれ以下もない。運動能力、成績も一番でもない。特に取り留めのない生徒にすぎない。
別に病んでるわけでもないし、好きなものも嫌いなものもない。いわゆる普通のモブ枠。
そんな僕は今日、出会ってしまった。「魔法少女」に。
アジア人では素肌ではありえない美白肌、生粋の二重に長いまつ毛、少し尖った耳、金髪でふりふりのスカート。
そして手にはバット、と奇抜だが、間違いなく魔法少女だろう。この人が、「怪物」を倒す名も知らぬ人物なのだろう。
その少女はバッドを片手に持ち、まさしく根源であろう「怪物」を倒そうとしていた。
少女の横に白い光の精霊がいて、彼女にこう囁く。
「メイ!怯んでる今のうちよ!」
「あぁ!」
そう言って少女はバットを怪物に鉄拳のように振り下ろすと、怪物は一瞬で塵となって消えていった。
「あ、あの…助けていただきありがとうございます…お二人…さん?」
「? 俺しかいないが?」
「え?じゃぁ、あの精霊は?」
「あてぃしのことが見えるんだね?」
その白い精霊は僕に近づいて、
「君も、魔法少年にならない?」
「…え?」
一瞬で頭がフリーズした。何?魔法少年って…。
だってこの人は、ふりふりのスカートで、可愛い顔で…。
「まぁ、急に言われても困るよね」
「え、いや、そういうことじゃなくt」
「とりあえず明日、君の学校の屋上に来なよ!詳しいことはそこで!」
「あ、ちょっと!?」
そう言って二人とも消えてしまっていた。まさかとは思うが、あの魔法少女?も男性なのか……?