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結局何も分からないまま、次の日になり学校に来た。
別に学校は楽しくも何ともない。
普段から空気みたいな存在だし、存在価値も何も感じたことない。
一部の先生にも認知されてないくらいだからね。
僕は廊下側の席。
廊下の人達の話し声が聞こえてきてうるさい。
そして…一番嫌いなやつもいる。
「お~、おはようマサ!」
「チッ…朝からうっせぇな。」
この態度の悪すぎる生徒は鳴咲 允(なるさき まさ)…先輩。
高校二年で学校一の不良で五月蝿い。
バチバチピアスに金髪って気持ち悪い。
体に悪いのにさ…、超絶校則違反ばっかりなのに誰も注意しない。いや、注意しても無駄なのか。
そのくせ美形で女子にモテる。世の中は理不尽だ。
「おいマサ!もう授業始まるぞ!早く教室に戻って席に座らんか!?」
「…」
全く、、、問題児を対応する生徒会も大変だなぁと、しみじみ思った。
授業は難なく終わり、放課後になった。
おそらく屋上に行くのは学校案内以来だろう。
屋上には鍵がかかっていなくて、ドアは少しさびた鉄の香りがした。重いドアを開ければ、そこは絶景。
この学校の名物の一つでもある。
そんな屋上に一人の生徒、鳴咲先輩だ。なんでここに、普段は授業が終わったらすぐ帰るのに。
彼はそんな僕に気づいてこっちに振り返って、そして歩み寄ってきた。
まずい、面倒ごとには関わりたくない主義の僕にとって絶体絶命すぎる。殴られる覚悟を持って目を瞑った。
「…悪ぃ、怖がらせちまった…。」
「…え。」