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いるまちゃんから電話がかかってきた
「どうしたの?いるまちゃん」
「その……」
間でわかった
俺はいるまちゃんのらんらんへの思いを唯一聞いてる
メンバー間でも俺しか知らない
「そっか…がんばっn」
「付き合っちゃった……」
……
「はえ?」
思いがけない返答で、出たことない声が出た
「つ、つきあったの??」
「うん……」
「多分、気使ってくれてるんだろうけど…」
「今日、一緒に映画見たりしてきた…///」
いやガッツリ……
「……いや、完全にデートじゃん、それ」
電話の向こうで、いるまちゃんが小さく笑った。
「うん……そうなんだけどさ……」
「……で?」
「……なにが?」
「いや、“付き合った”って報告してきて、
そのあと映画見ましたで終わりは雑じゃない?笑」
「何かあるんじゃないの?」
「…すちこわい……」
「当たってたんかい笑」
少し間が空く
たぶん、向こうで深呼吸してるのがなんとなく分かった。
「……らんはさ」
「うん」
「多分、俺の事好きじゃないよ」
「……」
その一言で、だいたい全部伝わった
「でも、好きじゃなかったら、なにか思わなかったら付き合うなんて言わないよ」
「……いや、らんは優しいから」
「多分、亀裂とか考えてんじゃないかなって笑」
また少し沈黙
俺も、正直思っていたこと
今のいるまちゃんにかける言葉が、俺には見つからなかった
「……俺の自己満だけど」
「でも、付き合おって言われて、嬉しいって思ったのも事実だし」
「…もう少しだけ、幸せ感じて終わりにするよ」
「……え」
「だから、すちもありがとな」
「こんな話、ずっと聞いてくれて…笑」
「いるまちゃん……」
用意してきた言葉…
大丈夫だよも
心配しないでも
なんにも、
俺の口から出なかった
言葉が詰まった
何も言えなかった
間が空いて、唯一出た言葉
「…でもさ」
「うん」
「ちゃんと今幸せそうなのは、声で分かる」
「……ばれてる?」
「ばれてる」
「だから」
また、少しだけ間を置いて
「今は、何も考えないで、…… 」
また言葉が詰まった
「……ありがとなすち」
「うん…」
「よし!」
「じゃー撮影行こうぜ!」
「切り替えねーと!」
「……うん」
頑張って元気を装ってる
電話越しでもわかった
何故か俺は、少しだけ怒りが湧いた
いるまちゃんが本当に悩んでたのも知ってる
申し訳なさそうに泣いてたのだって
らんらんのことほんとにちゃんと好きなのも
昔のことも、話してもらったから、
わかってる
だからこそ
少しでも適当な気持ちで付き合おうなんて言ったのであれば
俺はほんとに
らんらんが許せなくなるかもしれない……