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ケヌキといく丸が乗り込んだトラックは
トマト宅急便南方行きだった。
「相変わらず即昼寝は信じられん。犬は昼寝動物だったのか?」
いく丸は赤いポーチを腹の上に抱えて寝ていた。
トマト宅急便のトラックは高速道路を南に向かって走っていた。
「それにしてもスピードが速いな、それに信号機もない。」
トラックが急ブレーキをかけて止まった。
ケヌキといく丸は荷台の中で吹き飛んだ。
「あぶねーじゃねーか、急に止まるなよ!」
「オイラは頭をぶつけたじょ〜!」
「いく丸起きたか、外を偵察してこいよ。
俺は見つかったらヤバイからな。」
いく丸はトラックの荷台から降りて前の運転席に行った。
「あ、あのヤローやっぱりタヌキを売りやがったな。」
ケヌキは荷台から降りて道路脇の草むらに逃げ込んだ。