ケヌキはひたすら草むらの中を走り続けた。
「なんだ、この臭いは?それに変な音までしているぞぉ?」
“ザブ〜ン〜ザザ〜、ザブ〜ン”
草むらを抜けたケヌキの目に映ったものは・・・
「おおぉ〜大きな池だ!!」
タヌキエリアは山間部のため海をみたことがない。
「それにしても水面が動いているのはなんで?この大根の塩漬けみたいな臭いは?」
「お~いケヌキ無事だったか?」
海辺にあるパラソルの下でいく丸が手を振っていた。
「あのな〜毎回わかってはいるが売るなよな!」
「ほぉ~タヌキ売りのいく丸だじょ!」
「へぇ~マッチ売りの少女じゃね〜よな。
それになんだ大きな帽子にサングラス?」
いく丸はセレブ大人気のキャプリーヌタイプの麦わら帽子にレイバンのサングラスをかけていた。
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