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透楽※お知らせ必読願います
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◆相変わらず恋人未満設定◆
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雑誌撮影の現場。
女性スタッフが仁人に言った。
「吉田さんって、ほんと空気柔らかいですよね。一緒にいると安心するというか…」
仁人は急な話題に驚きながら、それでも否定するのもどうかと思い少し照れながら笑った。
「あ、ありがとうございます」
勇人は近くでその会話を聞いていた。
衣装の最終調整をしているため二人の姿をまじまじと見ることはできないが、どんな雰囲気で会話をしているのかは察することができる。
きっと仁人は照れて、耳をほんのり赤くしているだろう。
スタッフはその後も業務上の話をいくつかしているようだったが、聞こえてくる相槌は短い。
無意識なのかもしれないが会話の合間にちょこちょこと仁人を褒める内容が盛り込まれていて、仁人の反応が気になって仕方がなかった。
それでも勇人は努めて冷静を装い表情を変えなかった。
しかし、胸の奥が少しだけ冷たくなるのを感じていた。
仁人に感じている“安心感”は俺だけのものじゃない。
その当たり前の事実が、勇人の胸に静かに刺さる。
衣装調整が終わったころ、ちょうどスタッフと話し終えたのを確認して、勇人はそっと仁人の隣に立った。
仁人は気配を感じて勇人を見ると、勇人は微笑んだ。
「仁人、次のカット一緒に確認しよ」
声は優しい。
でも、その優しさの奥にある “微かな嫉妬” を仁人は感じ取った。
仁人は周りにバレないよう勇人の袖をそっと掴む。
「勇人…大丈夫」
勇人は少し驚いたように目を丸くするが、仁人は続ける。
「俺、勇人の隣が一番落ち着くから」
その言葉に、勇人の胸が甘く締めつけられる。
言った本人の耳が少し赤くなっているのに気づいて、嫉妬が溶けていくのを感じた。
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楽屋。
勇人が太智といつも通り楽しそうに話している。
塩﨑が冗談を言い、勇人が声を出して笑う。
その笑顔は柔らかくて、仁人が大好きな笑顔だった。
しかし仁人はその笑顔を見て、胸が少しだけ痛くなる。
勇人の笑顔を俺だけのものにしたい訳じゃない。
でも、欲を言っていいなら、俺の前で一番笑ってほしい。
仁人は自分の胸のざわつきに戸惑う。
「…俺、嫉妬してんの?」
自分でも意外なほど、その感情は静かで、甘くて、切なかった。
勇人がふと仁人を見る。
視線がぶつかり思わず仁人は目を逸らす。
それでも勇人はすぐに気づいた。
「仁人、どした?」
仁人は首を横に振る。
「なんでもない」
でも声が少しだけ沈んでいるようだ。
勇人は自然と仁人の隣に座った。
「なぁ…俺のこと、見てた?」
その言葉に仁人は少し赤くなる。
あまりにもストレートに問われてしまい、嘘をつく余裕なんてなかった。
「…見てたよ」
勇人は仁人に言葉を聞いて優しく微笑む。
その微笑みが、仁人の胸の痛みを甘く溶かしていった。
end
コメント
1件
「恋人未満」という設定に、互いの嫉妬が静かに、でも確かに描かれていて胸がじんわりしました。勇人が仁人の“安心感”が自分だけのものじゃないと気づく場面、仁人が勇人の笑顔を「一番自分に見せてほしい」と願う場面——どちらも相手を想うがゆえの切なさが滲んでいて、感情の温度がすごくリアル。最後に勇人が「見てた?」とストレートに聞くところ、仁人が素直に「見てたよ」と答えるところ、お互いをちゃんと見ているからこそ成立する関係だなあと感じました。