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連載の準備が掛かりそうなので一旦別の話を書きます!
青桃のblです!
今回、🤪くん目線です。
では、どうぞ〜。
俺はすごく幸せなやつだと思う。零番街で最高の仲間に出会って、この国を平和にするために走り回って。
何より美人で可愛い恋人と笑い合えて。
コンコン
「邪魔するで〜!ないこ、今から出かけやん?今日たしか休みやろ?久しぶりにデートしよ?」
「あ〜、ごめん……俺予定入っちゃってて。」
悲しそうに君はつぶやく。そんな顔させたかった訳ちゃうのに。
「予定入ってしまったんならしゃあないわ、また今度行こな!」
ないこの桃色の髪を優しく撫でると、ないこは幸せそうに笑って、しばらくしてから首を縦に降った。
ないこと少し話した後に俺は組織の共同スペースに戻った。
「やっほ〜まろも今日、休みなの?」
共同スペースに入った瞬間、赤い髪を揺らしてりうらは問いかけてきた。
「そう、だからないことゆっくりしようと思ったけどないこ予定あるみたいで無理やった……」
俺がそう呟くとりうらは不思議そうな顔をした。
「え?ないくん今日、休みじゃなかったけ?さっきボスのところに行って休みの人教えてもらったけどないくんも休みだって」
なんでそこまで知ってんねんとツッコミたかったが一旦その思いを抑えた。
すると、ガチャッと扉の開く音が聞こえた。
「お?まろちゃんとりうちゃんやん!」
満面の笑顔で白い髪を揺らしながらこっちに初兎はやってきた。
「仕事をさっきまでしてたんやけどさ〜コレ見て」
そう言って初兎は紙を見せてきた。
「最近さ、アヘンの取り締まりを強めたやん?で、ここしばらくアヘンの使用者は減ってたんやけど急にアヘンの使用者が急増しててさ」
「普通に俺らの組織がしっかりと取り締まることができてないだけやないんか?」
「そう思ってさ、ボスにだけ言ってさ悠くんといむくんと一緒に港の方を見張ってたんやけど港町のほうに全くアヘンを運んでるような船が無かったんよな……」
「なるほど……、また、6人で集まった時にでも会議するほうがええかもな……」
その話は一旦置いといて、しばらくの間初兎とりうらと話していた。
すると、玄関の方からドタドタと足音が聞こえた。
「たっだいまぁ〜!初兎ちゃん僕疲れた〜」
「うおっ!?いむくんびっくりした〜」
水色頭が帰ってきたと思ったらその後ろからアニキもやってきた。
「ただいま、最近アヘンの使用者が多すぎるわ……」
そう愚痴をこぼすアニキ。
「アニキ、おつかれ〜その事なんやけどさ〜」
アニキに話しかけようとした瞬間だった。
「お前!これはアヘンだぞ!なんで持ってる!それもこんなに大量に!」
外からそんな声が聞こえた。
「え?アヘン?」
まさか零番街にアヘンを持っているやつがいると思ってなかったのだろうほとけが素っ頓狂な声をあげた。
組織の中にアヘンを流通させるやつがおったんか。
零番街のやつは当番制で見回りに出るからその日にアヘンを受け取ればアヘンはゲットできるし。休みの時に配り回ることもできる。
この組織を裏切った裏切り者にはちゃんと罰を与えるべきだ。
せっかくなら裏切り者の顔見とこうと思って、俺たちは声の聞こえた方に向かった。
「こいつを抑えろ!」
「……っ!はな、せ!」
その声は聞き覚えのあるものだった。
優しくて心地よい低さの声。
俺がずっとそばで聞いてたいくらい好きだった声。
信じられない。
嘘だ……。
嘘だ、嘘だ……。
冗談だって言ってくれ。
「ない、こ……?」
するとないこはこっちにゆっくりと顔を向けた。
「ア、ハハ……バレちゃったか……」
乾いた笑い声をこぼすないこ。
「う、嘘だよね、ないちゃん……?」
「ないちゃん!なんか言ってや!」
「……うん、嘘じゃないよ俺が裏切った」
「う、そ……」
「ほんとだよ」
子供組の質問に静かにないこは答えた。
俺だって未だに信じられない。
裏切り者が待つ未来はただ1つ『死』だけだ。
「……ないこはなんとも思わんかったんか?この国がどんどん壊れていくのを見て」
アニキの言葉を聞いてないこは狂ったような笑みを浮かべて言った。
「フフッ♪……アニキ何言ってんの?俺はこの国が壊れたなんて思ってないよ?ただ新しく生まれ変わるために地盤を作り直してるだけだよ?」
「…アヘンでか?」
「うん、ちょうどアヘンが流行ってて都合が良かったし」
「……そうか」
「ところでさ〜ずっとそこに突っ立ってる恋人さんさ〜」
「……な、に」
急に呼ばれてびっくりした。
でも、ないこは前みたいにまろとは言ってくれなかった。
「俺、たっくさんの人に押さえつけられて痛いんだけどっ!恋人さん助けて〜」
「……っ!」
助けたかった、でももうないこの目には俺は写ってなくて、彼には何が見えてるのか分からなかった。
「……チッ、こんなときに役に立たないのかよ」
そう、静かに吐き捨てられた言葉。
それで確信した。ないことは本当の恋人関係になれてなかったのだと。
「何?落ち込んでんの?俺からの愛がなかったくらいで?ねえ?俺のこと憎い?早く消えて欲しい?どんな風に思ってるの?俺バカだからわかんないや!でも、騙される方も悪いんだよ?その俯いてる顔を見せてよ!」
なんで、こんなふうになってしまったんやろ……。
俺がダメやったんかな?
それともないこが何かに悩んでいた?
何も出来なかった俺に腹が立つ。
悔しい、悔しい、悔しい……。
でも、まだ好きだからだろうか彼の言うことを聞いて俺は顔を上げた。
すると一瞬驚いたような顔をないこはした。
「ふーん……そんな顔するんだ」
つまんなそうに言葉をつぶやくないこの前にボスが現れた。
「ないこくん、君みたいな優秀な子を無くすのは非常に残念だよ」
「優秀なんて、優秀だったらこんなことしてないっすよ」
「それもそうだね……。言い残すことはあるかい?」
ボスはないこに問いながら銃を構えた。
「そうだな…この国を変えれなかったことは残念だったけど、この国を愛してるし感謝はしてるよ」
するとないこは満面の笑顔で言った。
「騙されてくれてありがとう♪」
その言葉を最後にバンッと銃声が響いた。
倒れるないこを見るのは辛かった。
だけど、最後の最後まで彼は美しかった。
ないこが死んでから俺は誰とも話せなかった。
口を開くと泣いてしまいそうだったから。
仕事以外で外にも出ることもなくなった。
今日は仕事で見回りのために外に出た。
すると住民のおじさんに声をかけられた。
「そこの兄ちゃん、なんかあったんか?そんな死んだような顔して」
寄り添って話を聞いてくれる人がいると俺はすがってしまう。
「……恋人が、死んだんです」
おじさんは目を見開いた。
「それはお気の毒に……。…アンタにこれをやるよ」
手のひらに小さな袋を載せてきた。
「?これは?」
おじさんはニヤリと笑って言った。
「刻み煙草だよ、お前さん煙管持ってるみたいだし」
そう言いながら俺の持っていた煙管に指をさした。
ないこが昔くれた煙管。
ビジュアル的になんか良くない?とか言って貰ったが1度も使ったことがなかった。
初めてだったが、煙草を吸ってみようと思った。
「… ありがとうございます」
「ええってことよ!生きていくには助け合いが大事や!」
そう言ってガハハと大きな声でおじさんは笑った。
「まぁ、また何かあったらここに来な、俺はよくここにいるからよ」
その優しさに俺は泣くのを我慢してその場を去った。
組織内の自分の部屋に戻り俺は貰ったたばこを吸った。
すると、心から快楽がやってきた。
目の前には恋人がいて、笑いかけてくれた。
ないこは死んでなかった。
生きてたんだ。
この前の残酷なことは夢だったんだ。
それなら、夢みたいにならないようにずっとないこのそばに居よう。
いつしか、仕事を放置してまでないこのそばにいるようになった。
しばらくして、突然ないこが消えた。
そこで気付いた。おじさんがくれたのは煙草ではなくアヘンだったのだと。
でも、俺はあの快楽が忘れられず、また、アヘンが入った袋に手を伸ばした。
ありがとうこざいました!
次、🍣ちゃん目線も出します!
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