⚠️捏造あります。
⚠️99night in the forestのカルティスト(赤)✖️フェアリーです。
⚠️純愛モノです。
⚠️最初にプレイヤーが死ぬ描写あります。
頭に矢を発射し、撃ち抜く。
キャンプに残っていた者どもは全員始末し、火も消した。
少しは骨のある奴だと思って警戒していたが、全くそんなことはなく、呆気なく殺せた。
「ふう…」
深くため息をつく。
仲間に声をかけて、帰路につく。
途中でペルトトレーダーがいることに気づいた。遠くの方で誰かと話している。近くには4メートル以上ありそうな 大きなキノコ、耕された土には花が植えられている。花好きな奴なんだろうなと思って、何も気に留めずその場を後にしようとした。
しかしペルトトレーダーの話し相手が視界に入ってしまった。
思わず息を呑んだ。
ハリのある肌、艶のあるブランドの髪、優しい笑顔、淡い色の蝶の羽
彼女は間違いなく天使に匹敵するほど美しかった。
この森に妖精がいることは知っていたが、まさかあんなに美しいとは。
「おい、大丈夫か?」
「ッあ、?あぁ…大丈夫だ…」
見惚れて動けなかったらしく、仲間に揺さぶられ声をかけられてようやく我に帰った。
なんとなく、これ以上彼女を視界に入れていたら俺自身がどうにかなってしまいそうだったから足早に拠点へ戻った。
その晩はどうにも眠れない。目を閉じるたび、瞼の裏に彼女の姿が映し出される。彼女のことを考えるたび顔が熱くなるし、心臓の鼓動も早まる。
この感情は一体何だ?
「ふうん、お前にしては珍しいな。」
あまりにも眠れないので仲間に相談することにした。
彼は俺より年上のモーニングスター使い、生きている年数も教団にいる年数も俺より長い。より多くの人生経験を積んでいるだろうから、何か助言を求めて彼に相談したのだ。
「おかしいんだ…四六時中彼女の存在が頭から離れない…」
俺がそう打ち明けると、彼は少し考える素振りを見せた後、くすくす笑って
「それは恋だな。」
と、言った。
「恋…?」
「そう、恋。存在自体は知ってるだろ?」
恋。自分でない誰か他や人を好きになること。
不思議な感覚だ。今までこんなことはなかった。
「しかし、色恋沙汰に興味なかったお前もついに恋かぁ…ふふ、感慨深いな。」
「何がおかしいんだ…」
「すまんすまん。」
彼はふくれる俺を穏やかに笑って、マグカップに入ったホットミルクを出してくれた。
「俺もなぁ、ここに来る前に何回も恋したことあったんだ。あまり良い終わり方はしなかったがな。」
ま、人生ってのはそんなもんさ。そう言って彼はこんな夜中にコーヒーを飲んだ。
言いたいことはいくつかあったが、ホットミルクとともに食道に流し込んだ。
「しかしな、お前も災難だな。あの妖精はあまり俺たちのことが好きじゃないんだ。」
「え?」
「この教団に良い印象は持っていないんだなぁ、彼女は。この前、ハロウィンでお菓子をもらいに行った奴らがキャンディーをぶつけられたらしいし。」
俺が思っている以上に彼女は敵対的なのかもしれない。もしかしたら近づかれることも好まないかもしれない。しかし…
「…何をしたら彼女は喜ぶだろうか…」
やはり、お近づきになりたい。
彼は少し黙ったのち、穏やかな笑みを見せた。
「あの妖精は花が好きなんだ。綺麗な花を育てるのも、貰うのも好き。この前見たからな、情報源には自信があるぞ。」
「花…」
彼に礼を言って部屋を出た。自室に戻り、ベッドに横になる。
明日、外に出る機会があるはずだ。素敵な花を見つけたら、彼女に持っていくとしよう。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!