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🐙「どういうこと…?」
星導はアジトから追い出されてから自分の家に帰った。それから痛む体を我慢しながらずっと考えていた。なぜあんなに責められたのか。そういえばライが邪魔してきたと言っていた。邪魔した覚えはないが、今日はなぜかみんな毒の攻撃に全く気づいていないようだった。そこである考えに至った。もしかしたらあの攻撃はみんなに見えていなかったのかもしれない、と。そう考えると俺はただなぜか戦い中に触手を伸ばしてきてるやつでしかない。リトが避けていたからみんなも見えているもんだと思っていた。でもなんでリトは避けれたの?もしかしたらきりんちゃんが教えていたのかもしれない。俺は変身するとタコになる。だから人や人狼では感じられない攻撃が見えていたのかもしれない。そういえばディティカの3人ともオトモ連れてなかったし。そのことを伝えようとスマホを開く。
事情を知れば許してくれるかもしれない。
そんな思いは、かき消された。連絡がつかない。誰に送っても。事情を伝える機会すら絶たれてしまった。
ズキッッ
触手も体の一部だ。変身をといたら痛みは消えず別のとこで発生する。みんなが避けない分星導は毒の攻撃を受けていた。普通の人では耐えられないが、星導は普通ではないので耐えられないことはない。だが今回は別だ。みんなを庇うために綺麗に受け流せたものもあればぐっさり受けてしまった攻撃の数も多い。医療班に連絡しなければっ…
だが医療班に連絡するための手段であるヒーロー用の携帯をアジトの方に置いてきてしまった。自分の普通の携帯ではヒーロー用の医療班には連絡することができない。以前、一般人がそちらの方に連絡が集まってしまったからだ。救急を呼ぶわけには行かない。ただでさえ普通の人間ではない星導なのに、この毒はKOZAKA-C特有のの毒だ。
我慢するしかないのか…汗をたらしながら堪える。いずれ慣れて痛みも消えるだろう。そしてみんなと連絡もつくようになるだろう。大丈夫だと根拠のないことをぶつぶつ言いながら痛みに耐えていた。
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一週間後、本部から星導以外の7人に出撃命令が下った。
大量にいるKOZAKA-Cを見て星導と揉めたあの日と似たようなものを7人は感じていた。
🤝「ねぇそろそろるべくん復活する?体調大丈夫かな、、」
みんなは佐伯は気を使いそうだから、星導は体調が悪いから休んでいるんだという風に伝えていた。
👻「いいよあいつのことは、あいつがいない方が楽だろ」
🤝「ロウくん…?」
そんなことを喋っているとウェンが急に倒れた。
🦖「うあっっ…んぐっ…はぁ…いってぇ…なんで…?」
ウェンのもとにある程度敵を片付けた佐伯が駆け寄った
🤝「ウェンくん!大丈夫!?何にやられたの!?」
あわあわしながら医療班に連絡し、状況を把握しようと試みるも声が途切れる。佐伯も見えない何かにやられた。
🤝「いでぇえええ!どっから攻撃されたんだ!」
その声を聞いてみんなは周りを警戒したがどこにも攻撃してきたようなやつがいない。だが、今日はちゃんと連れてきていたオトモたちが何かを伝えようと焦っている。小柳はオトモから説明を聞きみんなに伝える。
👻「俺らには見えないらしいが透明化したやつが毒で攻撃しているらしい!オトモたちは見えてるらしいからオトモに警戒してもらいつつ他の敵を倒すぞ!透明なやつはその後だ!」
💡「分かった!医療班には解毒剤を持ってきてもらうように手配するね!」
それからみんなは見えない敵に警戒しながらウェンとイッテツを守るように戦った。敵はほぼ倒せたがマナも見えない敵によってうごけなくなってしまった。
ついに見えない敵との対決だ。オトモにどこにいるのか指示をだしてもらいながら戦うが、言われたところに剣を振っても空振り、次を予測してハンマーを振り下ろしても倒した感覚を感じられなかった。体力がどんどん削られていく。はぁはぁと、警戒しながら息を整えようと体を上下させて構えていると上を何かが通った。
オトモの指示する方向に星導のオトモがいた。星導のオトモは泣きながら何かと戦っていた。
👻「なんで、あいつのオトモが…?」
そう言っていると、みんなのオトモは一斉にその方向に向かって飛んでいった。すると、おそらく見えていなかった毒を放つ敵の姿が見えてきた。
敵「くそっどけっっ鬱陶しい!!」
みんな「あいつが見えない敵の正体!!」
いつものKOZAKA-Cより大きかった。おそらく知能があり、普段より敵が多かったのはこいつが指揮をとっていたのだろう。
敵「今日は触手のやつがいないからやれると思ったのに!!!くそっ邪魔だなんだこいつら!」
🥷「タコがなんか関係あるのか?」
この敵は会話ができるようで、星導のことを知っているようだった。あいつやっぱなんかあるのかよと思ったその時敵から返答が返ってきた。
敵「この間はそのタコとやらはなぜかオレが見えるしお前らに向けた攻撃は触手で守られるしよ、そう今くらってるあんた猫っぽいあんたはやれると思ったんだがぎりぎりでタコが邪魔しやがって…ぐあーーーイライラする」
🤝「やっぱるべくんは押した理由があったんだね、、はやく会ってお礼言いたいよ」
青ざめながら意識をなんとか保つ佐伯がぽつりと言った。するとその声を聞いた敵はニヤニヤしながら言った
敵「あ、やっぱり会えないような状況なんだー(笑)さすがにあんなにいっぱいの毒をくらって生きてる訳ないよね(笑)だって人だったら一回で死ぬ量の毒だしね!だから今日いなかったのかーイライラしてたけど殺れたんなら良かったぁー!!!!!」
一回で死ぬ量。それを聞いてみんなは固まった。はやく戦いを終わらせて3人に解毒剤を飲ませないと。それから、星導は…?
みんなはヒーロー用の携帯を星導が忘れていったことを知っていた。だが、任務行かせないのだから必要ないでしょ、と気に留めていなかった。
みんなを守ってくれていた星導。毒をくらっているのにおそらく治療を受けていない星導。そんな状況に追いやってしまった俺たち。
オトモの声で気づいた。敵はまた逃げようとしている。だが姿が見えている今簡単に倒すことができる。みんなは一斉にその敵に向かって攻撃し、倒した。周りに少し残っていた敵はひいていった。敵は倒すことができたが、みんなは喜ぶことができなかった。