TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

霊夢︰【砂消病】朝目覚めれば、いつも通り、縁側から太陽の光が差し込んできた。

いつも通りの朝、いつも通りの服。普段変わりないな。

そんな日々は、何年も、何年も続くと思っていた。

ある日の昼間、人里の人間が1人、神社を訪れた。

「体の皮膚が溶けてきている」

「動きがかなり鈍くなった」

「みんなからきずかれにくくなった」

恐ろしく思える病の報告が相次いだ。

最近、幻想郷では、「幻想症」というものが流行っている。風邪とも思えぬ重い症状が現れるのだ。最悪、死に至る可能性があると言う。

自分はまだ幻想症にはなっていなかった。ならなくていい。なった時のことを思うと、とても恐ろしくなる。

しかし、ある日の事。

鏡で自分を見た。とても、とても。その時は、人生で感じたことの無い寒気に襲われた。自分の手が、着々と砂のように崩れていた。布団の近くに、砂後のようなものは無い。自然的に消えていっている。

このまま放置していると、自分自身、全て消えてしまう

どうにかしないと

助けて

今まで助けてなんて、ほぼ思ったことは無い。

どうすればいいのだろう

幻想症の治療法は見つかっていない。治療法が見つかっていない今、幻想症にかかってしまうと、もう終わり。自分が死んでしまうのを待つのみだ

でも、死にたくない。まだ、生きたい。

何とかして、治療法を見つけないと。

そんなことを思っていると、1人の金髪の少女が現れた

「おい、霊夢?鏡を見ているなんて、お前にも乙女心があるんだな」

「身だしなみのことじゃない。大変なの。命にとっても関わること。」

「え?一体、お前の身に何があったんだよ」

「私の手が、砂のようにちっていってる。このままにしていたら、私自身砂になって消えてしまうの。」

「大変じゃないか!どうすればいいんだ?」

「お困り?」

また、誰か現れた。

目玉だらけの、不気味に歪んだ空間から、1人の少女が現れた。

八雲紫。幻想郷の賢者だ。この幻想症の治療法を探しているひとりだ。

「まだ完璧な治療法は見つかっていないのだけれど…条件を揃えれば、その病を治せるかもしれないわ」

「本当?早く教えて。」

「えぇ。その条件は…」

「幻想華という花を1本持っていること。」

「幻想華?聞いたこともないわ。」

「えぇ。道端に生えているものでも無い。作るものよ。皆で協力して、幻想華を作るの」

「造花みたいなもの?」

「えぇ。そう。」

「でも、今のあなたの手は砂になって消えていっている。他の人達に作ってもらうしかないわ」

「そう…で、誰に頼めばいいの?」

「それが、誰が作れるかは、分からないの。ただ、とても強力な霊力を持つ者達に協力してもらうことが必要なのは、わかるの。幻想華は、全て霊力でできる。形も、栄養も、蜜も。」

「全てが霊力でできる花?面白そうだな。霊力が沢山あるやつか…」

「私も隠岐奈も、幽々子も協力する。私達は、沢山の霊力を持っているのだから」

「…助かるわ。ありがとう、紫」

紫、と呼んだのはとても久しぶりかもしれない。今まで、あんたとか呼んできたから。きっとこの、紫、は、感謝から生まれた言葉かもしれない。

紫が正直に協力してくれるのは、とても珍しいことだ。普段異変が起きて解決しに、協力を願っても、理不尽な理由をつけられて協力ずらしてくれない。そんな紫が、積極的に私に協力してくれるなんて。人格が変わっているようにも見えた。でも、そんな人格が変わったということは無い。彼女は正直に私に協力している。この、幻想症を幻想郷から無くすためにも。

私も何がしたかった。でも、手が塵となり使えなくなっている今、私ができることは何もない。弾幕を出すことも、お祓い棒を持つことも、御札を持つことも。そんな何も出来ない自分に、悔やみが現れた。

私だって、幻想症を無くしたい。でも、かかってしまい、何も出来ない自分のことが今大嫌いだ。なにかしたい。協力したい。なのに、何も出来ない。

役たたずの自分が、大嫌いになった。

この作品はいかがでしたか?

45

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚