4 ___ 記憶
目が覚めると
真っ白なカーテンや
真っ白な天井に囲まれて
真っ白なベッドに横になっていた。
何が起きたのか分からない。
ここが何処なのかもわからない。
少し周りを見渡していると、
ドアが開いた。
?「 すんひょな !!!! 無事?! 無事なの?!?!?! 」
この声は、. .
🐢『 じみな、、? 』
🐥「 ぁあぁ . . . 起きたんだね、良かった . . 」
わ、泣き出したんだけど。
🐢『 は、ちょ、なに泣いてんの、? 』
🐥「 もうッ、グスッ、一生起きないかと、グスッ、思ったッ、. . 」
じみなの泣き顔なんて
生まれて初めて見たかもしれない。
🐢『 そう言えば、兄貴達は? 』
🐥「 あの二人はまだ学校と仕事、だって、ッ 。」
🐥「 あぁ 、ほんと良かった . . . このまま死んだらどうしようかと . . 」
安堵の表情をしてじみなが呟く。
あぁ、そんなに心配掛けてたんだ。
ガラガラガラ
急にドアが開いた。
🧑🏻⚕️[ パクさん。少し、お時間よろしいでしょうか。]
🐥「 え、?あ、はい、」
ガラガラガラ
ひとりになった。
誰もいないのはとても寂しくて、
つまらなくて、
生きてる心地がしない。
人生ってもっと楽しいもんだと思ってた。
外を見ると
少しムカつくくらい
空が青々としている。
あぁ、鳥になれたらどんなに楽なのだろうか。
昔からの将来の夢は
鳥になることだった
でも
小学校でそれを発表したら
[ お前本気で言ってんの?ㅋㅋ ]
[ なれるわけねぇだろ ~ ㅋㅋ ]
[ せんせ ー !! 此奴が面白くない嘘ついてま ー す !! ]
なんて言われて笑いものにされた。
その後が思い出せない。
誰かに助けてもらったような . . 気がするけど、
誰か分からないし、それ以降の事が思い出せない。
. . . ぁあ、全く分からない。
顔も、性別も、年齢も、声も、名前も
全く思い出せない。
確かにこの間までは . . この間、?
この間って 、いつの事だ、?
昨日何をした、?
今、何故ここにいるんだ、?
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思い出せない . . だと . . ?!